日本の大原洋人が南アフリカのQS10,000「バリート・プロ」でラウンド3進出を果たす。
現地時間2016年6月29日水曜日:サウス・アフリカのバリートで、6月27日から開催中のWSLメンズQS10000「バリート・プロ presented by Billabong」。昨日までに女子QS1000が先行して行われ、オーストラリアのスカイ・バージェスがダーバンのサラ・バウムをファイナルで下し優勝。男子は、本日ラウンド2のヒート16までが終了した。
2016 Ballito Pro Highlights: Skye Burgess Takes Out Women’s Event
ルーザースの敗者復活が用意されていないクオリファイング・シリーズ(QS)は、チャンピオンシップ・ツアー(CT)の選手達でさえ、サドンデス・プレッシャーとの戦いを強いられる。
ラウンド2からはジョディ・スミスをはじめとするCT選手が続々登場。スミスは豪快なサーフィンでラウンドアップを果たす一方で、現在CTランク6位のハワイアン・セバスチャン・ジーツや、ジャドソン・アンドレ、カノア五十嵐といったCTサーファーがアーリーラウンドで姿を消した。
昨日までに行われたラウンド1で、新井洋人、大橋海人、仲村拓久未、ハワイから喜納海人といった選手が惨敗するなか、本日行われたラウンド2に登場した日本の大原洋人は、 カノア五十嵐(USA) ベイリック・デ・ブリース(ZAF)ルーカス・シルベイラ(BRA)と対戦した。
ヒートはスローなスタート。デ・ブリースがオープニングでパワルフなフォアハンド・ハックで7.83をスコア。大原洋人はカーヴィングとビッグリエントリーのコンビネーションさせて6.83をスコア。カノアもフォアハンドのエアリバースで5.00で応戦する。バックアップを5,57としたデ・ブリースがヒートをリード。洋人とカノアはバックアップを探す。
大原洋人は、ファーストターンからスピード、パワー、コミットメントが感じられるライディングを披露して7.27をスコアしてトップへ。カノアも6.77をスコアするも3位を強いられる。好調なデ・ブリースが再びフォアハンドのアリウープのシングルマニューバーで7.37をスコアすると再びトップを大原から奪い取る。
シルベイラも後半追い上げを開始。じっくりとセットを待った大原洋人は再び形の良いセットをゲット。クリティカルなポジションを攻めるリエントリーでバックアップを6.90とし2位をキープ。3位のカノアも最後までチャージしバックアップを上げるも逆転ならず。大原洋人が見事2位でラウンド2を勝ち上がった。
ファーストラウンドから、戦略、テクニック全ての面でCTレベルのヒート展開で戦う事を強いられるQS10000。CTサーファーでも落としかねないハイレベルな戦いだ。このラウンド2を勝ち上がる事は、4人ヒートという意味ではCTのヒート以上にタクティクスが求められるだろう。
そんなハードな戦いをクリアして明日に繋げた大原洋人。ラウンド3では、ヒート3でジェレミー・フローレスFRA、ソリ・ベイリーAUS、クリスチャン・キマーソンBRAというサーファー達と対戦する。
世界を目指す大原洋人にエールを送り続けたい。がんばれ!大原洋人。
ネクストコール現地時間の 2016年6月30日7時0分 、日本時間の 2016年6月30日14時0分です。
大会初日のハイライト映像。2016 Ballito Pro Highlights: QS10,000 launches while women advances through rounds.
オフィシャルサイトはこちら。
http://www.worldsurfleague.com/events/2016/mqs/1455/ballito-pro-mens