2x世界チャンピオンのテイラー・ジェンセンが「Real Bvoice Pro Longboard Taito」で優勝

2x世界チャンピオンのテイラー・ジェンセンが「Real Bvoice Pro Longboard Taito」で優勝 


素晴しいファイナルを演じたニックとテイラー
圧倒的なパフォーマンスで優勝したテイラー・ジェンセン(USA)

 

2014年6月8日日曜日、千葉県いすみ市太東海岸:2014年ASPジャパンツアー第2戦『Real BvoicePro Longboard Taito Press by KAIDO』は大会最終日。昨日までの強風によるジャンク・コンディションから一転、クリーンでロングウォールのある、いつもの太東ポイントへと姿を変えていた。コンテストは、男子のラウンド2から再開され、女子はクオーターファイナルからクライマックスへ向け、素晴しいヒートが繰り返されていった。

 

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クローズセクションはエアリアルで決めたテイラー・ジェンセン

 

 

男子は、クオーターファイナルで、昨年の優勝者である畑雄二、ユージン・ティール、佐藤広、鈴木剛が次々と破れ、テイラー・ジェンセンとピッコロ・クレメンテといったふたりのワールドチャンピオンと、ニック・ジョーンズという世界最高峰のサーファーに加え、日本人として唯一、秋本祥平がセミファイナリストとなった。

 

 

セミファイナルまで勝ち上がった秋本祥平

 

 

セミファイナルのヒート1では、ニック・ジョーンズと秋本祥平との対戦となり、ニックがクイック10で8.00のエクセレントをスコア。ヒートスコア15.90で、日本の最後の砦となった秋本祥平を下した。

 

そしてヒート2は、事実上のファイナルとも言える、テイラー・ジェンセンとピッコロ・クレメンテというワールドチャンピオン対決となった。予想通りのハイスコアによる僅差のクロスヒートとなり、ヒート終盤は両者とも激しい技の応酬となった。そんなクロスゲームを試合巧者のテイラー・ジェンセンが制し、見事ファイナルへ勝ち上がった。

 

クレメンテは惜しくもセミファイナルで敗退。

 

男子のファイナルは、ニック・ジョーンズとテイラー・ジェンセン。このファイナルは、ハイレベルな世界最高峰のロングボーディングを垣間見ることとなった。スタートからニック・ジョーンズは、カーヴィングからキック・ファイブ、そしてリエントリーのコンビネーションで8.75をスコア。続けてテイラー・ジェンセンも深いボトムターンからのビッグなリエントリーで8.10をスコアする。

 

美しいシームレスなマニューバーが印象的だったジェンセン

 

両者とも開始早々にエクセレントを連発する激しいバトルとなったファイナル。そして、ジェンセンは、ハングテンからのエアリアルで9.50をスコア。続けてクイック10とハングファイブ、そしてエアドロップのフローターで8.65をスコア。ヒートスコアを18.15とする。ニード9.41となったジョーンズ。最後はハイスピードなエアリアルをチャージして追い上げるも、ファイナルに自分のピークを持って来たジェンセンが、2度のワールドチャンピオンの強さを見せつけて、勝利を手に入れた。

 

 

ショートボードのようなモダン・マニューバーを披露したジョーンズ。

 

女子は鈴木由貴が優勝。吉川広夏が第2位。 


優勝した鈴木由貴と2位の吉川広夏

 

女子のファイナルは、鈴木由貴と吉川広夏。じっくりと波を待った鈴木由貴がファーストライドで4.75をスコアして、幸先の良いスタートを切る。吉川はスコアを重ねるがミドルセクションでのワイプアウトが目立ち、高得点に繋がらない。鈴木は波を読み、再び5.75をスコア。ヒートスコアを10.50をマークして、リードを広げる。

 

ファイナルでは完全にリズムを掴んで優勝した鈴木

 

残り時間は10分を切り、追い込まれる吉川。鈴木は更にハングファイブとビッグターンのコンビネーションで、5.50をマーク。バックアップを塗り替える。ヒート終了間際にクリティカルセクションでのハングファイブを決めた吉川広夏が追い上げるも、そこまで。太東海岸をホームとする鈴木由貴が、ローカルナレッジを使い、見事なウェイブセレクションで勝利を掴んだ。

 

今回、素晴しい演技を見せていた吉川だがファイナルでは精彩を欠いた
ユージンと秋本祥平のクオーターファイナルはエキサイトした。
優勝する勢いがあったニック・ジョーンズ
男女イベント・チャンピオン
セミファイナルで敗退となった宇井初美
小熊明美は2連覇ならず。

 

撮影:山本貞彦

 

ASP-LQS『Real Bvoice Pro Longboard Taito』

結果:

男子優勝:テイラー・ジェンセン(USA)、第2位:ニック・ジョーンズ(AUS)

第3位:秋本祥平、ピッコロ・クレメンテ(PER)

女子優勝:鈴木由貴、第2位:吉川広夏

第3位:宇井初美、小熊明美

 

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2014年06月07日

イベント公式サイトはこちらから:

http://www.aspjapantourlive.com/2014/taito/index-jp.php

 

更新2014年6月8日 11:41