ASP 6スターでビアンカ・ブュイティンダッグが優勝。2012年度のASPウイメンズ最終ランキング確定。大村奈央がワールドランキング34位。
プライア・デ・サンタバーバラ、サンミゲル、アゾレス諸島(2012年9月29日土曜日)大西洋の中央部マカロネシアに位置するポルトガル領の群島であるアゾレス諸島のサンミゲル島にて開催されていた、ASP 6スター「SATAエアライン・アゾレス・プロ」が終了。クリーンな2-3フィートのコンディションで行われたファイナルでポーリーン・アドゥ(FRA)を下した、18歳のビアンカ・ブュイティンダッグ(ZAF)がASP6スターで今季2勝目を手に入れた。2日連続のレイデイの後、ようやくスタートしたコンテストは、3日間のウエイティング期間の2日を消化していたため、1日で全行程を行うタフなスケジュールを選手達に強いた。
イベントのファースト・ヒートで、3つのラディカルなバックサイド・リエントリーのコンビネーションで9.5をスコアしたビアンカ。その勢いはファイナルまで衰えることは無かった。ASPウイメンズ・ワールド・ランキング第2位のビアンカは、ファイナルまでエクセレントなスコアを続け、圧倒的なサーフィンで勝利を掴んだ。
来年のトップ17入りを果たしたビアンカ。
「素晴らしいです!」と、ブュイティンダッグが言った。「今シーズンのスタートは調子が上がらなくて、ペルーではプレッシャーを感じずにやれて優勝することが出来たんです。1年間で2度優勝するなんて期待以上の結果で、信じられません。本当にうれしいです。一日でこれほど多くのヒートを戦ったことは無いですね。7時半から6ヒートですから。お母さんは、私にチョコレートとオレンジジュースをずっと用意してくれて、お母さんが出来ること全てをしてくれました。ファイナルまで来れたときは、もう5ヒートもサーフして来たんだから、最後の20分はベストを尽くしたいって思っていましたね。」
彼女は、SATAエアライン・アゾレス・プロの前に、パーフェクトなシーズンを送り、2013年のASPウイメンズ・ワールド・チャンピオンシップ・ツアーのクオリファイを決めていた。2012年の彼女のベスト5の結果は、今回とペルーの優勝、3位が1回に5位が2回。ブュイティンダッグはメジャーイベントでコンスタントな力を見せて、来年のトップ17の仲間入りを果たした。
「全く期待していなかったのですが、世界のトップ17の女性とみなされるなんて本当に名誉なことです。WCTイベントは何度か見たことはありますが、一度も出たことはありません。全てのイベントが勉強のつもりでやります。自分が何処まで出来るか見てみたいですし、番狂わせを起こせたら、うれしいですね。来年の全てのイベントが楽しみです。まあ、何年も連続して見に行っているスナッパーロックスの試合が一番楽しみですかね。明らかに素晴しいですから! 私はもう一つ試合に参加するつもりで、来週にはワールドジュニアのためにバリに行きます。友達がみんな出場するので、最高の波で楽しい時間が過ごせたら良いなと思います。楽しみですね。」
ポーリーン・アドゥ(FRA)もリクオリファイ
惜しくも2位となったポーリーン・アドゥ(FRA)は2013年のワールド・チャンピオンシップ・ツアーのリクオリファイを決めた。彼女は第6位という最もクリティカル・ポジションで、このイベントに挑んでいた。そして彼女のシチュエーションを上げるためには、クオーターファイナル進出以上が要求された。
「6回もサーフして本当に疲れて体が痛いです。でも、それと同時にリクオリファイ出来て本当にうれしいですね。」と、アドゥがコメントした。「このコンテストにはナンバー6で入って、私には良い結果が必要なのが分かっていました。私は一週間ずっと本当にナーバスだったので、いま本当にホッとしているし、うれしいです。優勝はしたかったけど、ビアンカは本当に良いサーフィンをしていました。最高です。」
アラナ・ブランチャード(HAW)、ワールド・ランキングのトップ6に滑り込む。
今回ポーリーン・アドゥにセミファイナルで破れ、3位でフィニッシュしたアラナ・ブランチャード(HAW)。今回の結果によて、ワールド・ランキングのトップ6に滑り込み、再びWCTにリクオリファイを決めた。ブランチャードのスタイリッシュなフォアハンドのアプローチは、コンペティションを通し際立っていた。そして、彼女がワールド・チャンピオンシップ・ツアーに加わるための5番目のスロットを確保した。
エキサイティングなウイメンズのワールド・ツアー・シーズンが終わり、ワールドワンキングのトップ6がサンミゲルで決定された。2012年度のASPウイメンズ・ワールド・チャンピオンシップ・ツアー・ランキングのトップ10サーファーに、そのASPウイメンズ・ワールド・ランキングからWCTでクオリファイしたサーファーを除いた以下のトップ6サーファーと、ワイルドカード1名で来年度のトップ17が決定した。
大村奈央が13位。ワールドランキング34位でフィニッシュ。
また、今回のイベントには、前回のポルトガルに続き、日本から武知実波、大村奈央、庵原美穂が出場。ラウンド1に出場した武知、庵原は惜しくも敗退。3人ヒートに出場予定だったココ・ホーがノーショーのためラウンド1をスキップした大村は、ラウンド2でビアンカ・ブュイティンダッグ(ZAF)、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)らと対戦したが、惜しくも3位敗退。パンティン、ポルトガルと6スターで2戦連続で19位だった大村は、13位でフィニッシュ。今シーズンの全試合が終了して2012ASPウイメンズ・ワールド・ランキング 34位となった。その他の選手は、66位に庵原美穂、75位に武知実波、105位に北澤麗奈という結果で今シーズンをフィニッシュ。来季の彼女達の活躍に期待し、エールを送り続けよう。頑張れ日本!
SATAエアライン・アゾレス・プロ・ファイナルは、起こる:
優勝:ビアンカ・ブュイティンダッグ(ZAF)16.76
2位:ポーリーン・アドゥ(FRA)11.90
SATAエアライン・アゾレス・プロ・セミファイナル結果:
ヒート1:ビアンカ・ブュイティンダッグ(ZAF)10.83 def.フィリッパ・アンダーソン(AUS)9.77
ヒート2:ポーリーン・アドゥ(FRA)13.44 def.アラナ・ブランチャード(HAW)7.53
SATAエアライン・アゾレス・プロ・クオーターファイナル:
ヒート1:ビアンカ・ブュイティンダッグ(ZAF)12.00 def.ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)10.67
ヒート2:フィリッパ・アンダーソン(AUS)9.67 def.ジョージア・フィッシュ(AUS)6.63
ヒート3:ポーリーン・アドゥ(FRA)15.23 def.フェリシティ・パーメター(AUS)7.43
ヒート4:アラナ・ブランチャード(HAW)14.93 def.レベッカ・ウッズ(AUS)12.17
今回終了した6スター終了後、決定したベスト6
1. セージ・エリクソン(USA)12720ポイント
2. ビアンカ・ブュイティンダッグ(ZAF)12200
3. ポーリーン・アドゥ(FRA)8880
4. レベッカ・ウッズ(AUS)8840
5. アラナ・ブランチャード(HAW)8760
6. ソフィア・ムラノヴィッチ(PER)8640
2012 ASPウイメンズWCTファイナルレイティング:
1. ステファニー・ギルモア(AUS)48,400pt
2. サリー・フィッツギボンズ(AUS)43,400pt
3. カリッサ・ムーア(HAW)40,700pt
4. タイラー・ライト(AUS)36,700pt
5. コートニー・コンローグ(USA)36,000pt
6. マリア・マニュエル(HAW)34,100pt
7. レイキー・ピーターソン(USA)33,700pt
8. ローラ・エネバー(AUS)32,800pt
9. ココ・ホー(HAW)31,850pt
10. ページ・ハレブ(NZL)25,450pt