
ポート・スティーブンス、NSW/AUS(2017年11月4日土曜日)今シーズンのWSLウイメンズQSイベント最終戦となるQS6000「ポート・スティーブンス・トヨタNSWプロ」は大会3日目。メイン会場のバーウビ・ビーチはサイズダウン傾向ながら、クリーンな2-3フィートのコンディションでスタート。ラウンド6までが終了してクオーターファイナルを戦うベスト8が決定した。
QSウイメンズ最終戦もいよいよ大詰め。来季クオリファイを目指す選手たちの明暗を分けるヒートも行われた。6年間チャンピオンシップ・ツアーを目指して戦い続けていた、現在QS12位であるニューカッスルのフィリッパ・アンダーソン(AUS)は、クオリファイするために今回の最終戦でのソリッドな結果を必要としていたが、テレサ・ボンヴァロ(PRT)にR6で敗退。

また、QSランキング第10位にいる、現在のワールド・ジュニア・チャンピオンであるメイシー・キャラハン(AUS)もクオリファイのために、結果が必要だったが、ラウンド6でハワイのゾーイ・マクドゥーガルを下して、クオーターファイナル進出を決めた。

「他の何かより、このイベントに勝つことに集中しています。 」と、キャラハンは言った。「クオリフケーションは、ボーナスです。そのヒートはビルディング・スウェルと干潮によるタフなヒートでした 。 1つのエクセレント・ライドを見つけることが出来て嬉しかったです。明日のファイナルデイが楽しみです。自分のサーフィンが出来るように頑張りたいですね。」
大村奈央が9位。川合美乃里は17位。
昨日、2つのラウンドともトップ通過を果たした大村奈央がH7に登場。大村はオープニングライドで、その勢いを感じさせるバックハンドを再び披露。6.33をスコアして素晴らしいスタート見せる。攻撃の手を緩めない大村は、アンダープライオリティーで再びレフトブレイクにチャージ。4.50をスコアしてヒート前半をリードする。
CTルーキーのブロンテ・マコーレーは8.00のエクセレントでヒートを開始し、さらにバックハンドのビッグフローターで大村を逆転する。ヒート後半に入り、優先権を持って波を待った大村は、再びレフトにテイクオフ。クリティカルなセクションに当て込む、バックハンドのリエントリー、そしてライトブレイクでもチャージを見せた大村は2位でラウンドアップを決めた。

ロータイドでコンディションが悪化するなか、大村奈央はラウンド6でタティアナ・ウエストン-ウェッブ(HAW)と対戦。ヒートはタティアナが6.5をスコアしてスタート。大村奈央はスコアリング・ウェイブを見つけられずスコアが伸ばせない。バックアップをあげて少しずつ差を広げていくタティアナ。大村奈央も3.93をスコアして反撃する。しかしヒート終盤、タティアナが8.77のエクセレントをスコア。大村はコンビネーションに追い込まれた。
最後は5.33をスコアして、コンボを外すも惜しくもここで敗退。悔しい敗退となったが、最終戦で今シーズンのベストリザルトを手に入れ、来シーズンに向けた、素晴らしい試合を見せてくれた。来シーズンが楽しみな大村奈央のサーフィンであった。
H8の川合美乃里は、CTサーファーのタティアナ、エクアドルのドミニク・バロナと対戦。スローな展開のなかでタティアナはバックハンドで6.50をスコアしてヒートをリード。川合もスコアを重ねていくがスコアが伸ばせない。パワーサーファーのドミニクはバックハンドでチャージを見せて6.10、5.43をスコア。
タティアナはフォアハンドのカーヴィングターンで6.43をスコアしてリードを広げていく。3位を強いられた川合はニード7.56と追い込まれる。ヒート終盤にタティアナはフォアハンドで9.17のエクセレントをスコアしてヒートを独占。ドミニクも7.40をスコアし、川合はニード9.53と差を広げられて万事休す。惜しくもここで敗退。17位でフィニッシュとなった。
今シーズンはサーフィンスキルだけでなく、メンタル面での成長も遂げて、目覚しい成績を残した川合美乃里。最終戦のQS6000では、もうひとつ結果を残せなかったが、QS6000での1050ポイント獲得は今シーズンのベスト3に入る結果。恐らく現在の23位から順位を上げることだろう。今年をステップとして来シーズンを更なる飛躍の年として欲しい。
世界を目指しチャージを続ける彼女たちの活躍を期待しエールを送り続けたい! 頑張れ!日本!
http://www.worldsurfleague.com/events/2017/wqs/1968/port-stephens-toyota-nsw-pro