ミック・ファニングがリップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ優勝、スレーターはASPレイティングをリード(4/6)
【ベルズ・ビーチ、ビクトリア/オーストラリア(2012年4月6日金曜日)】オーストラリアのベルズ・ビーチで開催中のASPワールド・チャンピオンシップ・ツアー・イベント第2戦「リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ presented by Ford Ranger」は大会4日目。クリーンな3~5フィートのコンディションで行われたファイナルで。ミック・ファニング(AUS)が、ケリー・スレーター(USA)を破り,見事優勝した。多くの専門家が「イベント史上最高のファイナル」と口を揃えて言った今回のファイナルは、両者とも一歩も譲らない白熱したゲーム展開となった。
優勝したミック・ファニング(AUS)
「大満足だよ。」と、ファニングが言った。「「ケリー(スレーター)は、あの起死回生の『ヘイルメアリー』でパーフェクト10をスコアした。僕は『さあ始まるぞ。』って思ったね。僕はただ波を掴んで、その全てで成果をあげたんだ。本当に言葉が出ないよ。僕はいつも、このイベントを思い描いてきた。長年にわたって2位だったので、優勝出来て感無量だよ。」今日の勝利はファニングにとって14回目のエリート・ツアー優勝で、リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチでは2001年振りの勝利となった。
「あまりにも長かったので余計に嬉しいよ。」と、ファニングが言った。「ジョエル(パーキンソン)、ジョディ(スミス)とケリー(スレーター)のようなツアー選手と戦っていれば,再び優勝するのに時間がかかってしまうのは奇妙な話しではないよ。あと一歩のところが多かったけどね。いつもジョエルにやられていた。でも今回は彼を倒したよ。」
今年のリップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチは、先日他界した3度のイベント勝利者であるマイケル・ピーターソン(AUS)に捧げられ、ファイナル前には追悼して1分間の拍手が行われた。
彼のホームブレイクであるゴールド・コーストで行われた開幕戦では、不本意な13位という結果に終わったファニングだが、今日の勝利によりASPワールド・チャンピオンシップ・ツアー・ランキングは3位にアップした。「ファースト・イベントでは、ちょっとしたメルトダウンを起こした。」と、ファニングが言った。「 全てが上手く働いているということを僕は知っていたよ。事態を収拾するには単純で、行くしかないと分かっていたんだ。僕は、もっと楽しもうと思った。潮が干いてたくさん波が来ることは分かっていた。でも僕は良い波だけに狙いを絞ったんだ。自分の判断を信じるべきだね。ストークしたよ。」
ファイナルで満点を出したケリー・スレーター(USA)。
11タイムASPワールド・チャンピオンで4タイム・リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ・チャンピオンであるケリー・スレーター(USA)は、ファイナルの早い時間にコンビネーション・シチュエーションに追い込まれたが,信じられないようなフル・ローテーション・エアリアルでパーフェクト10をスコアして反撃を開始した。そのあと直ぐにバックアップの8.07をスコアすると一気に逆転に成功。しかし,再びファニングの猛攻で逆転されてしまった。
「僕は積極的に動き回って、調子を取り戻そうとしていたんだ。」と、スレーターが言った。「ミック(ファニング)が根気よく波を待つのは分かっていたよ。彼は良いスタートをしていたから、話しをしようとしたんだけど、彼は真剣で、ちょっとうんざりだった。だから僕はビッグなローテーションを仕掛けたんだ。それでも十分ではなかったけどね。あれは自分的にかなりエキサイティングだったよ。彼が9ポイントや8ポイントあたりを持っていても,自分に何か良い感じを持っていたんだ。そして,もう一度チャンスがあった。でも長いインターバルがあって,フラットが続いて,最後は波との戦いになった。そういうものだよ。」
今回第2位となったスレーターは、ASPワールド・チャンピオンシップ・ツアー・レイティングのNo.1スポットとなった。
また,3位となったのは,ジョエル・パーキンソン(AUS)。リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチのディフェンディング・チャンピオンだった彼は,イベントを通し際立ったパフォーマンスを見せ、ベルズ・ボウルとリンコン・セクションを支配した。しかし、セミファイナルでファニングに敗れた。そして、ジェレミー・フローレス(FRA)も3位となった。彼は今日,リーサル・ルーキーのジョン・ジョン・フローレンス(AUS)とフォーム・グーフィー・フッターのオーウェン・ライト(AUS)を次々と倒し勝ち上がったが,スレーターとのセミファイナルでプライオリティー・インタフェアを侵し、破れた。
メンズが終了し、残りは女子の6ヒートのみ。クオーターのヒート組はQF 1:タイラー・ライト(AUS)対サラ・メイソン(NZL)QF 2:マリア・マニュエル(HAW)対ステファニー・ギルモア(AUS)QF 3:カリッサ・ムーア(HAW)対ココ・ホー(HAW)QF 4:サリー・フィッツギボンズ(AUS)対レイキー・ピーターソン(USA)
イベント主催者は、明朝午前7時30分のスタートを目指しコンディションをチェック。午前7時にファーストコールする。
リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ・ファイナル:
優勝:ミック・ファニング(AUS)18.80
2位:ケリー・スレーター(USA)18.07
リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ・セミファイナル:
SF 1:ケリー・スレーター(USA)15.10 def.。ジェレミー・フローレス(FRA)7.83
SF 2:ミック・ファニング(AUS)15.83 def.。ジョエル・パーキンソン(AUS)14.43
リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ・クオーターファイナル:
QF 1:ジェレミー・フローレス(FRA)14.06 def.。オーウェン・ライト(AUS)13.66
QF 2:ケリー・スレーター(USA)17.97 def.。ジョシュ・カー(AUS)16.10
QF 3:ミック・ファニング(AUS)18.00 def.。カイ・オットン(AUS)10.27
QF 4:ジョエル・パーキンソン(AUS)14.63 def.。ジョディ・スミス(ZAF)14.63
現在のASPトップ3(リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ終了後):
1. ケリー・スレーター(USA)13,200pt
2. エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)12,000pt
3. タジ・バロウ(AUS)11,750pt
3. ミック・ファニング(AUS)11,750pt
今日のリップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチのハイライトは、http://live.ripcurl.comを通して利用可能である