![jpsa2017long](https://surfmedia.jp/wp-content/uploads/2017/11/jpsa2017long.jpg)
撮影:佐原健司 http://kenjisahara.com/
コンディション不良のため、男子のセミファイナル2ヒートとファイナル、女子のファイナルの4ヒートを残して中断となっていたJPSAジャパンプロサーフィンツアー2017 ロングボード第5戦「クリオマンション 茅ヶ崎ロングボードプロ」が、千葉県南房総市 千倉海岸で素晴らしいドラマチックなエンディングを迎えた。
![セミで本日の最高点7.75をマークした浜瀬海](https://surfmedia.jp/wp-content/uploads/2017/11/DSC_7184.jpg)
今シーズンのロングボードのグランドチャンピオンが決定する最終戦。男女ともトップ選手が勝ち上がっており、この千倉で2017年の王者が決定する。
![秋本祥平](https://surfmedia.jp/wp-content/uploads/2017/11/DSC_7108.jpg)
本日は、モモ~コシ、ハラサイズのコンディション。強い北寄りの風が面を乱す中で、男子セミファイナルからスタート。ヒート1では、グラチャン争いの塚本将也がまさかの敗退する中、秋本祥平、鈴木剛がファイナル進出。
![目前のグラチャンの逃した塚本将也](https://surfmedia.jp/wp-content/uploads/2017/11/DSC_7142.jpg)
セミファイナルH2では、カレントリーダーの浜瀬海が、オープニングで7.75というエクセレント・レンジのスコアを叩き出して余裕の1位通過。森大騎もファイナルへ勝ち上がり、グラチャンへの望みを繋いだ。
田岡なつみ、悲願の初グラチャン獲得。
![ハングテンを決めた田岡なつみ](https://surfmedia.jp/wp-content/uploads/2017/11/DSC_7280.jpg)
![イナバウワーかと思うほど大きく体を後ろにそらせハングファイブもメイクした田岡](https://surfmedia.jp/wp-content/uploads/2017/11/DSC_7370.jpg)
女子ファイナルでは、3位になればグラチャン決定である、カレントリーダーの田岡なつみが、スタートからハングテントハングファイブの見事なコンビネーションを見せて、6.50をスコア。素晴らしいスタートダッシュを見せる。
![来年の活躍が楽しみな小山みなみ](https://surfmedia.jp/wp-content/uploads/2017/11/DSC_7334.jpg)
期待の大型新人である小山みなみは優勝することで、唯ひとり田岡を止めることのできるサーファーだった。レフトブレイクはスコアが伸びないと、ライトハンダーに的を絞り、バックハンドでチャージ。ボトムをしっかりと使い、得意のレールサーフィンでリエントリーをメイクして追い上げる。
![小熊明美](https://surfmedia.jp/wp-content/uploads/2017/11/DSC_7383.jpg)
![波とのリズムが合わなかった嵯峨明日香](https://surfmedia.jp/wp-content/uploads/2017/11/DSC_7377.jpg)
完全に田岡と小山のふたりの戦いとなったファイナル。田岡なつみはハングファイブとリエントリーのコンビネーション・サーフィンで6.80とトップスコアを塗り替え、リードを広げる。
![田岡なつみ、優勝で悲願のグラチャンに華添える。](https://surfmedia.jp/wp-content/uploads/2017/11/DSC_0284.jpg)
![おめでとう!なっちゃん!](https://surfmedia.jp/wp-content/uploads/2017/11/DSC_7842.jpg)
後半に入り、3位4位の小熊明美と嵯峨明日香はコンビネーションに追い込まれる。ヒート終盤に再びバックハンドで6.65をスコアする小山みなみ。巻き返しを図るもそこでタイムアップ。田岡なつみが悲願のグランドチャンピオンを獲得した。
秋本祥平が優勝。浜瀬海が初グラチャン。
![ファイナルも攻めた浜瀬。](https://surfmedia.jp/wp-content/uploads/2017/11/DSC_7454.jpg)
男子のファイナルは、秋本祥平、鈴木剛、浜瀬海、森大騎の4名。浜瀬海は2位以内で自力でグラチャン獲得。その浜瀬がスタートからチャージを見せて、ファイナルを終始リードした。しかし残り時間10分を切り、今回調子の良い秋本祥平が6.25をスコアして一気に逆転1位。
![ウェイブ・セレクションも見事だった秋本祥平](https://surfmedia.jp/wp-content/uploads/2017/11/DSC_7482.jpg)
優勝してグラチャンに華を添えたい2位の浜瀬は、終了間際に掴んだラストウェイブで、ハングテンとハングファイブの見事なコンビネーションを見せてガッツポーズを見せるも、僅かに逆転ならず。秋本祥平が昨年のバリ以来の優勝で最終戦を締めくくった。
これで本年度のJPSAが全て終了。素晴らしい波による、プロサーファーたちの熱い戦いに感動した一年だった。今年はロングボードで若い新しい力がツアーを掻き回すシーズンとなったが、また来年度も更に斬新なサーフィンを見せる選手が現れることに期待したい。
![大逆転かと思った浜瀬海](https://surfmedia.jp/wp-content/uploads/2017/11/DSC_7562.jpg)
![今回は大逆転の奇跡は起きなかった森大騎](https://surfmedia.jp/wp-content/uploads/2017/11/DSC_7537.jpg)
![前半、波を選びすぎたか。鈴木 剛](https://surfmedia.jp/wp-content/uploads/2017/11/DSC_7512.jpg)
![今季初優勝を決めた秋本祥平](https://surfmedia.jp/wp-content/uploads/2017/11/DSC_0384.jpg)
男子優勝:秋本祥平
2位:浜瀬海
3位:鈴木剛
4位:森大騎
女子優勝:田岡なつみ
2位:小山みなみ
3位:小熊明美
4位:嵯峨明日香
ルーキー・オブ・ザ・イヤー:浜瀬海、小山みなみ
グランドチャンピオン:浜瀬海、田岡なつみ
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JPSAオフィシャルサイト:http://www.jpsa.com/