今年の最もヘビーなクオリフケーション・イベントとなった、トリプルクラウン第2戦となるWSL男子クオリファイング・シリーズ10,000 「VANSワールド・カップ・オブ・サーフィン」は、世界ランク3位のジョディ・スミス(ZAF)がハワイアン・イベントで初優勝を決めた。
ヘビーなビッグウェイブで有名なサンセットで、スミスは、フレデリコ・モライス(PRT)、トリー・マイスター(HAW)、タナー・グダスカス(USA)とのファイナルを制した。
「まったく信じられない。」と、スミスが言った。「このイベントはこれまで自分とは無縁だと感じていたんだ。まったく期待もしていなかった。そこが今回の違いかもしれない。オープンマインドでパドルアウトしていたんだ。サポートしてくれたみんなに感謝したいです。ありがとう。」
Final Day Highlights
スミスにとって今回の優勝は、9月のトラッソルズで行われたCTイベント「ハーレー・プロ」に続く今季2勝目。しかし、 彼がプロとして戦い始めた時からハワイでの勝利は彼とは無縁だった。
「ずっと前にこのイベントでは、ファイナルまで勝ち上がった事はあったと思います。でも6〜7年、結果を残す事ができなかった。それでようやく今年優勝する事ができて本当に嬉しいです。」
素晴らしいパフォーマンスを見せたタナー・グダスカス(USA) Photo: WSL / Cestari
優先権を持って波をつかんだモライスは、カーヴィングからのインサイド・セクションでのレイバック・スナップで、エクセレントの8.23でリードを取った。最終的にモライスは、ハレイワに続き2戦連続QS10000で2位となり、QSランク3位にジャンプアップした。
そして、2位にグダスカス、3位にスミスで迎えたヒート終盤戦。ジョディが8.73というファイナルのハイエスト・シングル・ウェイブ・スコアをたたき出して、一気にトップのポジションへ。大逆転でスミスがハワイアン・イベント初優勝を決めた。
惜しくも4位となったトリー・マイスター(HAW). Photo: WSL / Cestari
最後の最後まで激しいデッドヒートが繰り広げられた来季のクオリファイ争い。今シーズンの最終戦となったQS10,000のワールドカップが終了し、イズキール・ラウ(HAW)、ジャック・フリーストーン(AUS)、ジャドソン・アンドレ(BRA)はセミファイナル進出。
QSでフリーストーンが第10位のポジション、アンドレが8位のポジションを確保。第11位のラウは2017年のCTのスロットを受けるためにダブル・クオリファイ・シチュエーションが必要となる。
モライスは現在VANSトリプルクラウン・レイティングをリード. Photo: WSL / Sloane
これで最終QSランキングのベスト10が決定。ランキングは1位から順にコナー・オリアリー(AUS)、イーサン・ユーイング(AUS)、フレデリコ・モライス(PRT)、ジョーン・ドゥルー(FRA)、カノア五十嵐(USA)、レオナルド・フィオラバンティ(ITA)、ジェレミー・フローレス(FRA)、ジャドソン・アンドレ(BRA)、イアン・ゴウベイア(BRA)とジャック・フリーストーン(AUS)。
戦いの舞台は、サムスン・ギャラクシー・チャンピオンシップ・ツアーとVANSトリプルクラウンの最終イベントとなる「ビラボン・パイプ・マスターズ」が行われるバンザイ・パイプラインへと移る。ウエイティング期間は12月8日 ― 20日まで。
モライスが現在、VANSトリプルクラウン・レイティングをリード。イーサン・ユーイング(AUS)はサンセット・ビーチの結果でVANSトリプルクラウン・ルーキー賞に確定。
今回ラウンド4で敗れたジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は、ランキング2位。優勝したジョディ・スミスは3位で追い上げる。今シーズンのプロサーフィンもいよいよ大詰めだ。
オフィシャルサイト:
http://www.vanstriplecrownofsurfing.com/vansworldcupofsurfing2016/
http://www.worldsurfleague.com/events/2016/mqs/1536/vans-world-cup
Final
1st – ジョディ・スミス(ZAF), 10000 points
2nd – フレデリコ・モライス(PRT), 8000 points
3rd – トリー・マイスター(HAW), 6700 points
4th – タナー・グダスカス(USA) 6300 points
Semifinals, 1st and 2nd advance, 3rd = 5th place, 4th = 7th place
SF1: Frederico Morais (PRT), Tanner Gudauskas (USA), Jack Freestone (AUS), Ezekiel Lau
SF2: Jordy Smith (ZAF), Torrey Meister, Kelly Slater (USA), Jadson Andre (BRA)
Quarterfinals, 1st and 2nd advance, 3rd = 9th place, 4th = 13th place
QF1: Frederico Morais (PRT), Ezekiel Lau, Deivid Silva (BRA), Koa Smith
QF2: Jack Freestone (AUS), Tanner Gudauskas (USA), Billy Kemper, Wiggolly Dantas (BRA)
QF3: Torrey Meister, Kelly Slater (USA), Jesse Mendes (BRA), Ian Crane (USA)
QF4: Jordy Smith (BRA), Jadson Andre (BRA), Joel Parkinson (AUS), Ethan Ewing (AUS)
Round of 32 – 1st and 2nd advance, 3rd = 17th place, 4th = 25th place
H1: Deivid Silva (BRA), Jack Freestone (AUS), Ian Gouveia (BRA), Matt Wilkinson (AUS)
H2: Ezekiel Lau, Wiggolly Dantas (BRA), Ricardo Christie (NZAL), Adriano De Souza (BRA)
H3: Billy Kemper, Frederico Morais (PRT), Filipe Toledo (BRA), Adrian Buchan (AUS)
H4: Tanner Gudauskas (USA), Koa Smith, John John Florence, Marc Lacomare (FRA)
H5: Torrey Meister, Ethan Ewing (USA), Jeremy Flores (FRA), Gabriel Medina (BRA)
H6: Kelly Slater (USA), Jadson Andre (BRA), O’Neill Massin (PFY), Patrick Gudauskas (USA)
H7: Jordy Smith (ZAF), Ian Crane (USA), Adam Melling (AUS), Kai Otton (AUS)
H8: Joel Parkinson (AUS), Jesse Mendes (BRA), Miguel Pupo (BRA), Eli Olson