カノア五十嵐がQS6,000「パンティン・クラシック・ガリシア・プロ」で今シーズン初優勝!
ラ・コルーニャ、ガリシア・スペイン、2016年9月4日、日曜日:スペイン最西端ガリシアで開催されていたWSLメンズ&ウイメンズQS6,000イベント「第29回パンティン・クラシック・ガリシア・プロ」は大会最終日。
2016 Pantin Classic Galicia Pro Highlights: 大会最終日ハイライト映像
濃い霧のため午後2時までウエイティングとなったファイナルデイ。霧が晴れた会場はファイナルデイに相応しい素晴しいコンディションとなったが、大会主催者はマンオンマンから4メンヒートに変更して、コンテストを進行。
セミファイナルで、今回も絶好調だったQSランク3位のコナー・オリアリーをはじめ、エヴァン・ガイゼルマン、ソリ・ベイリー、サンチャゴ・ムニーツが敗退するなか、カノア五十嵐が、3名のブラジリアン、マイケル・ロドリゲス、トーマス・ヘルメス、イアン・ゴウベイアとファイナルを戦った。
ハイタイドに向い、スウェルが弱まったものの、ライト&レフト・ピーラーは美しくグルーミングされ、ファイナルのサーファーに4~5フィートのパーフェクトなブランク・キャンバスを提供した。
18才のカノア五十嵐は、スタートからフォアハンドのインプレッシブ・ターンで7.83をスコア。アーリーリードを取った。マイケル・ロドリゲス(BRA)も、すばやくレフトのショートライドで反撃。
更にロドリゲスは、テール・ハイ・ローテーションとパワフル・スナップをコネクトして、エクセレントな8.67をスコアしてリードを奪う。
五十嵐は、シャープなレール・ゲームを続け、バラエティなパワー&プログレッシブ・マニューバーをディスプレイして8.60のエクセレントをスコアし、再びリードを奪う。一方、トーマス・ヘルメスとイアン・ゴウベイアは、エクセレント・レンジの波を見つけられなかった。
後半に入り、ゴウベイアとヘルメスは追い上げを開始するも、そこまで。カノア五十嵐が逃げ切り、今シーズン初優勝を手に入れた。
今シーズン悲願のCT入りを果たしたカノア五十嵐。現在世界ランク21位で来季のリクオリファイに向けてホバリングを続けていたが、今回の優勝でQSランキングで5位へジャンプアップ。安全圏内に滑り込んだ。
「今回は優勝以外考えられなかったので、今週は自分の良い部分が出せて最高でした。最高に楽しいイベントでしたね。チャネル・アイランドのマジック・ボードを手に入れて、その板はあらゆるコンディションで最高の働きをしてくれました。
良い人たちに囲まれていると、自然とそのエネルギーが自分にも回って来るんですね。今回の優勝は多くの重圧を自分の肩から降ろしてくれました。これからもツアーを楽しみたいですね。」
ウイメンズでは、セージ・エリクソンとポーリーン・アドゥがファイナルで対戦。そのヒートはシングル・マニューバーのアベレージ・スコアによる戦いとなったが、ヒート終了間際に両者が波を掴み、アドゥがソフト・フェイスで4つの連続ターンをメイク。それに対しエリクソンは、ラディカルなクローズアウト・ハックでライディングを完了。
最後のスコアコールで、アドゥはエクセレントな8.33でリードを広げたが、エリクソンは8.93のエクセレントでシチュエーションの逆転に成功、彼女にとって2度目のパンティン・クラシック・ガリシア・プロ・タイトルを手に入れた。
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WSL-QS6,000「パンティン・クラシック・ガリシア・プロ」に8名の日本人選手が参加。
オフィシャルサイト:
http://www.worldsurfleague.com/events/2016/mqs/1492/pantin-classic-galicia-pro
http://www.worldsurfleague.com/events/2016/wqs/1491/pantin-classic-galicia-pro