ケリーがクイックシルバー・プロ・フランスで優勝、パーコがランキングトップに
ラ・グラヴィエール、ホセゴー/フランス(2012年10月5日金曜日)ASPワールド・チャンピオンシップ・ツアー第7戦.「クイックシルバー・プロ・フランス」が終了。11タイムASPワールド・チャンピオンのケリー・スレーター(USA)が、激戦となったファイナルでワイルドカードのデーン・レイノルズ(USA)を下し、51回目のエリートツアー勝利を勝ちとった。クイックシルバー・プロ・フランスは今朝、3~5フィートのバレルコンディションでセミファイナルからスタート。昨日よりサイズダウンしたものの、ラ・グラヴィエールのプライマリ会場にはクリーンなバレルが姿を現した。
ケリー・スレーター(USA)2連勝今季3勝目。
コンディションがダウンする中、ファイナル開始10分で印象的なフォアハンドのチューブ・ライドで7.93と9.33を集めたスレーター。レイノルズはバレルとエアリアルで応戦するも僅かに届かず、スレーターが20年振りにフランスで勝利を手に入れた。「まさに20年振りなんだ。」と、スレーターが言った。「僕は20年前、ここで初めて優勝したんだ。かなりクレージーだよ。ヒートの前は勝ちたいと思ったけど、ファイナルの最後には、デーンがパーフェクト10をスコアして逆転優勝したら、本当に最高と思ったよ。それはかなりラジカルだけど。」
フィジー、トラッスルズに続く、今シーズン3勝目となった今日の優勝で、スレーターはASP WCTランキングで第2位にジャンプアップ。今シーズン3試合を残して、12回目のワールドタイトルを射程距離内に収めた。「数字の操作を少し始めると、僕は欠場の時の500ポイントと13位という悪いリザルトを持っていて、パーコは5位と9位を持っている。もし今日、僕がパーコを越えられなかったら、多くのプレッシャーが僕の肩にかかっていたに違いないね。しかし、今はミック(ファニング)にプレッシャーがかかっている。パーコ、ジョン・ジョン(フローレンス)と僕は、このイベントで上手くやったからね。」
ワイルドカードのレイノルズが2位。
レイノルズはクイックシルバー・プロ・フランスのオープニング・ラウンドから素晴しいパフォーマンスを見せていた。そして、コンスタントにハイ・スコアを記録して、彼のチューブ・ライディング・スキルでギャラリーを沸かせた。しかし、スレーターとのファイナルでは、コンディションは彼に味方しなかった。「ファイナルは本当に楽しかったよ。」と、レイノルズが言った。「この手の波は大好きだし、試合に勝つとか全く気にする必要はなかったからね。僕は、いつも多くのプレッシャーを自分自身に与えるんだ。勝つためではなく、良いサーフィンをするためにね。このイベントは毎日最高だったよ。昨日は強烈で難しかったね。一昨日も同じ。今日は本当にパーフェクトでファンだった。今日はプレイグラウンドって感じで、これ以上のものは無いって感じだったよ。」
いまはASPワールド・チャンピオンシップ・ツアーのフルタイム・コンペティターではないレイノルズだが、今でも世界のベストサーファーのひとりと考えられており、今回のイベントでのパフォーマンスで、そのポテンシャルの高さを証明してみせた。「僕がフル・タイムでツアーに参加していたとき、僕は多分、毎年20イベントに参加していたと思う。」と、レイノルズが言った。「今年、僕は10戦に参加するつもりで、他にもフォーカスしていたから、まだフル・タイムに近い感じで戦っている。ワールド・タイトル・レースとかには絡んでないけどね。コンテストでフル・タイムのサーフィンをしているときは、サーフィンのアクションをリファインするために絶えず挑んでいたけど、今年は、サーフィンの新しいラインや新しい方向を追求することにフォーカスしていたんだ。今回フランスに来て、パーフェクトな6フィートの波でジョン・ジョンとやったサーフィンが、これまでの自分のベストだったと思うよ。素晴らしいイベントだった。」
ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)はランキング4位。
今年、初のエリートツアー・フル参戦のジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は、セミファイナルでレイノルズに破れたが、レイティング4位という彼のポジションを固めた。「ファイナルをメイクしたかったですね。」と、フローレンスが言った。「あのヒートは物凄いクロスヒートでしたね。負けるなら0.1ポイント差より、むしろ3ポイント差で負けたかったです。波は毎日、クレイジーなショアブレイク・バレル。最高に楽しかったです。」現在ASP WCT No.4となったヤング・ハワイアンは、2012年のASPワールド・タイトルを追いかけ、来週からスタートするリップ・カール・プロ・ポルトガルへ入る。「次のポルトガルが楽しみですよ。」と、フローレンスが言った。「今回の似た感じで、今回よりも、まとまった感じかもしれませんね。良い波でやれるのが楽しみですね。今回の結果は間違いなくキーパーになると思いますが、僕はタイトルレースがずっと遠くのことに感じます。何が起こるか見守るしかないですね。」
ジョエル・パーキンソン(AUS)がレイティング・トップ。
一昨日、ラウンド3でASP WCT No.1だったミック・ファニング(AUS)が破れ、今日、3位タイとなったジョエル・パーキンソン(AUS)は2012年のASP WCTレイティングで2位から、トップのポジションへジャンプアップした。「ポルトガルが待ち遠しいね。」と、パーキンソンが言った。「レースが終盤に向けて、トップを走れることは素晴しいね。今回のような波で行われれば、また素晴しいイベントになるだろう。」2012年のASPワールド・チャンピオンシップ・ツアーの次のイベントは、10月10日-21日で開催されるリップ・カール・プロ・ポルトガルである。そちらのリポートもお楽しみに。
クイックシルバー・プロ・フランス・ファイナル結果:
優勝:ケリー・スレーター(USA)17.26
2位:デーン・レイノルズ(USA)14.00
クイックシルバー・プロ・フランス・セミファイナル結果:
SF 1:デーン・レイノルズ(USA)15.70 def.ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)15.60
SF 2:ケリー・スレーター(USA)12.27 def.ジョエル・パーキンソン(AUS)10.93
カレントASP WCTトップ5(クイックシルバー・プロ・フランス終了後)
1.ジョエル・パーキンソン(AUS)46,200pt
2.ケリー・スレーター(USA)45,450pt
3.ミック・ファニング(AUS)43,000pt
4.ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)39,150pt
5.タジ・バロウ(AUS)31,900pt
クイックシルバー・プロ・フランスは、9月28日から10月8日までウエイティング期間を保持し、http://quiksilverlive.com/profrance/2012/home.en.htmlでライブ中継される。またオフィシャルサイトではオンデマンドで見逃したヒートもチェック可能。http://quiksilverlive.com/profrance/2012/heat_review.en.html