JPSA 特別戦「OSHMAN’S STYLE MASTERS」が静波で開催され、 瀬筒雄太が初タイトル獲得。
ロングボードにしか出来ないスタイリッシュなサーフィン、ノーズライド・ドロップニーターンなど、クラシックスタイルを重視した大会「シングルフィ ンオールスターズ」と、通常のロ ングボードの大会のジャッジ基準とは全く異なったロングボードらしいスタイルを競うJPSA特別戦「OSHMAN’S スタイルマスターズ」という同じ方向のコンセプトをもつ注目の大会が、同時開催で10月5日(土)に静岡県静波海岸で行われた。
クラシックでクールなスタイルのシングルフィン愛好家が集まる「シングルフィンオールスターズ」に、エキシビジョンのような形で盛り込まれたJPSA「OSHMAN’S スタイルマスターズ」。今年の大会には、スポンサーシードとして、田中 佑介、渡辺 真通、小川 徹也に加え、今年も紅一点で丸山良子が出場。優雅でクラシックなスタイルを見せた。また今回はカリフォルニアから注目の若手ロングボーダー 、トロイ・エルモアもSシードで出場し注目を集めた。
大会は、強いオンショアのラフなコンディションでスタート。昨年の優勝者である中村清太郎、カリフォルニアから2年連続で参加するスコッティ・ストップニックがセミファイナルで敗退するなか、ピーキーで掘れたライトを的確に掴み、持ち前のスタイリッシュなサーフィンを披露した瀬筒雄太が優勝。第1回の吉田泰、第2回の秋本祥平、第3回の中村清太郎に続く、4人目の名 誉あるスタイルマスターの称号を手に入れた。
世界のASPをはじめとするロングボードのコンテストシーンでは、ショートボードのようなモダンマニューバーが勝敗の鍵となる昨今だが、クラシックなテクニックなど、スタイルを重視した今回のようなイベントを愛するロングボーダーは多い。ロングボードの本来の姿とも言うべきクラシックなスタイルを貫き通す動きは、ジョエ ル・チューダーが行うダクトテープ・インビテーショナルなどのように海外でも注目されている。今回優勝した瀬筒雄太は、そのダクトテープに日本から唯一招待されているサーファーで、JPSA「OSHMAN’S スタイルマスターズ」にも第1回大会から出場。第2回からは毎回決勝に駒を進めて、今回初のタイトル獲得となった。
<大会結果>
優勝:瀬筒 雄太、2位:鈴木剛、3位:秋本祥平、4位:那須 憲冶
9’4”以上のシングルFINでのクラッシックスタイルのコンテスト「OSHMAN’S スタイルマスターズ」。この大会は通常のロングボードの大会とは異なり、9’4”以上のシングルフィンでロングボードらしいスタイルのみを競い合うという大会。いかに波と融合させたクラシックなスタイルを表現できるかを争う。
今回のイベントにはミッチ・アブシャをはじめ、スコッティ・ストップニック、 トロイ・エルモアらが来場。今回はダクトテープでジャッジをしてるミッチ・アブシャがヘッドジャッジもつとめた。