リーフ・ヘイズルウッドとルーシー・ダラーが台湾オープン優勝。小林桂と中塩佳那が2025年ボンソイ・アジア・スーパーシリーズを制す

ファイナリスト  Credit: WSL / Beatriz Ryder 

台湾・台東県金尊港(2025年11月9日(日)) – オーストラリアのリーフ・ヘイズルウッド(AUS)とルーシー・ダラー(AUS)が、ワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイシリーズ(QS)6000イベント台湾オープン・オブ・サーフィンで優勝した。

 

両選手はアジア・パシフィックで最も有望な若手選手たちを制し、今シーズン2度目のQS6000大会優勝を果たした。これによりWSLオーストラリア/オセアニアランキングでナンバー1に躍進し、2026年WSLチャレンジャーシリーズ出場権獲得に大きく近づいた。

 

リーフ・ヘイズルウッド(AUS)は今季2度目のQS6000優勝

リーフ・ヘイズルウッド(AUS)Credit: WSL / Beatriz Ryder
リーフ・ヘイズルウッド(AUS)Credit: WSL / Beatriz Ryder

 

リーフ・ヘイズルウッド(AUS)は2025年、2度目のQS6000優勝を勝ち取った。ジンズンハーバーで圧倒的なパフォーマンスを見せ、日本の期待の星伊東李安琉(JPN)を破った。

台湾オープン・オブ・サーフィンでは過去に2位入賞の経験のあるヘイズルウッドは、この会場では常に際立った存在であり、今週も例外ではなかった。

このエキサイティングなグーフィーフッターは大会を通じてレフトとライトの波を駆使したが、本日はレフトの波に集中。巨大なフロントサイドのレイバックハックを決め、2ウェイブトータル12.83(満点20点)を記録した。

 

リーフ・ヘイズルウッド(AUS)Credit: WSL / Beatriz Ryder


「今は妻のマディのことを考えている。彼女がここにいてくれたらな」とヘイズルウッドは語った。

「家に帰ったら祝うつもりです。こちらでも間もなく祝賀が始まるでしょう。今年のスタートは最悪で、続けるかどうかも分からなかった。だから2勝できたことで、俺は戻ってきたぜ、ベイビー。

昨日ランキングを計算したら、優勝すればトップに立つと分かったんだ。だからすごく興奮してる。上位に上がってチャレンジャーシリーズの出場権をほぼ決定的になるのは、自分にとって本当に大事なこと。

だから最高に嬉しい。サポートチームなしでは何もできなかった。支えてくれたみんなに感謝したい。初めてここに来た時は2位だった。台湾に来るのは大好きなんです。

ここは素晴らしい場所で、超楽しい波がある。だからここで優勝するのは間違いなく特別です。今年2勝目を挙げ、勝利でシーズンを終えられるのは最高なことです。」

 

 

15歳のルーシー・ダラー(AUS)QS6000今季2勝目

ルーシー・ダラー(AUS)Credit: WSL / Beatriz Ryder
ルーシー・ダラー(AUS)Credit: WSL / Beatriz Ryder

 

ヘイズルウッドと同様に、オーストラリアの新鋭ルーシー・ダラー(AUS)も今季2度目の主要QS大会優勝を勝ち取った。彼女は今年初めにニアスで優勝しており、15歳ながら台湾での一週間、年齢を超えたサーフィンを見せた。

 

長くウォールが立ち上がるレフトの波を楽しみ、終盤セクションを純粋な覚悟で攻め続けた。この超スタイリッシュなグーフィーフッターは、決勝でサフィ・ヴェッティ(NZL)を2ウェイブ・トータル11.84で下した。ダラーは2025/26 QSシーズン最終戦を控え、地域ランキング首位に立った。

 

ルーシー・ダラー(AUS)Credit: WSL / Beatriz Ryder

 

「これは本当に信じられないことです」とダラーは語った。「このような大会に出場し、素晴らしい場所を訪れ、友人たちとサーフィンできることに、ただただ感激し、感謝しています。

このシリーズで、これほど素晴らしい女子選手たちと競い合えたことは、本当に貴重な経験でした。正直なところ、まだ実感が湧きません。言葉も出ません。今年は大会に出られるかどうかも分からなかったので、2勝もできたのは信じられないことです。友人たちと祝うのが楽しみです。」

 

サフィ・ヴェッティ(NZL)と伊東李安琉(JPN)Credit: WSL / Beatriz Ryder

 

サフィ・ヴェッティ(NZL)と伊東李安琉(JPN)は優勝を逃したものの、二人ともQSレベルでスコアしたシーズン最高成績を収めた。ヴェッティは現在地域ランキング6位に位置し、2026年のチャレンジャーシリーズ復帰を目指す。

 

【速報】がんばれ!日本!伊東李安琉が準優勝。野中美波が3位。WS-QS6000 台湾オープン・オブ・サーフィン大会最終日。

 

小林桂と中塩佳那が2025年ボンソイ・アジア・スーパーシリーズのチャンピオン

 

本日の結果を受け、小林桂(JPN)と中塩佳那(JPN)はWSLアジア地域ランキングのトップスポットを維持し、初開催のボンソイ・アジア・スーパーシリーズを制した。また日本選手では、伊東李安琉が準優勝、野中美波が3位と活躍。野中は3位のCSクオリファイ圏内にランクアップ。多くの日本人選手が素晴らしいパフォーマンスを見せた。

 

伊東李安琉 Credit: WSL / Beatriz Ryder
伊東李安琉 Credit: WSL / Beatriz Ryder
伊東李安琉 Credit: WSL / Beatriz Ryder
野中美波 Credit: WSL / Beatriz Ryder
野中美波 Credit: WSL / Beatriz Ryder

 

中塩はクオーターファイナルで敗退したが、これは彼女にとって今季3番目の好成績であり、QS6000大会での優勝と2位に続く結果となった。小林は台湾大会で自己ワーストの結果をスコアしたものの、年間を通じた安定感により、本日台湾でシリーズ優勝を確定させた。

 

 

今後のWSL ASIAのQS大会予定


次回は11月17-23日の大会期間で フィリピン / バレアで開催予定の
QS 4000「Baler International Pro QS4000 LQS1000」

台風の影響が心配されており、大会関係者の開催の可否の発表待ち

 

11/26-30 ウエストパプア / マノクワリ
QS 2000「Manokwari Pro  Pro Junior

 

12/11-17の日程で中国海南島 / 万寧市日月湾において、QS 4000「WSL International Wanning Corona Cero Pro  Pro Junior」が発表になった。大会会場は万寧市日月湾のレフトポイントとなる。

また大会会場近くに11月にオープンするウェイブプールで、選手向けのフリーセッションを企画中とのこと。さらに選手向けビュッフェ形式の朝食と昼食も用意される。

 

このWanning Pro Juniorは、来年度の2026年アジア・ジュニア・ランキングにカウントされる大会となります。マノクワリ・プロジュニアが、2025年ジュニアシリーズ・ランキングにカウントされる最終大会となります。

 

Nov 5 – 11, 2025QS6000

Taiwan Open of Surfing

Jinzun Harbor, Taitung County, Taiwan

オフィシャルサイト:Taiwan Open of Surfing