WSL「ハーレー・プロ&スウォッチ・ウイメンズ・プロ」男子ベスト8。女子ベスト4が決定
サンクレメンテ、CA/USA(2015年9月12日土曜日)サムスン・ギャラク シー・ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)メンズ第8戦「ハーレー・プロ」と同時開催ウイメンズ第7戦「スウォッチ・ ウイ メンズ・プロ」は、4日連続でコンテストがオン。
男子クオーターファイナル進出のベスト8。女子セミファイナル進出のベスト4が決定。ハーレープロは本日ラウンド4と5が行われ、12名のコンペティターがクオーターファイナル進出を目指して戦った。
フリーペ・トリード(BRA)は、ラウンド4のスリリングなオール・ブラジリアン・マッチアップで、ミゲール・プポ(BRA)とイタロ・フェレイラ(BRA)と対戦。クオーターファイナルへ勝ち上がるファースト・サーファーとなった。
激しいアクションの連続となったヒートは、3名のブラジリアンが素晴らしいパフォーマンスを披露。8-ポイント・レンジを越すビッグスコアが次ぎ次ぎにスコアされていった。そして、ヒートハイの9.20を持ったトリードが僅差で勝ち上がった。
「僕ら全員、本当に素晴らしい仲間なんです。そしてサーフィンに関しても本当に情熱的なんです。」と、トリードが言った。「でも、自分は今回のイベントで良い結果が必要なので、このヒートで負けていたら、かなり怒っていたと思いますよ。」
惜しくも2位でラウンド5へ回ったミゲール・プポ(BRA)は、ジョエル・パーキンソン(AUS)と対戦。2012年のWSLチャンピオンは、そのヒートの前半を支配し、コンビネーションに追い込んだ。エクセレントの8.90でコンボは外したプポだったが、バックアップを見つけられず、13位でフィニッシュ。パーコはクオーターでトリードと当たる。
「フリーペと僕は、2つの全く異なるタイプのサーファーだ」と、パーキンソンが言った。「見る人には最高の対決になると思う。僕はいま、波にとてもインスパイアされ、どんどん調子が上がっているように感じるんだ。」
ジープ・リーダーボードNo.1のエイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)も、ラウンド4を勝ってダイレクトにクオーターファイナル進出をきめた。そのヒートでラウンド5を強いられたウィゴリーは、フェレイラを破りクオーターファイナル勝ち上がっている。
「スローなヒートのなかで、素早くプレッシャーを与える事ができてラッキーだった」と、デ・スーザが言った。「今回はクオーターファイナル進出が目標で来たので、勝ち上がれて本当に嬉しいです。」
ラウンド4のヒート4では、オーウェン・ライト(AUS)、ケリー・スレーター(USA)、ガブリエル・メディーナ(BRA)がクオーターファイナルへダイレクトに進出するために対戦。WSLチャンピオンのメディーナが、僅か2本の波に乗っただけで16.90のヒート・トータルを集め、ラウンドアップをきめた。
「それは素晴らしいヒートでした。オーウェンとケリーとのヒートは、いつも楽しいです。」と、メディーナが言った。「オーウェンは、自分の大好きなグーフィーフッターでケリーはケリー。クオーターファイナルをメイク出来て最高に嬉しいです。このイベントに優勝するために凄くハングリーになっています。」
11-タイム・ワールド・チャンピオンのスレーターは、今日の2度目のヒートとなったラウンド5で、3-タイムWSLチャンピオンのミック・ファニング(AUS)と対戦。エアリアルで攻めたスレーターに対し、ファニングはレール・ゲームを用いて、より素晴らしいヒート・トータルで、アドバンテージをとった。
そして、終了間際にふたりはギャラリーを沸かせる素晴しいパフォーマンスを披露。スレーターが僅かにハイスコアを出したが、ソリッドなスコアラインを持ったファニングに軍配。クオーターファイナルに進んだ。
「ケリーに直面するたびに、それはいつも物凄いヒートになる」と、ファニングが言った。「それは明らかにタフだった。そのヒートをメイク出来て本当に嬉しいよ。ケリーは、素晴らしいチャンピオンである。僕はサーフィンを始めてからずっと彼の事を尊敬して来た。彼が僕のベストをひき出してくれるんだ。」
ケリーのアクロバティックなバックハンドエア。でもスコアは4.17
「ミックは自分を追い込んでいた。だから僕は必死に戦わなければならなかった。今回はイベントを通してスローなヒートばかりで、今日もそんなヒートだった。そして、自分の掴んだ波を上手くフィニッシュできなかった。いま僕はヨーロッパに行くべきかどうか、まじめに考えている。今回の結果で、僕は今年のタイトルレースから外れることになりそうだ。だから、まとまった休みを取って、ゆっくりするのも良いかなと思う。」
5名のサーフィン・アイコンが顔を揃えた。
また本日は、ヘリテージ・シリーズ・エクスプレッション・セッションが、ロウワー・トラッスルズで行われ、5名のサーフィン・アイコンが顔を揃えた。
サーフィン・レジェンドのショーン・トムソン、ウェイン「ラビット」バーソロミュー、サイモン・アンダーソン、シェーン・ホーラン、マイケル・ホーが、エクスプレッション・セッションで、往年のテクニックを思い出させる燻し銀のスキルを披露した。
彼らのヒートはレジェンドのマーク“MR”リチャーズ、“PT”タウンネンドとイアン・カーンズによってブロードキャストされた。
スウォッチ・ウイメンズ・プロでは番狂わせが続出。
スウォッチ・ウイメンズ・プロでは、初開催となるウイメンズのヘリテージ・シリーズ・ヒートも行われる予定で、ワールド・チャンピオンのリサ・アンダーセンとソフィア・ムラノヴィッチが登場する。
本日のスウォッチ・ウイメンズ・プロでは、レイキー・ピーターソン(USA)が、大番狂わせを引き起こし、クオーターファイナルでワールドNo.1のコートニー・コンローグ(USA)を破った。
そして、クオーターファイナル第3ヒートで、2度のWSLチャンピオン・カリッサ・ムーア(HAW)が、カレント・ワールドNo.7のタイラー・ライト(AUS)と対戦。クロスヒートとなった戦いは終了間際の攻防でムーアが僅差で競り勝ち、コンローグからレイティング・トップの座を奪い取った。
さらにワールドNo.3のサリー・フィッツギボンズ(AUS)が、ディミティ・ストイル(AUS)に破れる番狂わせも発生。ビアンカ・ビュインダッグ(ZAF)、レイキー・ピーターソン(USA)、カリッサ・ムーア(HAW)、ディミティ・ストイル(AUS)の4名がファイナルデイを戦う。
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ライブ中継はこちら。
http://www.worldsurfleague.com/events/2015/mct/1281/hurley-pro-at-trestles/live
スウォッチ・ウイメンズプロ・ラウンド4結果:
ヒート1:ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)15.73 def.セージ・エリクソン(USA)13.83
ヒート2:レイキー・ピーターソン(USA)17.37 def.タティアナ・ウエストン-ウェッブ(HAW)11.84
ヒート3:カリッサ・ムーア(HAW)17.33 def.ジョアン・デフェイ(FRA)15.10
ヒート4:サリー・フィッツギボンズ(AUS)17.93 def.アレッサ・クイゾン(HAW)14.20
スウォッチ・ウイメンズプロ・クォーターファイナル結果:
QF 1:ビアンカ・ビュインダッグ(ZAF)15.50 def.ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)15.43
QF 2:レイキー・ピーターソン(USA)16.76 def.コートニー・コンローグ(USA)15.26
QF 3:カリッサ・ムーア(HAW)15.10 def.タイラー・ライト(AUS)14.86
QF 4:ディミティ・ストイル(AUS)15.50 def.サリー・フィッツギボンズ(AUS)14.16
スウォッチ・ウイメンズプロ・セミファイナル・マッチアップ:
SF 1:ビアンカ・ビュインダッグ(ZAF)対レイキー・ピーターソン(USA)
SF 2:カリッサ・ムーア(HAW)対ディミティ・ストイル(AUS)
ハーレー・プロ・ラウンド4結果:
ヒート1:フリーペ・トリード(BRA)17.93、ミゲール・プポ(BRA)16.97、イタロ・フェレイラ(BRA)16.17
ヒート2:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)13.10、ウィゴリー・ダンタス(BRA)13.00、ジョエル・パーキンソン(AUS)12.86
ヒート3:エイドリアン・バカン(AUS)16.36、ミック・ファニング(AUS)14.44、ナット・ヤング(USA)14.37
ヒート4:ガブリエル・メディーナ(BRA)16.90、オーウェン・ライト(BRA)16.40、ケリー・スレーター(USA)8.37
ハーレー・プロ・ラウンド5結果:
ヒート1:ジョエル・パーキンソン(AUS)16.57 def.ミゲール・プポ(BRA)13.73
ヒート2:ウィゴリー・ダンタス(BRA)16.37 def.イタロ・フェレイラ(BRA)13.67
ヒート3:ミック・ファニング(AUS)16.10 def.ケリー・スレーター(USA)14.90
ヒート4:ナット・ヤング12.17(USA)def.オーウェン・ライト(AUS)6.00
ハーレー・プロ・クオーターファイナル・マッチアップ:
QF 1:フリーペ・トリード(BRA)対ジョエル・パーキンソン(AUS)
QF 2:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)対ウィゴリー・ダンタス(BRA)
QF 3:エイドリアン・バカン(AUS)対ミック・ファニング(AUS)
QF 4:ガブリエル・メディーナ(BRA)対ナット・ヤング(USA)