メレウェザー・ビーチ、ニューカッスル、NSW/AUS(2017年2月21日火曜日)WSLメンズQS6000イベント「メートランド&ポート・
メンズのラウンド2が行われ、今シーズン初のクオリファイング・シリーズ(QS)6000イベントにおけるトップ・シードが登場した。
本日のメレウェザー・ビーチは、僅かに風の影響を受けた2-フィートのコンディション。 アンディティ・ウイメンズプロは再びレイ・デーとなった。
今回のイベントで最も注目されているのがチャンピオンシップ・ツアー(CT)スーパースターであるオーウェン・ライトのコンペティション・サーフィンへの復帰。
彼は2015年後半にハワイでサーフィン中に負った怪我により、2016年のシーズンを棒に振った。その時、ライトはCTランキングNo.5で、ワールド・タイトルを獲得するチャンスがあった。
それは彼と彼のファンにとっては待ち遠しい時間であったが、ようやくその時がきた。そのレフトブレイクにフォアハンドでチャージする姿は1年前と変わらなかった。
「こうしてここに戻って、試合に出れることが素晴らしいと感じました。本当に感動的だった」と、ライトは言った。
「本当の大波乱で間違いなく自分の人生で最もハードな一年でしたね。今は最悪の状況を越えて、いい感じです。再びゼッケンを着けて試合に挑むことにワクワクしています。」
「怪我を負ってから世界中の人々から僕に送られた愛とサポートは、本当に素晴らしかった」と、ライトは続けた。
「このサーフィンというスポーツには、素晴らしいほどの愛が溢れていることを本当に感じました。素晴らしいです。僕に対するサポートと信頼が、もう一度試合に出場するために、どれほど重要だったかを僕は、みんなにわかって欲しい。」
彼は最初の波を捕まえるとすぐに、これまでの欠場していたことが嘘のように、オーウェン・ライトらしいパワフルでルーズなサーフィンを見せた。
ライトは他のコンペティターとは別のピークを選んで、レフトとライトにチャージを繰り返した。そしてソリッドなヒートトータル15.33をスコアして、彼の復帰後初のヒートを勝ち取った。
「パドルアウトして、幾つかの波に乗り、再び戦えたことは本当に気分がよかった。僕は、自分のパートナーと赤ちゃんと共に、ここにいることを楽しんでいるよ。」
今日のファースト・ヒートでは、WSLチャンピオンシップ・ツアー(CT)スターで昨年のイベント勝者でもあるマット・ウィルキンソンが、日本の森友二とブラジルのサミュエル・プポに破れる大番狂わせが発生した。
また、ホームタウン・ヒーローのライアン・カリナンは、スムーズなパワフルターンとラジカル・エアリアル・マニューバーを組み合わせ、ここまでのイベントハイエストとなるエクセレントな18.20のヒートトータルをスコア。
CTスターのジャック・フリーストーンもまた今シーズン初のコンペティションで完璧なヒートを見せた。フリーストーンは、ビッグなライトハンダーを狙い撃ちにして、2つのエクセレントなシングル・ウェイブ・スコアで16.07のヒートトータルを叩き出した。
森友二と喜納海人、大原洋人、村上舜が男子3回戦進出。
大原洋人は、ジョアン・ドゥリュー、ヒズノメ・ベテーロらと対戦。ファーストウェイブで超高速ビッグターンからフォアハンドのブローテール・リバースをメイクした大原は、8.33のエクセレントをスコア。
さらにカーヴィングのコンビネーションで6.07もスコアしてバックアップ。圧倒的なサーフィンで14.40のヒートトータルをマークしてトップ通過を決めた。
トライアルでは敗れたものの、オートネーの繰り上がりでメインイベントのスポットを手に入れた森友二は、本日の第1ヒートのファーストウェイブで6.50をスコア。
4.73でバックアップして、ヒートスコア11.23とし、マット・ウィルキンソン、サミュエル・プポを抑え、1位でラウンドアップの大金星。喜納海人もヒートスコア11.57で1位で勝ち上がった。
そして村上舜は、ファーストウェイブからフォアハンドのブローテールのエアマニューバーで7.57をスコア。さらにビッグハックで6.67をスコアして、ヒートスコア14.24をマーク。イーサン・ユーイングらを抑えて見事な1位通過を果たした。
一方で、昨日エクセレントの高得点を叩き出した仲村拓久未は、フォアハンドのエアリバースをメイクするなど、チャージを繰り返し、ヒートスコア11.20をマークするも3位で惜しくも敗退。
新井洋人もバックハンドでチャージを見せるもヒートスコア8.27で4位敗退。稲葉玲王もヒート後半にバックハンド、フォハンドともチャージを見せて巻き返しをはかるも逆転らなず。ヒートスコア9.43で4位敗退となった。
また、カノア五十嵐は、僅差のハイポイント・クロスヒートに苦しめられた。カノアはエクセレントを2本揃え、2位をキープしていたが4位だったアレックス・リベイロがラスト・ライドの9ポイントをスコア。まさかの逆転負けとなった。
メンズはいよいよラウンド3。本日勝ち上がった日本人選手は、H1の森友二と喜納海人は、イズキール・ラウとイアン・クレインと対戦。
H4の村上舜は、リカルド・クリスティ、ジェシー・メンデス、マイケル・ロドリゲスと対戦。H8で大原洋人はリューイル・フェリペ、ソリ・ベイリー、ヤゴ・ドラと対戦。どのヒートもCT選手を含むハードなヒート。
まだスタートしていない女子のラウンド1はH1 北澤麗奈、H2 田代凪沙、H3 黒川日菜子、H5 松田詩野、H6 須田那月、ラウンド2からはH1に大村奈央とハワイから前田マヒナ、H5 野呂玲花、H8 橋本恋。
世界を目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。頑張れ!日本!
オフィシャルサイト:
http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/1784/maitland-and-port-stephens-toyota-pro
http://www.worldsurfleague.com/events/2017/wqs/1785/anditi-womens-pro