
撮影:佐原健司 http://kenjisahara.com/
コンディション不良のため、男子のセミファイナル2ヒートとファイナル、女子のファイナルの4ヒートを残して中断となっていたJPSAジャパンプロサーフィンツアー2017 ロングボード第5戦「クリオマンション 茅ヶ崎ロングボードプロ」が、千葉県南房総市 千倉海岸で素晴らしいドラマチックなエンディングを迎えた。

今シーズンのロングボードのグランドチャンピオンが決定する最終戦。男女ともトップ選手が勝ち上がっており、この千倉で2017年の王者が決定する。

本日は、モモ~コシ、ハラサイズのコンディション。強い北寄りの風が面を乱す中で、男子セミファイナルからスタート。ヒート1では、グラチャン争いの塚本将也がまさかの敗退する中、秋本祥平、鈴木剛がファイナル進出。

セミファイナルH2では、カレントリーダーの浜瀬海が、オープニングで7.75というエクセレント・レンジのスコアを叩き出して余裕の1位通過。森大騎もファイナルへ勝ち上がり、グラチャンへの望みを繋いだ。
田岡なつみ、悲願の初グラチャン獲得。


女子ファイナルでは、3位になればグラチャン決定である、カレントリーダーの田岡なつみが、スタートからハングテントハングファイブの見事なコンビネーションを見せて、6.50をスコア。素晴らしいスタートダッシュを見せる。

期待の大型新人である小山みなみは優勝することで、唯ひとり田岡を止めることのできるサーファーだった。レフトブレイクはスコアが伸びないと、ライトハンダーに的を絞り、バックハンドでチャージ。ボトムをしっかりと使い、得意のレールサーフィンでリエントリーをメイクして追い上げる。


完全に田岡と小山のふたりの戦いとなったファイナル。田岡なつみはハングファイブとリエントリーのコンビネーション・サーフィンで6.80とトップスコアを塗り替え、リードを広げる。


後半に入り、3位4位の小熊明美と嵯峨明日香はコンビネーションに追い込まれる。ヒート終盤に再びバックハンドで6.65をスコアする小山みなみ。巻き返しを図るもそこでタイムアップ。田岡なつみが悲願のグランドチャンピオンを獲得した。
秋本祥平が優勝。浜瀬海が初グラチャン。

男子のファイナルは、秋本祥平、鈴木剛、浜瀬海、森大騎の4名。浜瀬海は2位以内で自力でグラチャン獲得。その浜瀬がスタートからチャージを見せて、ファイナルを終始リードした。しかし残り時間10分を切り、今回調子の良い秋本祥平が6.25をスコアして一気に逆転1位。

優勝してグラチャンに華を添えたい2位の浜瀬は、終了間際に掴んだラストウェイブで、ハングテンとハングファイブの見事なコンビネーションを見せてガッツポーズを見せるも、僅かに逆転ならず。秋本祥平が昨年のバリ以来の優勝で最終戦を締めくくった。
これで本年度のJPSAが全て終了。素晴らしい波による、プロサーファーたちの熱い戦いに感動した一年だった。今年はロングボードで若い新しい力がツアーを掻き回すシーズンとなったが、また来年度も更に斬新なサーフィンを見せる選手が現れることに期待したい。




男子優勝:秋本祥平
2位:浜瀬海
3位:鈴木剛
4位:森大騎
女子優勝:田岡なつみ
2位:小山みなみ
3位:小熊明美
4位:嵯峨明日香
ルーキー・オブ・ザ・イヤー:浜瀬海、小山みなみ
グランドチャンピオン:浜瀬海、田岡なつみ
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