ハワイアン・ウインター・サーフ・シーズンの到来を告げる、VANSトリプルクラウンのオフィシャル予選であるWSL-QS3000イベント「Vans Presents HIC Pro 2017」は、2日間のレイデーを経て、現地時間で10月29日(日)にスタート。
サンセット・ビーチで最高10フィートのウェイブ・フェイスをクリエイトする、ソリッドなNNWスウェルで、ノースショアのサーフ・シーズンが開始。本日はラウンド1からラウンド2のヒート11までが終了。
サンセット・ビーチを含む今年4つのリージョナル・プロ・ジュニア・イベントで3勝を上げた選手で今回も優勝候補の一人とされている、大会最年少であるWSLハワイ/タヒチ・ヌイ・リージョナル・ジュニア・フロントランナーである17歳のバロン・マミヤは、大会初日から期待通りのパフォーマンスを披露。
彼はビッグセットを掴み、オフザリップでのコミットした2つのビッグターンをメイク、本日のハイエスト・シングル・スコアリング・ライドを記録し、エクセレントな9.0をスコア。ここまでのベスト・ヒート・トータルとなる14.67を叩き出した。
「それは本当に大きなイベントで、それに出場したいと思って育ってきました。」と、VANSトリプルクラウンについてマミヤが言った。「もし自分がVANSトリプルクラウンに出場できて、ハレイワやサンセットの波で自分がサーフィンする姿をみんなに見せられたら本当に最高ですね。」
「自分はジュニアのイベントで今年良い成績を残せましたが、今回はQSなので、同年代の子供たちと戦うのとはちょっと違いますね。だから自分のサーフィンがより大きく見えるように心掛けているんです。それでQSの選手とも戦えると思います。最終的にはCT(チャンピオンシップ・ツアー)に行きたいんです。」
また、マウイ島のジュニア・サーファーであるコーディ・ヤングは、今日の最大のウェイブをゲット。8.33をスコアして、イマイカラニ・デヴォルト(HAW)に対する彼のラウンド2つのヒートの8.33をスコア。ヤングはローカル・ハワイ・サーファーとしてアドバンテージを持っているだけでなく、キャディ&コーチとして前CTベテランのフレディー・パターチア(HAW)の力も借りている。
山中海輝と西優司がマネーラウンド進出。
毎年多くの日本人サーファーが出場するこのイベントには、今年も多くの侍が出陣。本日はラウンド1のH1に安室丈、H2 山中海輝、H6 脇田泰地。ラウンド2からH3 西慶司郎、西修司、H4 稲葉玲王、H6 田中大貴、西優司、H8 加藤嵐、H9 大橋海人、H10 野呂海利が登場。
ラウンド1から出場した山中海輝は、7.60を5.50でバックアップして、ヒートトータル13.10をスコア。ハワイのコディ・ヤングやカイマナ・ハキアスを抑えて1位でラウンドアップ。ラウンド2でも2位でラウンドアップを決め、マネーラウンドのラウンドオブ64へ勝ち上がった。
今シーズンがハワイ2度目でサンセットで初コンテストという山中。ラウンド1では美しいバレルをトリッキー・ラインナップで見つけ、7.60 をスコア。コンバイン・ヒートトータルで13.10をスコアして1位で勝ち上がった。
「僕は大学を卒業したので、色々な場所でサーフィン出来るようになったんです。なので今年はQSにフォーカスしています。」と、山中はコメントした。「トップ・サーファーたちとサーフィンが出来て最高にストークですね。良い波を掴むことに集中していきます。次のラウンドも本当に楽しみです。」
ラウンド2から出場の西優司は、同じヒートで3ポイントを2本揃えていた田中大貴を4.43をスコアして逆転。2位でラウンド3へ勝ち上がった。
今年も2年連続でJPSAグランドチャンピオンを獲得した加藤嵐は、小振りなライトブレイクを数回のカーヴィング・ターンをコネクトして、インサイドまで繋ぎ4.17をスコア。2位につけるもワン・ウェイブのみで逆転され3位で敗退となった。
明日試合が再開されれば、H12に喜納海人、H16に村上舜がクレジット。ラウンドアップを決めた山中海輝はラウンド3のヒート4、西優司はヒート5、またラウンド3にあったカノア五十嵐の名前は消えている。
今年もサンセットで更なるサムライ・スピリットを見せてくれることに期待しエールを送りたい! 頑張れ日本!
ネクストコールは、日本時間で日付の変わった今夜10月31日深夜2時30分です。
http://www.vanstriplecrownofsurfing.com/hicpro2017
http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/1964/vans-presents-the-hic-pro