ASP5スターイベント
「VOLCOMパイプ・プロ」

2011年1月24日―2月5日 バンザイ・パイプライン、オアフ/ハワイ


ジョン・ジョン・フローレンスがASP初優勝

タジ・バロウ(C) ASP/Griggi

【バンザイ・パイプライン、オアフ、ハワイ ― 2011年1月26日】ASP5スターイベント「VOLCOMパイプ・プロ」が終了。ハワイのジョン・ジョン・フローレンスが強豪が顔を揃えたファイナルを圧勝し見事ASPイベント初優勝を手に入れた。

8歳の時に,このバンザイ・パイプラインでサーフィンを始めたジョン・ジョン・フローレンスは、すぐにサーフィン界のスポットライトを浴びるようになった。その10年後,多くの期待を背負って18歳になった彼は今日,ホーム・ブレイクで行われた120,000ドルのVolcomパイプ・プロで優勝することによって、それまでの彼のエネルギーが全く無駄に消費されていなかった事を証明した。

ツアーを今シーズン初めて回る彼にとって,初戦となったASP5スターイベントでの優勝は、間違いなくフローレンスが長年夢見ていたプロサーフィンの世界へ飛躍する足がかりとなる。それは激しい5ラウンドを勝ち上がったフローレンスが苦労して得た勝利だった。

彼のファイナルの対戦相手は,5タイム・パイプライン・チャンピオンのジェイミ・オブライアン、パイプ・スペシャリストのクリス・ワード(サン・クレメンテ)そして、アーマイオン・グッドウィン(カウアイ)。

与えられたチャンスを無駄にする事なく,フローレンスは、30分のヒートのオープニング10分で、信じられないようなチューブ・ライディングを次々とメイク。バックドアの7.67、8.43に続き、パイプラインの9.93で勝負を決定的なものにした。彼はその3本以外の波には乗らなかった。そしてトップ2ウェイブ・トータル18.36のまま、優勝賞金16,000ドルと1,000のASPレイティング・ポイントを獲得。さらに重要なことは、12月8~20日にここで開催される世界最高峰のサーファー達が戦う、パイプ・マスターズのワイルドカードを手に入れた。

フローレンスは,僅か3週間前にパイプラインで行われた「バックドア・シュートアウト」というスペシャル・イベントでも優勝しており,彼にとって信じられないほど素晴しい1ヶ月となった。10年分の写真撮影、雑誌の特集記事、数々のインタビューが行われているにもかかわらず、彼は唯一この結果に驚いている人物だった。

「この場所で2つのコンテストに続けて優勝出来て、本当に嬉しいよ。まだ少し信じられない思いです」とフローレンスが言った。「それは幸せなことであり喜びです。自分としては、自分の大好きな事に全力で取り組んでいるだけ。ただ楽しんでいるんです」

世界を回りエリートツアーへのクオリファイを目指す今年の計画について、彼は: 「僕にとって初めてのASP優勝で,初めてのASPファイナル。それがすべてです。トライしてみるつもりです。最高のスタートを切れました。旅が大好きです。色々な違った場所に行って,サーフィンして多くの人たちと出会う。素晴しい事だと思いますよ」

「ヒートでジェイミと戦えて最高でしたね。僕は彼と一緒に育って来たんです。本当に興奮しました。小さい頃からサーフィンをここでスタートさせて以来ずっと、ここで優勝したいと思っていたんです」

フローレンスのリズムと継ぎ早の先制攻撃は信じられないほどだった。そしてバックドアのライト、パイプライン・レフトとも波のサイズ、切り立ったドロップなど、どれをとっても彼のチューブ・ライディングは完璧だった。

「クリス・ワード、ジェイミ、アーマイオンのような選手とのヒートだから,何が起こっても不思議はなかった。もし良いセットが来たらジェイミは10をスコアしていた。全員にチャンスがあったんです。だから、最後の40秒位まで、勝った気がしませんでした。その時ようやく…….Yes!と言う感じでした。僕は,その波に運よく出くわしただけ。あの最初の波を掴んだら良い波で,戻ったら直ぐに2本目をゲット。それから、あのレフトを掴んだんです」

オブライアンはギブアップせず,最後まで勝利に向かっていった。彼はファイナルで8.57と6.77でポイント・トータル15.34をスコアしていたが、最終的に彼が必要としたスコアを見つけることが出来なかった。それでも彼は、12月のパイプ・マスターズのワイルドカードと賞金8,000ドルを獲得した。

ワードとグッドウィンは、ピークに達するのが早かったようだ。アーマイオンは、彼のセミファイナルでオブライアン、フレッド・パターチア、イアン・ウォルシュに対して、18.54 という全イベントで2番目のヒート・スコアを記録した。一方、ワードは、彼のセミファイナルでフローレンス、カイ・バーガー、ダミアン・ホブグッドに対して,パーフェクトに近い9.07をスコア。それは今回のベスト・シングル・ライドの1つだった。

このフローレンス、オブライエン、グッドウィン、ワードの4名はパイプ・マスターズのワイルドカードを手に入れた。

「それは驚異的だった」とグッドウィンは、生涯ベストの成績で終えたイベントのセミファイナルについて言った。「今日の事はずっと忘れる事は出来ないよ」 2009年12月にパイプ・マスターズでファイナルをケリーと演じたワードはこの結果に満足な様子だった。「今日の波は最高だったね。パーフェクトだった」とワードが言った。

今回パーフェクト10をスコアしたマウイのイアン・ウォルシュとオアフのケコア・バカルソには1,000ドルのボーナスが贈られ,トッド・チェッサー・メモリアル・スピリット・アワードはワイルドカード・チャージャのカラニ・チャップマンが受賞した。また、ハワイのカイ・バーガー、フレッド・パターチア、ブルース・アイアンズ、エヴァン・バリエールにもパイプ・マスターズのワイルドカードが与えられた。

結果:

1. ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)ー18.36、16,000ドル

2. ジェイミ・オブライアン(HAW)-15.34、8,000ドル

3. クリス・ワード(USA)-14.46、6,000ドル

4. アーマイオン・グッドウィン(HAW)-10.6、5,000ドル

セミファイナル

3rd=5th、4th=7th

H1:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW);クリス・ワード(USA);

カイ・バーガー(HAW);ダミアン・ホブグッド(USA)

H2:アーマイオン・グッドウィン(HAW);ジェイミ・オブライアン(HAW);

フレデリック・パターチア(HAW);イアン・ウォルシュ(HAW)

クォーターファイナル

3rd=9th、4th=13th

H1:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW);カイ・バーガー(HAW);

コリー・ロペス(USA);ケコア・バカルソ(HAW)

H2:ダミアン・ホブグッド(USA);クリス・ワード(USA);

ウィゴリー・ダンタス(BRA);カラニ・チャップマン(HAW)

H3:フレデリック・パターチア(HAW);イアン・ウォルシュ(HAW);

ブルース・アイアンズ(HAW);エヴァン・バリエール(HAW)

H4:ジェイミ・オブライアン(HAW);アーマイオン・グッドウィン(HAW);

レアンドロ・バストス(BRZ);マーカス・ヒックマン(HAW)

 

 

オフィシャルサイト:http://www.volcompipepro.com/