村上舜が新島プロ2連覇! 西元梨乃ジュリはJPSA初優勝! 新島サーフフェスティバル新島プロ
東京都新島村、8月21日(日):JPSAジャパンプロサーフィンツアー2016 ショートボード第4戦「新島サーフフェスティバル 新島プロ」は大会最終日。8時に羽伏浦に集合。会場正面は天気は曇り、晴れ間ものぞく。
風は昨日より弱まりサイド。波は頭半からダブルというサイズ。会場正面はJPBAの大会を開催。
JPSAは昨日の羽伏磯(奥磯)に再度移動し、10時から男子のセミファイナルから試合がスタート。風が回り、雨が降っては止み、晴れ間も出る猫の目コンディション。潮も引きに向かい、波はセットで頭半からダブルとタフなコンディションで戦いとなった。
メンズのファイナルは、昨年度のイベント・チャンピオンである村上舜、カレントリーダー大野修聖、JPSAランク4位の渡辺寛、ファイナル唯一のライトハンダー田中英義の4名が顔を揃えた。
村上舜がオープニングライドから、深いボトムターンからトップでフィンを抜くブローテール・スラッシュ、そしてインサイドのクロースセクションでビッグリエントリーをメイクしてエクセレントの9.25をスコア。ファイナル序盤をリードする。
今大会も好調を続けている、JPSAカレントリーダーである大野修聖も、ビッグリエントリーとカーヴィングのコンビネーション・マニューバーで6.00をスコアして、ファイナルを開始。
完全にリズムを掴み、やりたい放題といった感じの村上舜は、セカンドウェイブでも素晴しいコンビネーション・マニューバーを披露。2本目のエクセレントとなる8.25をスコア。下位の選手をコンビネーション・シチュエーションに追い込んだ。
前回の伊豆でも熾烈なバトルを繰り広げた村上舜と大野修聖が、今回の新島でも最後はこの二人の戦いとなった。
最後まで諦めない2位の大野修聖が、残り時間3分でセットのレフトをキャッチ。ビッグなフォアハンド・カーヴィングとインサイドのリエントリーをコンビネーション。8.75のエクセレント・スコアをメイクし、コンビネーションから脱出。
ニード8.76となったが、大野に残された時間は2分。最後までチャージしたが逆転ならず。昨年に続き、ビッグウェイブで行われた新島プロで村上舜が見事2連覇を達成した。
ウイメンズのファイナルは、3Xグランドチャンピオンの庵原美穂、ハワイ在住の西元姉妹の妹ジュリ、昨年度のルーキーオブザイヤー川合美乃里、今季ランキング6位に付けている宮坂桃子の4名。
かなりハードなコンディションに手を焼く女子選手達。そんな厳しい中でもチャージを見せる。各選手ともショートライドでスコアが伸ばせ無い状況で、ハワイのビッグウェイブで腕を磨く西元ジュリが、キレたライトブレイクをキャッチ。
パワフルなフォアハンドターンを見せて、7.00をスコア。4.00をスコアしていた2位の宮坂桃子は、4.36で逆転。ラストウェイブでライトブレイクをセレクトし、バンクハンドのパワーターンを見せる。
ここでスコアは出れば大逆転でJPSA初優勝の宮坂桃子。しかしコールされたスコアは3.50と僅かに届かず。ハワイ在住の西元姉妹の妹ジュリが見事、JPSA初優勝を飾った。
JPSAショートボード第4戦「新島サーフフェスティバル 新島プロ」
撮影、取材:山本貞彦
男子
優勝:村上舜
2位:大野修聖
3位:田中英義
4位:渡辺寛
女子
優勝:西元梨乃ジュリ
2位:宮坂桃子
3位:川合美乃里
4位:庵原美穂
シニア
優勝:今村大介
2位:植松茂実
3位:徳田昌久
4位:関谷利博
5位:比嘉力夫
村上舜
ファイナルは9.25、8.25。トータル17.50ポイントとヒート前半でコンボに追い込む戦いっぷり。スピード、レールワーク、技のバリエーションどれを取っても、文句なし。今や敵なし。今大会、2連覇!おめでとう!
大野修聖
追い込まれてからの強さ。セミでは数少ないチューブを完璧に抜けて、9.75ポイント!決勝でも一人、村上舜を追い込んだ。しかし、残念ながらあと1本足りず、準優勝。
松岡慧斗
波のサイズがでかいと踏んで、長めの板で入るもサイズダウン。板のチョイスミスが響いたと悔やんだ。
西元梨乃ジュリ
ハワイ育ちの身体はまだ小さい15歳。勝負を賭けてスピードあるボトムターンからリエントリー。今大会、女子のハイポイント7.00を叩き出す。でも、上がってきて「怖かったー」と。よく頑張りました。JPSA初優勝おめでとう!
庵原美穂
女子の中で一番特大サイズの波にテイクオフ。一か八かの作戦とはいえ、こちらもあっぱれでした。
宮坂桃子
最後まで諦めずに戦ったが逆転できず、悔し涙を流す。
これも経験。次につなげましょう!
川合美乃里
3位という結果ながら、実は一番攻めていたのが美乃里。あの博道さんが褒めていました。次頑張ろう。
添田博道
指1本立てる往年のスタイルは健在。でかい波にテイクオフ、インサイドで巻かれる姿もカッコ良かったー。その後も1本バックアップ揃えないと勝てないと猛チャージ。やはり、根っからのコンペティターです。優勝おめでとうございます!最高です。
博道さん
普段は沖に出られるんだけど、やはり持久力の衰えは隠せない。インサイドに流されピンチ。それをすぐレスキューしたのが、「ウォーターリスクマネージメント」と「新島ライフセービングクラブ」。彼らのおけげで、大会は安心して運営できるのだ。ありがとうございます!
善家誠
一人、左の堤防脇の波をチョイス。上には息子の尚史が板を持ってスタンバイ。こちらもスタイル出ていました!
川井幹雄
一発勝負で狙ったが、バックアップが揃えられずタイムアップ。連覇ならずとも、準優勝です。おめでとうございます。
田中英義
ファイナル終了後もマスタークラスの大会を横からサポート。ご苦労様でした。
今村大介
技数も多く入れてたのが、大ちゃん。昨年は2位だったので、絶対優勝すると決めていたそうです。おめでとうございます。
植松茂実
新島ローカルのプライドか。厳しいところからのテイクオフを繰り返す。試合終了間際まで1位だったのに残念!でも、怪我からの復帰でここまでできるのはスゴイです。
関連記事:
厳しいコンディションで男子ベスト8決定。JPSA「新島サーフフェスティバル 新島プロ」
男子ベスト16、女子ベスト4決定。JPSA第4戦「新島サーフフェスティバル 新島プロ」
JPSAショートボード第4戦「新島サーフフェスティバル 新島プロ」は女子R1からスタート
JPSAショートボード第4戦「新島サーフフェスティバル 新島プロ」が8月18日からスタート。
協力:ナカダレンタカー TEL 04992-5-0215
サーフメディアは現地からFBで最新情報をお伝えします!https://www.facebook.com/SURFMEDIA.JP
ライブ中継はこちら。http://www.namiaru.tv/ust/jpsa/
JPSAオフィシャルサイト:http://www.jpsa.com/