S.LEAGUE 25-26 特別戦「さわかみアジアチャレンジ・スリランカ」が、本日2月5日(木)、スリランカ南西部に位置するサーフタウン、ヒッカドゥワにて行われた。
スリランカは、これまでにもJPSA公認のロングボード大会が開催されてきた実績を持ち、日本のサーフシーンとも結びつきの強い国でもある。


この大会は、日本のJPSA(日本プロサーフィン連盟)が主導し、アジア各国のサーフィン組織およびクラブと連携しながら実施している国際色豊かなスペシャルイベント。アジアのサーファーが国境を越えて集い、競技レベルの向上と相互交流の両面において大きな意義を持つ。

アジア地域におけるサーフィン競技の底上げを目的としてスタートした「さわかみアジアチャレンジ」は、千葉県・釣ケ崎海岸(志田下ポイント)での初開催を皮切りに、インドネシア・バリ島、韓国ウェイブパークへと開催地を広げてきたシリーズで、今大会が4回目の開催となる。


今大会には、JPSA / S.LEAGUE《S.ONE》から男子に金沢呂偉、松原渚生、山中海輝、女子に佐藤李、清水ひなたがエントリー。
これにスリランカのSFSL(Sri Lanka Surfing Federation)から男子4名、女子3名、さらに台湾のTaiwan Surfing Clubから男女各1名が参加し、アジア各国から選抜された総勢14名による戦いとなった。
賞金総額は120万円。競技方式は男子が1ヒート4名、女子が3名で構成され、ポイントブレイク形式により組み合わせを変えながら3ラウンドを戦う。
各ヒートは1位5ポイント、2位3ポイント、3位2ポイント、4位1ポイントが与えられ、3ラウンド終了時点での合計ポイントにより総合順位が決定される。
その結果、男子は上位4名、女子は上位3名がファイナルヒートへと進出。なお、総合ポイントが並んだ場合は、各ラウンドにおける最高得点を記録した選手を上位とし、それでも差がつかない場合はヒート内での最高得点を比較して順位を決定する。

さて、晴天に恵まれた会場は気温30度近くまで上がり、日本の冬とは対照的な真夏。午後に入ると雲が広がり、時折スコールが降る時間帯もあったが、競技は大きな支障なく進行した。
会場のポイントは「Aフレーム」と呼ばれ、ライト、レフトともにブレイク。サイズは1〜2フィートとスモールながら、波の形は整っており、レフトは比較的長いライディングが可能。ライトは距離こそ短いものの、フェイスが張りやすく、リップアクションやエアリアルを仕掛けやすい波。
ただし、全体的にパワーは弱く、踏み込み過ぎると失速するため、体重配分とスピードコントロールが求められるコンディション。加えて、限られたセットをいかに確実にものにするかが勝敗を分けるポイントとなった。
女子優勝は佐藤李


女子ファイナルには清水ひなた、佐藤李、台湾のChung Yun-jungが進出。清水とChung Yun-jungが序盤から積極的に波を掴み、コンスタントにスコアを重ねる展開となる。一方の佐藤は無理に手数を出さず、セット待ちに徹する戦略を選択。


これが的中し、数少ないセットの中から選んだレフトの波で、バックサイドから大きな3ターンコンボで、完成度の高いライディングを披露。8.50ポイントのエクセレントスコアをマークし、これが決め手となって優勝を手にした。

「優勝できて嬉しいです。スリランカは初めてで、練習の時は右の方のレフトにずっと乗っていて、その波に試合でも乗れたので良かったです。クラマス(バリ島)がすごく好きなので、次のクラマス(ショートボード第4戦)でも優勝できるように頑張ります」と佐藤李が語った。
男子優勝は金沢呂偉


男子ファイナルは、日本の山中海輝、松原渚生、金沢呂偉の3名に、地元スリランカのM P M Nuchithaを加えた顔合わせ。
潮が上げに向かい、さらに波数が減少する中、主導権を握ったのは金沢。ライトの小ぶりな波を巧みに繋ぎ、確実なターンとリップを重ねて6.67ポイントをスコアし先制する。

M P M Nuchithaは果敢に波を掴み続けるが、スコアには結びつかず。松原は得意とする縦へのストレートアップからリエントリーを決め、4.83ポイントで追走する。ここで金沢がレフトの波でエアーリバースを成功させ、5.83ポイントをバックアップを上げ、試合の流れを大きく引き寄せた。


後半、山中が立て続けに仕掛ける場面もあったが、必要なスコアには届かず。ここは金沢が逃げ切りで優勝を果たし、第1回大会となった千葉・釣ケ崎大会以来となる「さわかみアジアチャレンジ」制覇を成し遂げた。


「ありがとうございます。今回スリランカは初めてで、とても居心地が良くて、リラックスしてサーフィンが出来て楽しかったです。」と金沢が語った。
「ヒートは(大会を通して)先行して乗ることを心掛けていて、朝はレフトが良くて、夕方にかけてライトが良かったんで、それを狙いながらやっていました。追い込まれたR3は何がなんでも勝つという意気込みでやっていました。
応援ありがとうございました。皆さんの応援のおかげでこの結果に繋がったと思います。次のバリ島クラマスも頑張るので、引き続き応援よろしくお願いします。」
大会結果
男子
優勝:金沢呂偉(40万円)
2位:松原渚生(20万円)
3位:山中海輝(12万円)
4位:M P M Nuchitha(8万円)
女子
優勝:佐藤李(20万円)
2位:清水ひなた(12万円)
3位:Chung Yun-jung(8万円)
※( )は賞金額
S.LEAGUE 25-26 特別戦「さわかみアジアチャレンジ スリランカ」
日程:2026/2/5(木)予備日:2/6(金)
会場:スリランカ ヒッカドゥワ
主催:日本プロサーフィン連盟(JPSA)
協力:Sri Lanka Surfing Federation(SFSL)
Taiwan Surfing Club (TSC)
参加選手:
男子
日本:JPSA / S.LEAGUE《S.ONE》
金沢呂偉
松原渚生
山中海輝
スリランカ:Sri Lanka Surfing Federation(SFSL)
Yahika Shehan Abeywickrama
M P M Nuchitha
Koku Hannadige Lesitha Prabath
D A Lakshita Madushan
台湾:Taiwan Surfing Club (TSC)
Liu Ming Jang
女子
日本:JPSA / S.LEAGUE《S.ONE》
佐藤李
清水ひなた
スリランカ:Sri Lanka Surfing Federation(SFSL)
Ishi Mosha Rajapaksha
Crystal Davies
Sayani Anjana
台湾:Taiwan Surfing Club (TSC)
Chung Yun-jung
今大会のファーストライドを飾ったのは、地元スリランカのローカルサーファーであり、Sri Lanka Surfing Federation代表を務めるマンボーさん(Sandika Thushra)である。
ヒート組み合わせは公平性を期し、抽選によって決定された。

今大会のゼッケンは特別仕様となっており、肩部分には各国の国旗をプリント。背中にはスリランカ国旗に描かれるライオン(シンハー)が大きくあしらわれている。(写真は清水ひなた選手)
開会式ではスリランカ国家斉唱が厳かに行われ、会場には緊張感と敬意が漂った。
ライブ配信のMCは田嶋鉄兵プロと、日本語も堪能なババちゃんのコンビが務め、試合の様子をわかりやすく伝えた。
会場MCはJPSA細川哲夫理事長が自ら担当し、大会全体をスムーズに進行。
コンパクトながら視界が開けたジャッジエリアが設けられ、安定した採点体制が整えられた。
大会期間中、海上とビーチの安全を守るのは地元ライフガードの面々であり、万全の体制でイベントを支えた。




