WSL-QS1000「コムネ・バリ・プロ」でタジ・バロウ(AUS)が優勝。喜納海人が3位。
クラマス、バリ島、インドネシア(2015年5月4日、月曜日) 5月1日より、イン ドネシアのバリ島はクラマスで開催されていた、WSL-QS1000「コムネ・バリ・プロ Presented by The Mad Hueys」が終了。唯一のベテランCTサーファーであるタジ・バロウ(AUS)が圧倒的なサーフィンで優勝した。
タジ・バロウ(AUS)は、ハイ・パフォーマンスな3~4フィートのコンディションのクラマスで、新進気鋭の16才のクイーンズランド・サーファー、イーサン・ユーイング(AUS)に対したファイナルで、彼の経験全てを出し切る戦いを強いられた。
「これは本当にファンなイベントでしたが、イーサンが僕を完全にプッシュし続けた、シリアスなファイナルでした。 僕は優勝するために本当にハードにトライする必要があった。」と、ファイナルの後にプールでバロウが言った。
「コムネ・リゾート・バリがあるここで好きなんです。我々は数名の友人たちとその波をシェアし、素晴しい波を満喫した。それは、CT(チャンピオンシップ・ツアー)イベントの間の本当に素晴しいイベントで、最高の気分でした。」と、オーストラリアに直ぐに戻り、次ぎのCTイベントのためにブラジルへ向うバロウが言った。
ユーイングのファイナルでのパフォーマンスは、バロウをインスパイヤー。2つの連続的なウェイブ・イクスチェンジで早くからソリッドなリードをとった。ユーイングは、7.75でファイナルを開始。バロウも、7.25で応戦したが僅かに届かず。
その直後に両サーファーは、次のグッドセットでロング・ライドを決めて、タジはエクセレントな8.1をスコア。ユーイングはここで8.50をスコアして、勝利へ大きく近付いた。
しかし、残り時間6分を切って、8.16が必要だったバロウは、ラスト・ウェイブでパワー、スタイル、センスの三拍子揃ったライディングで8.6をスコア。大逆転で勝利を掴んだ。
「僕はタジが、ファイナルの最後に、もう1本のエクセレントを出して来ると思っていました。だから、僕が勝利を決して確信していませんでした」と、ユーイングが言った。
「自分にとって、タジ・バロウのようなコンペティターと対戦できたファンタスティックなイベントでした。それは自分に桁外れの自信を与えてくれました。僕はここに経験を得るために来ました。そして先輩サーファーとの素晴しいサーフィンを感じることが出来ました。僕はいま、プロジュニアで経験を積むつもりなんです。波は本当に素晴しかった。本当に素晴らしいイベントでした。」
バロウのベスト・フォームは、クオーターファイナルでローカル・サーファーのコマン・プロマタ(IND)を破ったときの、非常に優れたバレル・ライドとコンビネーション・パワー・ターンでマークしたパーフェクト10だった。
喜納海人がセミファイナル進出
また、今回のイベントでは、加藤嵐、村上舜、喜納海人がベスト16進出。ラウンド4のヒート2で喜納海人と村上舜は同じヒートで、タジ・バロウとマット・ルイス・ヒューイットと、加藤嵐はヒート4で、Hueysチーム・ライダーのニック・ヴァシチェック(AUS)、ディミトリ・ウーヴ(BLM)、イーサン・ユーイング(AUS)と対戦。喜納海人がセミファイナル進出を果たした。
セミファイナルでは今回優勝したタジ・バロウと対戦した喜納海人。喜納海人は、エクセレントの8.1に、バックアップ6.60を揃え、ヒートスコア14.70をマークするも、勢いのあるバロウの前に敗れた。それでも第3位となった貴重な560ptsと$700をゲット。タジ・バロウというベテランCTサーファーとのヒートは、彼に次に繋がる素晴しい経験を与えた事だろう。
次ぎのWSL-QSイベントは、5月5日-10日まで、 ブラジルのサクアレマ、イタウナで行われるWSL-QS10000「クイックシルバー・プロ・サクアレマ」。こちらには大原洋人、安井拓海が参戦予定。Alternatesには新井洋人、大橋海人、大野修聖、稲葉玲王の名前がクレジットされている。
世界を目指して頑張れ!日本。
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http://www.worldsurfleague.com/events/2015/mqs/1303/komune-bali-pro-pres-by-the-mad-hueys