JPSAショート第4戦『ALL JAPAN PRO 新島』は辻裕次郎、田代凪沙がともに今季国内2勝目
FinalDay ショート第4戦 Final ダイジェスト
東京都新島村、2014年8月22日(金):JPSAショートボード第4戦『ALL JAPAN PRO 新島』は大会最終日。昨日よりも多少波はあるものの、セット間長し。サイズはモモコシ。干潮にあたった庵原、谷口の女子のセミファイナルのヒート2は、10分間まったくうねりが入らず、リスタートという一幕もあったほど。タフでトリッキーなコンディションで、男子クオーターファイナルからスタート。クライマックスを迎えた。
マンオンマンで行われた男子クオーターファイナルでは、高梨 直人、善家尚史、田中譲、梅野 紘聖が敗退。セミファイナルには、辻裕次郎、椎葉順、佐藤魁、小川幸男という4名が勝ち上がり、カレントリーダーである辻裕次郎と、今シーズン・ランキング34位と出遅れた佐藤魁がJPSA初のファイナル進出を果たした。
男子のファイナルはスタート直後、手前の小振りな波で演技をした佐藤が、先攻逃げ切りでポイントを重ねる作戦だ。風が強く吹き出す中、裕次郎が奥に入ったセットを難なくつかまえる。ワンターンでリエントリーを連発で、これに7.25ポイントがコール。これで辻が大幅リード。
差を付けられまいと佐藤は優先権がない状態でも積極的に攻め、裕次郎がライトに行くと判断するや、同じ波のレフトに躊躇せずにテイクオフ。レフトは距離が短いながらも張るので、エアー気味の演技で少しでも挽回を試みるが得点は伸びず。
裕次郎はSFからの作戦で、優先権が無ければ手前、あるときは奥とテンポ良く移動。しかも、それが見事的中で奥からのセットをつかむと、すべてノートリムでのリエントリーをキメてくる。波のパワーを最大限利用しているから、スピードもロスせず、ねじり込むようなその演技に9.00ポイント!
これで佐藤をコンボに追い込む。佐藤も諦めずにインサイドの波を攻めるも、辻が最後のとどめで9.50ポイント。
佐藤は笑うしかなかった。試合後、「この準優勝という結果にはうれしさ半分、悔しさは半分。でも、ファイナルをメイクしたのは初だし、スゴく良い経験になりました」と正直な気持ちを語ってくれた。
辻は「予選から出ていたことで、波質やブレイクのくせがわかっていたので。あとどんな波でもなるべく乗るようにしたことでリズムに乗れました。この大会もすごく楽しくできました」と笑顔で話してくれた。
これで今シーズンはバリに続き2勝。伊豆は2位で、田原は延期ながらもQFまで進出中とブッチギリの成績を上げている。延期の田原を含め残り3戦。カレントリーダー辻裕次郎にとって、初のJPSAグランドチャンピオンが見えて来た。
女子の決勝は田代凪沙と庵原美穂。昨年の最終戦の鴨川でのリマッチとなり、その時は田代に軍配が上がった。庵原としては、この新島大会のディフェンディグチャンピオンとしての意地を見せたいところ。
波は上げに変わりセットも入り出したが、張る波が少ない。序盤は田代、庵原ともスピードに欠ける演技。というよりも波のプアーさにコントロールできずといったところか。交互に乗るもスコアはフェア、アベレージどまり。そこへ奥からメラメラとセットが入り、優先権を持つ田代がテイクオフ。スムースなライン取りからのリエントリー4発。これにはなんと7.75ポイント!
これで庵原はニード8.35ポイントに追い込まれた。庵原も挽回すべく、手前の波にも手を出すが、ワンターンのリエントリーのみで、これではエクセレントは望めない。その後、波回りは完璧に田代で、さらに差をつけてタイムアップ。17歳の田代が初の新島にてチャンピオン、しかもオールジャパンというタイトルを奪取した。
明日8/23から24日までは JPSA ロングボード第4戦「ALL JAPAN PRO 新島」 が開催。
明日はシークレットに7:00AM集合となる。
撮影、取材:山本貞彦
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撮影、取材:山本貞彦
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