フロリダのココア・ビーチ、シェパード・パークで3月9日から開催されていた、WSL-QS1000「ロン・ジョンVANSプロ&プロ・ジュニア」が終了。
QS1000では、昨年千葉の一宮で行われたQS6000で優勝したエヴァン・ガイゼルマン(USA)が優勝。男子プロジュニアではライランド・ルーベンス(USA)、女子プロジュニアでアリッサ・スペンサー(USA)が優勝した。
大会は終始、厳しいスモールコンディションで行われ、激しい波の取り合いにインターフェアも続出。ハワイから参加のメイソン・ホーや、ノースカロライナのカム・リチャーズ、2016年の北アメリカ・リージョナル・チャンピオンのキリアン・ガーランドがラウンド4で敗退する番狂わせも発生した。
今回のQSイベントには、日本から野呂海利、西優司、安室丈、昨年このイベントのプロジュニアで優勝した、カリフォルニアのサンクレメンテ在住の小林桂も出場。
全員がラウンド3進出するも、野呂と西はそこで敗退。安室丈と小林桂がクオーターファイナル進出。小林は優勝したガイゼルマンに惜しくも敗退し、5位でフィニッシュ。安室丈はタイラー・ガンターを下して、セミファイナル進出を果たした。
セミファイナルではアメリカのジョディ・コリンズと対戦した安室丈。6ポイント台を2本揃えて、ヒートスコア12.10とするも、コリンズは厳しいコンディションの中、4本のライドを全てグッド・スコアで揃え、ヒートスコア14.26をマーク。安室丈は惜しくも敗退となったが、アメリカで開催されたQS1000で3位と大健闘を見せた。
四国・徳島県在住で16歳の安室丈は、昨シーズンから急激に成長し、コンテストなどでも結果を残し始めている選手。四国の河口の波で育った彼は、好きな波がチューブというだけあって、他のジュニア選手と比べ、バレルライドで経験値の高いスキルを見せる。一方でエア系のマニューバーも得意で、ビーチブレイクでもトリッキーな技が目を引く。
今年1月にオーストラリアで行われたWSLの世界ジュニア・ナンバー1決定戦である「ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ」通称WJCにも2016年 日本代表選手として出場。13位でフィニッシュ。今シーズンの更なる活躍に期待したい。
オーストラリアでの大原洋人の優勝に続き、フロリダで安室丈が3位という、日本のサーフィン界にとって嬉しいニュースが世界で続く。世界を目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。頑張れ!日本!
オフィシャルサイト:
http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/1793/ron-jon-vans-pro