スタイルとは、⽣き⽅のこと。 没後26年、⼤野薫が問い続けた“真のサーファー”とは。伝説のサーファー⼤野薫の書籍 『BADFISH Kaoru Ohno』 発売

80年代、カリフォルニアのサーフィンカルチャーと東京のカルチャーを融合し、独自のサーフスタイルを発信した故・大野薫氏の「Pineapple Betty’s / パイナップル ベティーズ」。また日本のスケートム―ブメントに火をつけ、現在にも引き継ぐサーフ&スケートカルチャーの基盤を創り出した。没後26年経ち、大野薫氏の功績と哲学を後世に伝えるための書籍『Badfish -Kaoru Ohno-』が発売になった。

 

 

⽇本のサーフカルチャーの黎明期を駆け抜け、湘南・鵠沼と東京・⽬⽩に伝説のサーフショップ「Pineapple Bettyʼs」をオープンした⼤野薫。カリフォルニアのカルチャーをいち早く取り⼊れ、⻄海岸的ライフスタイルの礎を築いた。1999 年に 48 歳でこの世を去った彼は、プロサーファーでありながら⽂筆家としても活躍。若い世代や横乗りカルチャーに多⼤な影響を与え続けてきた。

 

没後 26 年を迎えた今、サーフィンそしてスケートボードはオリンピック競技となり、不良の遊びとされていた時代から⾼尚なスポーツへと昇華。ラインナップは⼈で溢れ、ボードは多様化し、スタイルも広がる⼀⽅で、「本質が失われ、没個性になった」とも⾔われている。

 

「もし薫さんが⽣きていたら、今のサーフシーンをどう⾒ただろうか? 若い世代にどんなメッセージを伝えていただろうか?」そんな思いを胸に、盟友である写真家・芝⽥満之の元に 3 名のクリエイターが集結。彼の⽣き⽅、思想、そしてカルチャーへの影響を現代に伝えるべく、書籍『BADFISH Kaoru Ohno』が制作された。

 

本書には、芝⽥満之、横⼭泰介、樋⾙吉郎などによるフォトセッション、⽩瀬泉のエッセイ、豊⽥弘治、ESOW、baanai らによるトリビュートアート、さらに北⼭耕平や真⽊蔵⼈、Jim Banks など 80 名以上のエピソードを収録。

タイトルの「BADFISH」は“流れに逆らって泳ぐ⿂”を意味し、既成概念に縛られず、⾃らの信念に従って⽣きた⼤野薫そのものを象徴している。

波の上での表現のみならず、哲学や世界観、信条に⾄るまで彼が体現したスタイルは、いまも多くのサーファーやアーティストに受け継がれている。『BADFISH Kaoru Ohno』は、失われつつあるサーファーの本質と、⾃由な⽣き⽅の輝きを改めて照らす⼀冊である。

 

【PROFILE】
⼤野薫(Ohno Kaoru)

1951 年 2⽉19⽇〜1999 年 8⽉30⽇

プロサーファー、編集者、エッエイスト、ショップオーナー 

ʼ70 年代初頭〜ʼ90 年代にかけて、時代の先を⾒据える鋭敏な感性と、天才的ともいえる⽂章⼒・表現⼒で、⼀つの時代を切り開いたサーフヒーロー。 お洒落で、やんちゃで、それでいてナイーブで、 ⼥性にはめっぽう弱い。 男⼥に関わらず誰にでも愛される、 少年のような⼈物。サーファーの間では、 波の上での⾝体表現から、世界観、フィロソフィー、 信条に⾄る「⽣き様」に近い表現として、スタイルという⾔葉が使われる。⼤野薫が今でも愛され語り継がれている理由、それは彼が最⾼にスタイルのあるサーファーだったからに他ならない。

 

【CONTENTS】
◎Life is a bitch and you die But I like bitch and bitch loves me(⽂:Izumi Shirase DFFL)
◎フォトセッション
◎エピソード&コメント
◎トリビュートアート
◎LATE SUMMER(⽂:古⾕昭弘)
◎狂⽝とロマンチストと PeaceMan(⽂:横⼭泰介)
◎夢枕の天使にハーパーを(⽂:⼭森恵⼦)

グッズに関しましては、Betty’sの版権をお借りしして製作させて頂いた「Badfish」限定アイテムとなり、現在、二次予約受付中です。発送は12月中旬から下旬となります。受付は11月30日まで、以降は在庫がなくなり次第終了となります。お早めにご注文ください。

 

 

【INFORMATION】
タイトル:BADFISH Kaoru Ohno
サイズ:W160mm×H230mm
⾴数:132ページ
価格:3.500円(税別)
発売⽇:2025年11⽉21⽇
発売元:株式会社サイドシックス
公式サイト:https://ohnokaoru-badfish.com
ECサイト:https://ohnokaoru-badfish.stores.jp
Instagram:@ohnokaoru_badfish