日本初のQS3000で5位入賞を果たした西元エミリー。サーフメディア・クローズアップ!

日本初のQS3000で5位入賞を果たした西元エミリー。サーフメディア・クローズアップ!


 

 

2015年、バリ島で行われたJPSAの開幕戦でプロトライアルから出場して、ファイナル進出を果たしてプロ公認を獲得した西元エミリー。妹のジュリとともに衝撃的なデビューを飾った。

2年目の今シーズンは、3度のファイナル進出を果たし、国内初開催のQS3000では、QF進出。CTサーファーのアリッサ・クイゾンとのマンオンマン・ヒートを戦い、5位となった。そんな彼女をサーフメディアがクローズアップ。

 

 

生まれも育ちもハワイだと思うけど、普段はどこでサーフィンしているの?

 

家から一番近いダイヤモンドヘッドか、ケワロで練習することが多いですね。

 

日本の波はハワイの波とずいぶん違うと思うけど、比べてどう感じますか?

 

去年は初めて日本でサーフィンした年だったので、これまでに経験したことのないような波ばかりで、少し苦手でした。自分のサーフィンが出来なくて、ちょっと悩みました。

 

でもずっと日本に居れば日本の波でサーフィン出来るし、やっと慣れて来たかなって感じで、試合でも結果を残せるようになって来たんだと思います。

 

 

 

レフトブレイクが大好きだと言う西元エミリー。

 

 

今年は日本の試合も多かったと思うけど、日本に居る時はどこに居ることが多いですか?

 

今年は試合が続いていたので、ずっと日本に居ました。大会がある時はその近くのビーチにいて、試合の無い時は自分のサーフボードのシェイパーの千葉公平さんのいる四国にお邪魔したり、伊豆にも友達が居るので伊豆にも結構居ます。

 


 

QS3000のQFで高得点を出した西元エミリーのバックハンド

 

 

今回のQS3000では、CTサーファーのアリッサ・クイゾンとのマンオンマン・ヒートをはじめ、大活躍でしたが、試合全体を振り返って、どうでしたか?

 


「ラウンド3までは、4点や5点しか出せなかったのに、勝ち上がれてラッキーでしたね。でもクオーターファイナルではCT選手のアリッサ・クイゾンと戦うことになって、ちょっとビックリでした。でも、そのヒートで7.60をスコア出来て、凄くうれしかったです。」

 


 


「アリッサは、自分がサーフィンを始めた時から見ていたサーファーで、サーフィンのレベルが違うので、自分は自分のサーフィンをしようと思ってヒートに挑みました。今シーズンは結構調子は良かったです。3つのJPSAイベントで2位になれましたが、優勝出来なくて悔しかったですね。」


 

 

JPSAグラチャンの数字的な可能性があった西元エミリ

 


 

WJCにクオリファイしたい。来年は日本のリージョンから出ようと思っています。

 

 

 

ハワイにいるのに何で日本の試合に出ようと思ったんですか?

 

今年は日本の試合に出るようになって2年目なんですが、それまでハワイで開催されるアマチュアの試合などに出ていたんです。でも世界のトップ選手が参加するQSの試合を見ていると、オンショアのビーチブレイクとか、様々な波で行われていますよね。

 


 

でも自分にはまだ経験が無く、QSが行われるような波で、もっと練習がしたいと思ってJPSAに出ることにしました。

 

最終的にはCTにクオリファイすることが目標ですけど、QSはもっと腕を上げてから回りたいですね。来年が自分にとって、ジュニア最後の年なので、リージョナルの試合で勝ってWJC(ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ)にクオリファイしたいです。

 

 

現在WSLの試合はハワイから出場している形になっていますが、今後はどうするつもりですか?

 

それはあまり深く考えていなくて。でも来年は日本のリージョンで出ようかと思っています。日本の代表として頑張りたいと思っています。

 

今年はJPSAでも最終ランキング2位になったけど、日本のチャンピオンになりたいと思う?

 

JPSAのグランドチャンピオンをとってみたいです。

 

今回はGOPRO賞も獲得したエミリー。妹のジュリと

 

今年の夏にハワイ・オアフ島サウス・ショアのケワロで行われた、リップ・カール・グロムサーチ・シリーズのセカンド・ストップで優勝した西元エミリーは、そこで仲良く2位となった妹のジュリとともに、10月29日からサンディエゴのシーサイド・リーフで行われるリップカール・グロムサーチ・ナショナル・ファイナルに招待されて、再び日本からカリフォルニアへ出発。ハワイの自分のベッドで眠るには、もう少し時間がかかりそうだ。

 

とにかく真剣でいつも笑顔の西元エミリー・ジュリ姉妹。来年は日本のサーフィン界の台風の目となりそうだ。

 

 

取材協力:BEWET