ビラボンWJCがスタート。日本男子は全員ラウンド2へ

ASP-WJT最終戦
ビラボン・ワールド・ジュニア・サーフィン
チャンピオンシップ

2012年1月20日-29日 バーレーヘッズ、クイーンズランド/オーストラリア


ビラボンWJCがスタート。男子ラウンド1が行われ、
日本勢は全員ラウンド2を強いられる

 

Connor Coffin (California, USA)  photo:s.yamamoto
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【バーレー・ヘッズ、クイーンズランド/オーストラリア(2012年1月21日土曜日)】世界ナンバー1ジュニア・サーファーを決定する、2011年のASPワールド・ジュニア・ツアー最終戦「ビラボン・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・ゴールド・コースト」がついにスタート。2 – 3フィートのバーレー・ヘッズ・ロック・ブレイクで男子ラウンド1が終了した。大会初日となった本日は、ロング・ウォール、エアリアル・ランプ、チューブ・セクションがミックスされたスーパー・クリーン・コンディションでスタート。選手たちは思い思いのマニューバーをバーレーのロング・ウォールに刻んで行った。

そんな中、コナー・コフィン(カリフォルニア、USA)は、彼のオープニングヒートで、「ロッキーズ」として知られるバーレーのセクションを如何にサーフすべきかを、彼のレール・カーヴィングとスナップで他のコンペティターたちに手本を見せた。

「ヒートは、かなり楽しかったです!」と、コフィンが言った。「このように岩に沿ってブレイクする、クリーンでパーフェクトなブレイクを見た事がないですね。カリフォルニアのリンコンは似ていますね。自分のホームブレイクの肩頭って感じでしたね。だから、凄くリラックスして出来ました。ライトのポイントブレイクは僕の大好きな波なんです。バレルもあるし言う事無しですよ。」

マット・ルイス-ヒューイット(ニュージーランド)は、ビラボン・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップのナンバー1シード選手であるデイヴィ・キャスルズ(NSW/AUS)が足首損傷により欠場を強いられたため、急遽、出場が決まった選手である。

そんなチャンスを見事にものにしたルイス-ヒューイットは、いくつかのビッグなマニューバーを披露。カレントASPワールド・ジュニア・レイティング・リーダーであるカイオ・イベリ(ブラジル)を破る大番狂わせを引き起こした。「僕はスコアを出せる波をインサイドで待っていました。かなりナーバスになっていましたね。」と、ルイス-ヒューイットが言った。

「僕が勝った事がアナウンスされて、最高の気分でしたね。最初からタフなヒートに勝てて、凄く自信がつきましたよ。メイン・イベント唯一のニュージーランド出身なので、みんながサポートしてくれて直ぐく嬉しいですよ。バーレーでのサーフィンは大好きで、ここで前に何度かイベントに出場しています。ライトでエアを決めたいですよ。」

フリーペ・トリード(ブラジル)は、彼のオープニング・ラウンドで、巨大なエアリアルと物凄いフィン・ブラストのコンビネーションで、ヒートスコア15.84をマークして注目を集めた。「僕はホームのブラジルで物凄いトレーニングをしてきました。だからここに来て凄くリラックスで来ています。」と、トリードが言った。

「ここの波は凄く良いですね。バーレーではこれまでサーフィンをした事がないんですが、大好きです。故のヒートに勝てて嬉しかったです。実はブラジルから自分のサーフボードが届いていなくて、新しいDMSボードでサーフィンするしかなかったんです。でもそれが良い板で良かったです。」

今大会最年少であるマーガレット・リヴァーの14歳、ジャック・ロビンソン(マーガレット・リヴァー、WA/AUS)は、終了間際の大逆転で、バーレーポイントで観戦していたギャラリーの大歓声を浴びた。ロビンソンは、残り時間僅か45秒まで、第3位のポジションを強いられていたが、終了間際に掴んだ波でアリーウープを成功させ8.60をスコア。一気に第1位のポジションへジャンプアップしてラウンドアップを決めた。

「僕はスコアを出せると自信に満ちあふれた状態でした。エアを練習していたのが役に立ちましたね。あの波に素晴らしいセクションがあるのを分かっていたんです。合わせるターンをしてからエアをして着地成功。かなり気分がよかったです。」

 

大橋海人、新井洋人、加藤嵐、田中海周、渡辺寛が出場。
全員がラウンド2へ 


加藤嵐 photo:s.yamamoto

 

 

今回のイベントには、日本代表として、大橋海人、新井洋人、加藤嵐、田中海周、渡辺寛が出場。日本のトップバッターは、加藤嵐。ライアン・キャリナンが怪我で欠場のため、ソリ・ベイリーとのマンオンマンを戦った加藤は、ヒート中盤、サイズのある波を掴み5.83をスコア。ソリ・ベイリーが後半に入りスコアを伸ばし、7.17、5.50でヒートスコア12.67をマーク。バックアップを探し続けた加藤は、ヒートスコア8.93でルーザースであるラウンド2へ。

 

 

大橋海人 photo:s.yamamoto

 

 

そして、大橋海人が登場。前半からバックハンドのオフザトップで4.17をスコアする大橋海人だが、思ったようにスコアリング・ウェイブを見つけられない。後半に入り、4.03をスコアして2位に浮上したが、最後に再びティム・マクドナルドに逆転されてラウンド2へ。

 

 

 

渡辺寛 photo:s.yamamoto

 

 

渡辺寛はイアン・ゴウベイア、ディラン・コワルスキと対戦。渡辺寛はスローなヒートを強いられ2位で前半を折り返す。終盤に入り、ようやくスコアリング・ウェイブを見つけた渡辺寛は、バックハンドの鋭いアプローチを見せて、2本連続で4.00、5.50をスコアし一気にトップへ。しかし2位のイアン・ゴウベイアが終了ホーンとともにテイクオフ。そのラストウェイブでチャージを見せ、5.23をスコア。渡辺寛は最後の最後で再び逆転され、ラウンド2へ。

 

 

新井洋人 photo:s.yamamoto

 

 

スタートからコンパクトながらロングウォールの波を掴んだ新井洋人は、リエントリーとカットバックのコンビネーションで4.17をスコア。際どいセクションにクイックなターンを見せる新井洋人は、続けて3.67をスコアするも思ったようにスコアを伸ばせない。最終的に対戦者のジェイク・ハルステッドが2位以下の選手をコンビネーションに追い込む圧勝で、新井洋人はラストウェイブで5.60をスコアし追い上げるも3位でラウンド2へ。

 

 

 

田中海周 photo:s.yamamoto

 

 

田中海周は3.67、3.50でヒートスコア7.10で2位をキープ。ヴァーティカルなバックハンドでスコアを重ねるミディ・ヴィミナルディがトップ。ヒート終盤に入り3位だったケアラ・ナヒが逆転。3位となった田中海周はラストウェイブでチャージするも逆転出来ず、3位でラウンド2へ。

 

 

 

 

 

今回は、コーチとして田中樹も渡豪し陣頭指揮を執る。今回のイベントはジュニア世界チャンピオンが決定するASPジュニアツアー最終戦。バリで17位、ブラジル9位となった加藤嵐が現在、総合15位タイで日本男子トップとなっている。また女子では、バリとブラジルで5位となった大村奈央が総合ランキング5位につけている。今年も世界を目指して頑張ろう!日本。

この大会を現地からつぶやきます!お楽しみに!

 

BILLABONG WORLD JUNIOR CHAMPIONSHIPS GOLD COAST ROUND 1 RESULTS:
Heat 1: Conner Coffin (USA) 13.00, Chase Wilson (USA) 9.34, Deivid Silva (BRA) 8.66
Heat 2: Soli Bailey (AUS) 12.67, Arashi Kato (JPN) 8.93, Ryan Callinan (AUS) N/S
Heat 3: Filipe Toledo (BRA) 15.84, Evan Thompson (USA) 7.97, William Aliotti (FRA) 7.60
Heat 4: Keanu Asing (HAW) 13.90, Mateia Hiquily (PYF) 11.64, David Van Zyl (ZAF) 7.17
Heat 5: Peterson Crisanto (BRA) 16.33, Mitchell Parkinson (AUS) 14.43, Kalani David (HAW) N/S
Heat 6: Jack Robinson (AUS) 12.33, Dale Staples (ZAF) 11.97, Caue Wood (BRA) 8.73
Heat 7: Jack Freestone (AUS) 15.57, Nathan Carvalho (HAW) 11.93, Vasco Ribeiro (PRT) 8.90
Heat 8: Matt-Lewis Hewitt (NZ) 13.24, Caio Ibelli (BRA) 13.16, Eli Steele (AUS) 9.94
Heat 9: Garrett Parkes (AUS) 15.27, Wade Carmichael (AUS) 9.83, Creed McTaggart (AUS) 8.74
Heat 10: Marco Fernandez (BRA) 12.83, Tim Macdonald (AUS) 8.27, Kaito Ohashi (JPN) 8.20
Heat 11: Ian Gouveia (BRA) 9.56, Kan Watanabe (JPN) 9.50, Dylan Kowalski (USA) 6.63
Heat 12: Beyrick De Vries (ZAF) 13.77, Lucas Silveira (BRA) 9.57, Dylan Lightfoot (ZAF) 8.16
Heat 13: Jake Halstead (HAW) 16.17, Frederico Morais (PRT) 9.84, Hiroto Arai (JPN) 9.77
Heat 14: Matt Banting (AUS) 15.50, Andrew Doheny (USA) 10.30, Dean Bowen (AUS) 9.63
Heat 15: Medi Veminardi (REU) 11.33, Keala Naihe (HAW) 8.87, Kaishu Tanaka (JPN) 7.74
Heat 16: Thomas Woods (AUS) 14.10, Michael February (ZAF) 13.43, Pierre-Valentin Lab (FRA) 12.83