公益社団法人 日本サーフィン連盟(NSA)は、2月27日、都内で創立60周年の記念パーティーを開催。記念レセプションの席上で、寺尾理事長が今後の連盟運営の指針となる「10か年構想」を発表した。60年の歴史を礎に、次の時代へ向けた新たな波を生み出すべく、4つの大きな約束を掲げた。
先人たちへの感謝と、未来への責任

寺尾理事長はスピーチの冒頭、連盟創設期からの先人たちの尽力に深い敬意と感謝を表明。「整った環境があったわけではない中、自らの道を切り開き、この連盟の礎を築いてこられた」と、60年の歴史を振り返った。
そして、この60周年を単なる祝典ではなく、「未来への責任を再確認する時」と位置づけ、オリンピック競技化を契機に変化するサーフィン界において、連盟が果たすべき新たな役割について力強く語った。

未来を創る「4つの約束」
寺尾理事長が掲げた、今後の連盟運営の柱となる4つの約束は以下の通りだ。
- スポーツとしての価値向上: サーフィンをスポーツとして確立し、その価値を高め続ける。世界と繋がる競技環境を整え、日本から世界へ挑戦する選手を支える。
- 社会と企業を繋ぐハブへ: 地域、観光、教育、環境といった分野との連携を深め、サーフィンが持つ社会的価値を創造するプラットフォームへと進化する。
- 未来への投資としてのジュニア育成: ジュニア育成を単なる競技者育成ではなく、社会を担う人材育成と捉え、海との出会いと挑戦の機会を広げる。
- 産業エコシステムの育成: 医療、教育、テクノロジーなど多分野と連携し、サーフィンを支える人材と産業全体の持続可能な基盤を築く。
スポンサーシップから「共創関係」へ
さらに寺尾理事長は、企業やパートナーに向けて、新たな関係性の構築を呼びかけた。「スポンサーシップを単なる露出の機会ではなく、共に価値を創造する『共創関係』と捉えたい」と述べ、地域貢献や次世代育成といった共通の物語を描くパートナーを歓迎する姿勢を示した。
「60年前、誰かが未来を思い、一歩を踏み出した。その波が今日まで届いている。今度は私たちの番です」。スピーチは、次の60年へと繋がる新たな一歩を、会場に集った全ての人々と共に踏み出したいという、熱いメッセージで締めくくられた。
公益性と事業性を両立させ、社会に必要とされる組織への進化を目指す日本サーフィン連盟。その新たな挑戦が、今、始まる。
海を守り、社会と繋がる。日本サーフィン連盟が描く未来図「NEXT10」構想を発表
そして、日本サーフィン連盟(NSA)は、今後の10年を見据えた新たな活動指針「NEXT10」構想を発表した。この構想は、サーフィンを単なるスポーツの枠を超え、環境保護、企業連携、地域創生といった社会的な価値を創造するプラットフォームへと進化させることを目指す、野心的な計画だ。
プレゼンテーションに登壇した副理事長 武知 実波氏は、3つの大きな柱を軸に、その具体的な取り組みを説明した。

1. 環境・海洋問題への「行動」
「サーフィンは自然の恵みがなければ成立しない」。その原点に立ち返り、NSAは環境問題への取り組みを最重要課題の一つに掲げる。全国で実施しているビーチクリーン活動を、単なる清掃活動から、地域住民や企業も巻き込んだ「複合型の環境アクション」へと進化させる。
「NSAはサーフィンをする人だけの団体ではなく、海を守るプラットフォームになりたい」と武知氏は語り、「PROTECT THE OCEAN, PROTECT THE FUTURE」をスローガンに、具体的な行動で社会に貢献していく姿勢を鮮明にした。
2. 企業との「共創」プロジェクト拡大
2つ目の柱は、企業との連携強化だ。NPO法人と共同で実施してきた子供向けのサーフィンスクール「海の教室」をさらに発展させる。今年は「波乗りジャパン」のトップ選手も参加し、子供たちに一生の記憶に残る体験を提供すると同時に、企業にとっては未来への投資となるPRの機会を創出する。
さらに、J:COMと連携した「応援席プロジェクト」では、大会会場でのマナー向上を目指す。多様な人々が集まるサーフィンの現場で、誰もが気持ちよく過ごせる空間を企業と共に作り上げる、新しい形の社会的取り組みだ。
3. 自治体との「連携」による地域創生
全国に点在する「サーフタウン」のポテンシャルを最大限に引き出すため、自治体との連携を強化する。観光、教育、スポーツ振興、環境施策などを横断した取り組みを共同で進め、「サーフィンは地域の資源になりうる」ことを証明していく。NSAは、自治体、企業、そしてサーファーを繋ぐハブとしての役割を担い、新たな地域連携モデルを構築することを目指す。
「共創の10年」へ
武知氏は、「NEXT10はNSAだけで完結する計画ではない」と強調する。企業、自治体、そしてサーフィンを愛する全ての人々と手を取り合い、共に未来の波を創り上げていく「共創の10年」の幕開けを宣言した。スポーツの枠組みを超え、社会課題の解決に貢献するプラットフォームへ。日本サーフィン連盟の新たな挑戦が、今、始まる。


60年の歴史を力に、未来へ。日本サーフィン連盟、公益社団法人として新たな船出
日本サーフィン連盟(NSA)は、創立60周年と公益社団法人設立を記念するレセプションを開催し、その閉会にあたり、武知副理事長が連盟の未来に向けた力強い決意を表明した。
先人への感謝と、社会的責任への決意
武知氏はスピーチの冒頭、60年という長きにわたり連盟を支えてきた全ての関係者に対し、深い感謝の意を述べた。「60年という歴史は、多くの先人の情熱と挑戦、そして皆様のご尽力の積み重ねです」と、その歩みを称えた。
そして、この度の公益社団法人化を、単なる組織形態の変更ではなく、「社会的責任をより一層果たしていく決意の表れ」であると強調。海と共に歩んできた連盟として、自然への敬意を礎に、海洋環境の保全に努めながら、スポーツとしてのさらなる発展を目指す姿勢を鮮明にした。
「NEXT10」を推進し、新たな未来を切り拓く
連盟は、この記念すべき節目に、今後の10年間の活動指針となる「NEXT10アクション」を策定。酒井氏は、「この60年の歩みを力に、NEXT10を着実に推進し、未来へと力強く歩みを進めてまいります」と宣言した。
その指針は、競技力の向上はもちろんのこと、教育、地域振興、次世代育成といった、より広い視野での社会貢献活動も含む。サーフィンの価値を守りながらも、時代と共に進化し続けることで、公益法人としての使命を果たしていく構えだ。
「皆様とのご縁が、次の時代を築く力に」
最後に武知氏は、レセプションに集った参加者に向けて、「本日ここに終わりつまりの皆様とのご縁が、次の時代を築く大きな力となりますことを心より願います」と、共創への期待を込めたメッセージでスピーチを締めくくった。
60年という歴史の重みを受け止め、新たな責任と覚悟を胸に、日本サーフィン連盟は未来の海へと漕ぎ出す。その航海は、サーフィン界のみならず、社会全体に新しい波をもたらすに違いない。







特別功績賞の表彰も行われて、五十嵐カノア、コナー・オレアリーをはじめ、2025 ISA PADDLEBOARD CHAMPIONSHIP日本代表の堀部結里花、ISA SUP日本代表 荒木朱里、2025年ISAパラサーフィン世界選手権日本代表の伊藤建史郞が受賞した。









