フィリピン・シャルガオ島クラウドナイン(2025年10月27日(月)) – ワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイングシリーズ(QS)6000 シャルガオ・インターナショナル・サーフィンカップ は、風が影響する2~3フィートの波の中、女子ラウンド48の残り6ヒートが終了した。バレルがほとんどない中、ターンが勝負の鍵となった。クリーンなオープンフェイスを攻められた選手が、それに応じた高得点をスコアした。
馬庭彩(JPN)は、3つのクリティカルなフォアハンドフックを連続で決め、8.50(満点10点)をスコア。これは女子部門において、現時点で大会最高のシングルウェイブ・スコアとなった。

2022年大会で準々決勝進出を果たした馬庭彩は、昨年の準決勝進出者であるミラ・ココ・ブラウン(AUS)との対戦に勝利。同じヒートの石井有紗(JPN)とケヤ・ホイヤー(INA)は惜しくも敗退となった。

日本で生まれ育った馬庭彩は、サーフィンキャリアを伸ばすため10代で家族と共にオーストラリアのゴールドコーストに移住した。22歳の彼女はアジア地域で脅威であり続けているが、今シーズンは期待した結果を出すのに苦労している。


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「ここ数日は本当に良い練習ができました」と馬庭彩は語った。「25分間で自分のサーフィンを見せようと試みました。ヒート前に波を探していて、どこに行けばいいか、だいたいわかっていました。
8.50ポイントを獲得できて嬉しいです。最近の大会は良い結果が出せずにいました。試合後、自分自身に語りかけました。自分のサーフィンを見せられる能力はあるのに、毎回精神的に緊張してしまうと。今はそのバランスを取ろうとしていて、試合を楽しめています。本当に楽しいです」

日本の松田詩野(JPN)も、この日の最終ヒートで後半に波を見つけ、バックハンドで同様の 3 ターンコンボをメイク。6.43 をスコアした松田は一時的に首位になったが、オリーブ・ハーディ(AUS)が非常に難しいセクションで 2 回連続でヒットし、西オーストラリア出身のハーディがオリンピック選手を制してヒートを勝ち取った。
ナタリー・フェンソム(AUS)が最後の最後でインサイドバレルを決め、ヒートの流れを一変させそうになったが、松田とハーディがこのイベントで勝ち進み、フェンソムと地元サーファーのピンキー・アリパヨ(PHL)は敗退した。
このラウンドの 8 ヒートのうち 6 ヒートでオーストラリア/オセアニア地域の選手が勝利を収めた一方、16 歳のインドネシアサーファー、ジャスミン・スチューダー(INA)は、同胞のカイラニ・ジョンソン(INA)が敗退した接戦のヒートを勝ち取った。清水ひなた(JPN)はトップを維持していたが最後に逆転されて2 位で勝ち上がった。

「波はピーキーで、スウェルの方向が変わったため、フェイスにウォールがあまりありません」とジャスミンは語った。「仕事を成し遂げられて嬉しいです。本当に興奮しています。最近のフリーサーフィンでは、望む波をキャッチできていませんでしたが、どの波が最適かを見極め、それをヒートの戦略に活かすことができました」
テイラ・グリーン(NZL)、キーラ・バックピット(AUS)、アメリー・バーク(AUS)もヒートを勝ち取り、一方、シェラメイ・アルホナ(PHL)は地元勢の希望を繋ぎ、ラウンド32へ進出。同ラウンドでは、大会勝者のニルビー・ブランカダ選手(PHL)が出場を控えている。



男子ラウンドオブ32がスタートとなれば、H2金沢呂偉、増田来希、加藤翔平、H3岩見天獅、新井洋人、H4仲村拓久未、鈴木仁、H5稲葉玲王、渡邉壱孔、H6安室丈、長沢侑磨、H8小林桂。
女子はラウンドオブ32からトップシードが登場。H1池田美来、H2脇田紗良、H3松岡亜音、H4中塩佳那、鈴木莉珠、馬庭彩、H5野中美波、H6佐藤李、H7松田詩野、H8都築虹帆、清水ひなた。
2025年シャルガオ・インターナショナル・サーフィンカップQS6000は、2025年10月24日から31日までクラウドナインで開催される。
オフィシャルサイト:Siargao International Surfing Cup
Cloud 9, Siargao Island, Philippines




