WSL-QS6000「2025 BILLABONG TAHARA PRO」が開催決定。アジア競技大会の前哨戦としても注目

2025年9月、愛知県田原市でワールド・サーフ・リーグ(WSL)のハイグレードな国際大会WSL-QS6000「2025 BILLABONG TAHARA PRO」が開催されることが正式に発表された。

2026年に同地で開催されるアジア競技大会の前哨戦としても注目される本大会の概要発表記者会見が開催され、関係者が成功への意気込みを語った。

 

 

【大会概要】

  • 大会名称:

    2025 BILLABONG TAHARA PRO(WSL QS6000)

  • 開催期間: 2025年9月16日(火) 〜 9月21日(日)

  • 開催場所: 愛知県田原市赤羽根町 大石海岸(通称:ロングビーチ)

  • 大会グレード: WSL Qualifying Series (QS) 6000

オーストラリア在住のアーティスト K E N T A R O Y O S H I D Aがデザインした大会ポスターも展示

 

関係者が語る大会への期待

記者会見には、大会会長を務める日本サーフィン連盟の寺尾恵一理事長、開催地を代表して田原市の山下政良市長、大会実行委員会の加藤昌高委員長、そしてタイトルスポンサーであるビラボンの清水英知ブランドディレクターが登壇した。

 

日本サーフィン連盟 寺尾理事長は、「アマチュア組織である我々が、WSLのプロ大会実行委員会に協力する初の試み。これを機に国内のサーフィン界をさらに盛り上げていきたい」と、プロとアマチュアの連携強化への期待を述べた。

 

田原市 山下市長は、「世界トップクラスの大会が田原市に決定したことは大変喜ばしい。大会を通じて田原の食や自然といった魅力を世界に発信し、2026年のアジア競技大会へ繋げていきたい」と、開催地としての熱意を語った。

 

これまでISA世界選手権や多くのサーフィン大会を成功させてきた加藤昌高実行委員長は、「日本サーフィン連盟とWSLが本格的にコラボレーションする画期的な大会。すでにアジアの選手、オセアニアの選手、それ以外の海外からも問い合わせが来ており、来年のアジア大会にもつながる重要な大会として成功に導きたい」と力強く宣言した。

 

田原市では過去に日本有数のサーフィン大会を行ってきたビラボン。そのビラボンの清水英知ブランドディレクターは、「12年ぶりに、さらにグレードアップした形で田原の地で大会を開催できることに感謝と興奮を感じている。自分たちのサーフブランド、サーフカンパニーにとっては、非常に重要なエリアの一つ。このイベントを通じて、サーフィンカルチャーの発展と輝きに貢献したい」と、スポンサーとしての思いを語った。

 

日本のサーフィン界の新たな一歩へ

 

本大会は、WSLアジアとオーストラリア/オセアニアの2つのリージョンの共催イベントとなる。また日本で開催される唯一のQS6000イベントとなる予定で、WSLのボンソイ・アジア・スーパー・シリーズの1戦に組み込まれている

世界トップ選手が集うQS 6000という高いグレードを持つだけでなく、2026年アジア競技大会のサーフィン競技会場と同じ場所で行われるため、運営・競技の両面で重要な試金石となる。


また、これまで異なる組織として活動してきたプロ(WSL)とアマチュア(日本サーフィン連盟)が協力する新たな体制は、日本のサーフィン界の未来にとって大きな一歩となることが期待される。関係各所の熱い思いが集結した本大会は、今秋の開催に向けて大きな注目を集めそうだ。