フェレイラとジークがパーフェクト10をマーク。ルーキーの活躍と番狂わせの3日目。クイックシルバー・プロ

ジョン・ジョン・フローレンス。Credit: © WSL / Sloane

クーランガッタ、クイーンズランド/AUS(2017年3月17日金曜日)今シーズンのWSL男女チャンピオンシップ・ツアー開幕戦となる「クイックシルバー&ロキシー・プロ・ゴールド・コースト」大会3日目。

 

 

3~5フィートの素晴らしいコンディションとなったスナッパー・ロックスで、男子はラウンド2とラウンド3の最初の7ヒートまで。女子は、ラウンド3までが終了した。

 

男子のラウンド2では、ショッキングなビッグ・ネームの敗退がある一方で、ラウンド3ではジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)、ジョエル・パーキンソン(AUS)といった世界チャンピオンが支配的なパフォーマンスで勝ち上がっていった。

 

ヒート6でフローレンスはクイックに 7.57をスコアするも、ワイルドカードのマイキー・ライト(AUS)はエクセレントな8.50でヒートをコントロール。追い込まれていたフローレンスは、プライオリティがない状況で、ソリッドな波をゲット。パワフル・スナップとテクニカル・バレルで 7.90をスコアして、勝ち上がった。

 

「マイキー・ライトは、特にこのような波では、本当に危険なコンペティターです」と、フローレンスは言った。

 

「彼が乗った後に歓声が聞こえて、何をやったんだ?って思っていました。自分がゲットしたあの波は、マイキーも選ばなかった小さい波でした。それは素晴らしいロング・ウォールを持った波だったので、最後まで多くのターンを入れなければならなくて、バレルもありました。かなり神経をすり減らすヒートでしたね。勝ち上がれて嬉しいです。」

 

 

ラウンド2を強いられ土壇場のツアー2年目のカノア五十嵐と、ルーキーのコナー・オリアリーがマンオンマンで激突。カノアと 元JPSAチャンピオンである柄沢明美さんの長男であるコナーというジャパニーズ・ブラッド対決となった。

 

Connor O'Leary of Australia won Heat 11 of Round Two at the Quik Pro, Gold Coast, Australia.
コナー・オリアリー Credit: © WSL / Sloane

 

ヒートはコナー・オリアリーが得意のバックハンドでソリッドなターンを連発して7.00をスコア。それに対しカノア五十嵐もフォアハンドでチャージを見せてエクセレントの8.00をスコアして反撃する。

 

カノア五十嵐はバックアップでリバースを見せるも、彼らしいクリーンで伸びのあるターンが見られず、ぎこちなささえ感じスコアが伸びない。リードされたコナーだったが、最後に優先権を持ってセットを掴み大逆転。コナーは初のCT勝利を決め、カノアはツアー初の25位の最下位を強いられることとなった。

 

イズキール・ラウCredit: © WSL / Sloane
イズキール・ラウCredit: © WSL / Sloane

 

コナー同様にルーキーであるイズキール・ラウ(HAW)、イアン・ゴウベイア(BRA)も本日は昨日の汚名挽回して大活躍。

 

イズキール・ラウ(HAW)は、ラウンド3でロングバレルメイクして、パーフェクト10をマークするもジョディ・スミス(ZAF)に惜しくも敗退したが、ラウンド2で優勝候補の一人であるフィリーペ・トリード(BRA)を下す番狂わせを引き起こした。

 

 

ラウンド3のヒート5は、イタロ・フェレイラ(BRA)とカイオ・イベリ(BRA)のオール・ブラジリアン・バトルとなった。

 

イタロ・フェレイラのパーフェクト10Credit: © WSL / Cestari
イタロ・フェレイラのパーフェクト10Credit: © WSL / Cestari

 

フェレイラは開始直後にパーフェクトに近い9.77をスコア。深いチューブ・ライドで7.50をスコアしたイベリを下した。

 

またラウンド2では、ルーキーのレオナルド・フィオラバンティ(ITA)に対したフェレイラは、CTキャリア初のパーフェクト10をスコアし、フィオラバンティをコンビネーションに追い込んで圧勝した。

 

「僕はヒート開始から良い波を掴んで、自分のベストを尽くそうとしていたんです。波ごとにスコアを改善しようと努力していました。」と、フェレイラは言った。

 

 

「あの10ポイントは多分、自分の人生におけるベスト・ウェイブだったと思いますね。間違いなく自分の自信が増しました。ヒートで新しいことにトライするのが楽しみで、CTヒートのなかでパーフェクト10でリード出来たことは最高でした。」

 

女子では、タイラー・ライト(AUS)、カリッサ・ムーア(HAW)、ジョアン・ディフェィ(FRA)キーリー・アンドリュー(AUS)の4名が一足早く、クオータファイナル進出を決めた。

 

イベント主催者は、明日現地時間で午前7時00分に再びファーストコールする。

 

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mct/1800/quiksilver-pro-gold-coast

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/wct/1801/roxy-pro-gold-coast

 

 

クイックシルバー・プロ・ゴールド・コースト・ラウンド2結果:
ヒート3:イズキール・ラウ(HAW)12.33 def.フィリーペ・トリード(BRA)11.77
ヒート4:セバスチャン・ジーツ(HAW)16.40 def.ジャック・フリーストーン(AUS)14.00
ヒート5:イアン・ゴウベイア(BRA)11.57 def.ジョシュ・カー(AUS)10.10
ヒート6:ジェレミー・フローレス(FRA)16.00 def.エイドリアン・バカン(AUS)15.97
ヒート7:イタロ・フェレイラ(BRA)17.83 def.レオナルド・フィオラバンティ(ITA)11.70
ヒート8:カイオ・イベリ(BRA)16.80 def.ジョーン・ドゥルー(FRA)10.53
ヒート9:コナー・コフィン(USA)14.23 def.ビード・ダービッジ(AUS)12.73
ヒート10:スチュアート・ケネディ(AUS)16.27 def.イーサン・ユーイング(AUS)13.37
ヒート11:コナー・オリアリー(AUS)15.03 def.カノア五十嵐(USA)13.67
ヒート12:ミゲル・プポ(BRA)15.77 def.ウィゴリー・ダンタス(BRA)13.10
クイックシルバー・プロ・ゴールド・コースト・ラウンド3結果:
ヒート1:コロへアンディーノ(USA)13.87 def.ジャドソン・アンドレ(BRA)12.84
ヒート2:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)14.93 def.スチュアート・ケネディ(AUS)12.07
ヒート3:マット・ウィルキンソン(AUS)15.10 def.ジェレミー・フローレス(FRA)14.60
ヒート4:ジョエル・パーキンソン(AUS)17.24 def.ミゲル・プポ(BRA)13.54
ヒート5:イタロ・フェレイラ(BRA)14.60 def.カイオ・イベリ(BRA)13.27
ヒート6:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)15.47 def.マイキー・ライト(AUS)14.17
ヒート7:ジョディ・スミス(ZAF)17.30 def.イズキール・ラウ(HAW)17.00

 

残っているクイックシルバー・プロ・ゴールド・コースト・ラウンド3マッチアップ:
ヒート8:オーウェン・ライト(AUS)対ミック・ファニング(AUS)
ヒート9:ジュリアン・ウィルソン(AUS)対コナー・オリアリー(AUS)
ヒート10:ケリー・スレーター(USA)対フレデリコ・モライス(PRT)
ヒート11:セバスチャン・ジーツ(HAW)対コナー・コフィン(USA)
ヒート12:ガブリエル・メディーナ(BRA)対イアン・ゴウベイア(BRA)

 

ロキシー・プロ・ゴールド・コースト・ラウンド3結果:
ヒート1:ジョアン・ディフェィ(FRA)17.20、ココ・ホー(HAW)15.66、タティアナ・ウエストン-ウェッブ(HAW)15.37
ヒート2:タイラー・ライト(AUS)16.93、レイキー・ピーターソン(USA)16.00、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)11.44
ヒート3:キーリー・アンドリュー(AUS)14.77、サリー・フィッツギボンズ(AUS)14.54、コートニー・コンローグ(USA)13.53
ヒート4:カリッサ・ムーア(HAW)16.70、ステファニー・ギルモア(AUS)16.54、ブロンテ・マコーレー(AUS)12.23

 

ロキシー・プロ・ゴールド・コースト・ラウンド4マッチアップ:
ヒート1:ココ・ホー(HAW)対ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)
ヒート2:レイキー・ピーターソン(USA)対タティアナ・ウエストン-ウェッブ(HAW)
ヒート3:サリー・フィッツギボンズ(AUS)対ブロンテ・マコーレー(AUS)
ヒート4:ステファニー・ギルモア(AUS)対コートニー・コンローグ(USA)