2017年4月14日(金)インドネシア・バリ島。写真、取材:山本貞彦 今シーズンのJPSAジャパンプロサーフィンツアー2017の開幕戦となる「ガルーダ・インドネシア/旅工房 ムラサキプロ supported by 東京横丁六本木」ショートボード大会最終日。
2本の10ポイントを含む、5本のエクセレントがスコアされる驚愕のバレル・ファイナルにおいて、テラスハウス出演で人気急上昇中の佐藤魁が悲願のJPSA初優勝。女子では、昨年のグランドチャンピオンである川合美乃里が圧勝し、2連覇に向け好発進を見せた。
女子決勝はなんと全員が十代! 西元エミリ17歳、川合美乃里16歳、脇田紗良、松田詩野が14歳。
川合美乃里
今大会はスタートして、すぐ演技に入ることを心掛けた。まずは1本目を決めて、試合を優位に進める。これは田中樹コーチからのアドバイス。
それを全てのヒートで実行。できるところが、美乃里の成長の証。おめでとう! 良いスタートが切れたので、グラチャンを今年も目指します! 表彰式の後すぐ、スマトラで開催されるWSLに向かった。 Go!Minori!
西元エミリ
やはり優勝候補だった西元エミリ。昨年から海外、WSLにも積極的に参加。試合でベスト2を揃える安定感が出た。この後、お母さんとG-ランドへ行くそうだ。
脇田紗良
ハワイで練習しているだけあって、大きい波でも臆することなく決めることができる。レールの使い方が上手くなった。
松田詩野
サーフィンが綺麗でスムース。しかし、まだ波次第なところがあるのが課題か。それでも昨年と違ったのは、最後まで諦めないということ。イイね!
【女子ファイナルヒートの概略】
女子のファイナルは2016年JPSAグランドチャンピオンの川合美乃里、日本屈指のパイプライナー脇田貴之を父に持つサラブレッドの脇田紗良、ハワイ仕込みのサーフィンスキルに磨きをかける西元姉妹の姉、西元エミリー、そして14才とは思えない完成されたマニューバーを描く湘南茅ヶ崎の松田詩野の4名が顔を揃えた。
今回のバリでは、各ヒートともオープニング・ウェイブでエクセレントを叩き出して、最高のスタートダッシュを見せて勝利を導いてきた川合美乃里。今回のファイナルでも一番最初に波に乗り、ソリッドなターンで8.0のエクセレントを叩き出し、ファイナルのアドバンテージを取る。西元エミリーもクリティカルなセクションで際どいターンを見せて7.00をスコア。バックアップを探していた西元は、ヒート後半に入り6.5をスコアして逆転に成功。トップへと躍り出た。
2位となった川合は優先権を持って逆転できる波を待つ。残り時間10分を切り、ニード5.5のシチュエーションで川合は、再びオープニングと同じようなソリッドなメジャー・マニューバーで9.0のエクセレントをスコア。2本のエクセレントを叩き出した川合は17.00というヒートスコアで下位の選手を大きく引き離す。そのままタイムアップとなり、川合美乃里が2連覇に向けた開幕優勝を飾った。
男子の決勝はレギュラーが3人(大澤、和井田、田中)対グーフィーは佐藤魁。SFでもエクセレントを叩き出した3人だけあって、不利かと思われた。しかし、そんなハンデをもともせず、逆にそれを武器に攻めた。魁!かっこいいぞ!
この決勝もエクセレントスコア、なんと10ポイントが続出。見応えあるヒートでした。
佐藤魁
お父さんが今回見に来ていたの優勝。今まで負けてるとこしか見せられたいなかったから最高に嬉しい。そして、なんとこの日がお母さんの誕生日だそうです。魁!おめでとう!
「同年代(大原洋人、村上舜、稲葉玲王らのゴールデンエイジ)の中で、なかなか結果を残すことができなかった。これが大きな悩みだった」とコメント。
「でも、今回初めてJPSAで優勝できたこと。特にこのクラマスで優勝できたことは自信になった。今までずっと応援してくれていた家族や友人。そして、今回テラスハウスのメンバー、スタッフさんが熱く送り出してくれて。本当にみんなに感謝です。
このバリに来て、波も最高だし、すごくいい感じで入れたのが良かった。」
今回の旅のチームメイトの小林直海も嬉しく泣き。
バックハンドのハンデがありながら、グラブレールでチューブを抜けて、さらに高さのあるトップに当て込んで出てきた。これは鳥肌もの。10点満点。素晴らしかった
これも魁ちゃん流。茅ヶ崎の先輩、VOLCOMチームメイトにお神輿のように担がれてました(笑)。でも、その後、記事用にいつもの形で撮りましたけどね。
「こんな形でのスタートが切れたので、今年はグラチャンも視野に入れて、頑張ります!」とコメント。
大澤伸幸
セミ、決勝でもチューブに狙いを定め、すべて決めてきたノブ。
ヒート終了直前のヒデの演技に、躊躇なくテイクオフ。プライオリティーはノブ。これも茅ヶ崎後輩の魁への援護射撃。優勝できる実力があるだけに残念だったが、かっこいいぞ!ノブ!
田中英義
大会スポンサーでもあるムラサキスポーツのライダーであるがゆえに一心の期待を集めたヒデ。ここクラマスでは部類の強さを発揮。なんとこの日の最大セットをつかみチューブイン。しかも2回。これにはヒデもアピール!
アンダープライオリティーであったが、最後のセットを無理やりテイクオフ。これも優勝するためには行くしかなかった。最後まで諦めない。これぞコンペティターです。
和井田理央
バリ在住の17歳。今年も決勝のメンバーに。昨年よりも技のバラエティーが増えて、この先どこまで進化するか楽しみだ。
【男子ファイナルの概要】
ハイレベルな戦いとなったセミファイナルを勝ち上がり、男子のファイナルに顔を揃えたのは、ローカルナレッジを使い、今回エクセレントを量産した17歳の和井田理央、今回のダークホースとしてラウンドを重ねる毎に調子を上げてきたファイナル唯一のレフトハンダーである佐藤魁、そして泣く子も黙る2名のグラチャンサーファーである田中英義と大澤伸幸という4名が顔を揃えた。
波のコンディションが上向く中、行われた男子ファイナルは、期待通りのコンディションでスタート。開始直後から各選手がバレルにチャージしていった。
大澤伸幸がスタートから2本のバレルをメイクする中、佐藤魁が、特大セットにテイクオフと同時にバレルにプルイン。そしてバレルをメイク直後に際どいセクションでのソリッドなターンで10ポイントをマーク。一気に1位のポジションへ。そして佐藤魁は再びグラブレールでロングバレルをメイク。それが9.25というスコアとなり、ヒートスコア19.25というパーフェクトに近いヒートトータルをマーク。
そんな状況でも屈しない田中英義は大きく口を広げたバレルをメイクし、これまた10ポイント。佐藤魁のパーフェクトスコアに食い下がる。しかし最後は追い込まれ、ラストセットに無理やりテイクオフする田中英義。これでインターフェアを取られてしまったが、優勝するためには行くしかなかった。最後まで諦めないコンペティター魂を見た。
JPSA ショートボード「ガルーダ・インドネシア/旅工房 ムラサキプロ supported by 東京横丁六本木」
男子
優勝:佐藤魁
2位:和井田理央
3位:大澤伸幸
4位:田中英義
女子
優勝:川合美乃里
2位:西元エミリ
3位:脇田紗良
4位:松田詩野
バリ・日本親善試合
優勝:Dedi Santoso
2位:Nyoman Satria
3位:大野修聖
4位:加藤嵐
敢闘賞
男子:松本カイ
女子:庵原美穂
サーフメディアは今シーズンも現地から最新情報をお伝えします。お楽しみに!
大会日程
ロング:2016年4月8日(土)~10日(月)
ショート:2016年4月10日(月)~14日(金)
※ロング・ショートともにプロトライアル開催
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ライブ中継はこちら。http://www.namiaru.tv/ust/jpsa/
JPSAオフィシャルサイト:http://www.jpsa.com/