アーティストとのコラボ・プロジェクトBILLABONGギャラリー ZACK BALANG、KENTARO YOSHIDA、LUISE ONO

ZACK BALANG、KENTARO YOSHIDA、LUISE ONO

サーフィン界のトップブランドであるビラボンは「BILLABONG GALLERY」と呼ばれる、世界中から選ばれたアーティストとのコラボレーション・プロジェクトを企画。シーズン毎にアーティストたちの個性溢れるコレクションを発表し、多種多様なスタイルを持つサーファーのニーズに応えている。

 

今回はビラボンの故郷であるオーストラリアと関わりの深い3名の日本人アーティストZACK BALANG (ザック・バラン)、KENTARO YOSHIDA(ケンタロウ ヨシダ)、LUISE ONO (オノルイーゼ)とコラボした「BILLABONG GALLERY」を企画。

 

 

横浜赤レンガ倉庫で行われた、今年20周年を迎えるGREENROOM FESTIVAL(GRF )において、BILLABONGのアートコンテナで彼らの作品を展示し3名のアーティストによるライブペイントも行った。

3名のアーティスト達は、GRF の直後に伊良湖にトリップ。その旅の様子もお伝えしますのでお楽しみに。

 

Z A C K  B A L A N G

画家、フィルムメーカー、フォトグラファー、イラストレーター。東京都出身。オーストラリア・バイロンベイ在中。即興でプリミティブかつエナジティックに主に抽象画、壁画等を制作する。ByronBay Surf Festival 2014フィルムコンテストにて優勝。その後もバイロンベイ周辺のサーフィンやアート、活動家達のドキュメンタリー、企業のブランディングを撮り続ける。

https://www.instagram.com/zack_balang

 

Q: 昨年も同じようなこと聞いたと思うんですけど、どんなきっかけでアートを始めたんですか?


A: 中学生の頃からストリートアート風の落書きをしていたんですが、当時は「上手くなければアートではない」と考て、一時的に絵から離れてしまったんです。


でも、20代で映像制作に関わる中で再び絵を描きたいと思い始め、バスキアの作品に出会い、彼の作品が自分の過去のスタイルと似ていることに気づき、「自分のスタイルでも受け入れられる」と確信したんです。

約3~4年前のパンデミックを本格的な活動開始のきっかけとし、リサイクルショップで安価な画材を調達して創作を始めたんです。

 

 

活動拠点と今回の展示について:

 

A: 中学生の時は本当にバスキアみたいな感じの絵描いてたんですよ。当時は知らなかったんですよ、バスキアを。バスキアを知った時に、自分が描いてたスタイルがこうやって受け入れられるんだなっていうのを知って、面白いなと思ったんですよね。

 

そのパンデミックの時にオジー・ライトの映像を撮ってたんですよ。そのサーフフィルムで「RIDING THE WIND」っていうドキュメンタリーフィルムを作って。そこでオジー・ライトが絵を描いていて、もう完全に今しかないと思ってやリましたね。


Q: バイロンベイって、アーティストが集まる街みたいなイメージがあるんですけど、オーストラリアの中でもちょっと違った街なんですか?


A: バイロンベイは昔からヒッピー、アーティスト、サーファーが集まる町で、現在は富裕層なども住んでいるんですが、アートやサーフカルチャーは健在。日本の鎌倉の田舎版のような雰囲気ですかね。なんか結構似てる感じがするんすよね。

 

Z A C K  B A L A N Gのコレクションは現在発売中

 

Q: 今回のこの展示はテーマがありますか?


A: そうすね。ビラボンでギャラリーアートコレクションという、自分がデザインした洋服があるんです。8種類ぐらいデザインして、今回そのデザインしたのを即興で描いてる感じですね。特定のテーマはないんですが、自身のスタイルとサーフィン寄りのデザインを意識しています。

 

今後の展望:

Q:サーフィン、フィルム制作、アート活動を継続していきたいですね。特にコラボレーションに意欲的で、ビラボンの強力なサポートに感謝しています。

 

K E N T A R O   Y O S H I D A

富山県出身。18 歳でサーフィンに魅了されシドニー・ノーザン・ビーチに滞在を決める。シドニー工科大学のビジュアルコミュニケーション学科にてイラストレーションを専攻。卒業後、フリーランスイラストレーター、アーティストとしてオーストラリアで活動を開始。巨大な壁画から紙やキャンバスへの繊細な絵まで精力的に活動している。

  1. アートを始めたきっかけと経歴を教えてください

    • 子供の頃から絵が好きで、オーストラリアで英語を学んだ後、大学でデザインやビジュアルコミュニケーションを専攻して、言葉の壁を越えて表現する手段として絵が役立ちました。イラストは大学で専門的に学びました。

  2. サーフィンとの出会いと富山との繋がりは?

    • 富山出身なんですが、18歳でオーストラリアに行って、シドニーのマンリーでサーフィンを始めました

    • 現在は富山のローカルサーファーとも繋がりがあり、帰国時には一緒にサーフィンをさせてもらっています。富山には知る人ぞ知る良い波(特に河口)があるんですが、ローカルが厳しく、知らないと、なかなか入れない場所が多いですね

  3. ビラボンとのコラボレーションについて

    • 自分が参加させていただいた「ビラボンギャラリーコレクション」が今年の秋に発売になります。

    • オーストラリアで出会ったサーファーの先輩を通じてビラボンジャパンと繋がり、以前(2017年頃)インターナショナルの企画でビラボンと仕事をした経験もあって今回のコラボに至りました。

  4. アートスタイルと今回のコレクションについて教えてください

    • スカルのモチーフは、シドニーの師匠のようなロックポスターアーティストの影響ですね。

    • 今回のコレクションでは、ビラボン側からロックポスターのような少しゴリっとしたテイストの要望があったのと、中央の円形の作品はビラボンジャパン用に描いた曼荼羅になってます。

    • 会場の壁画は、コレクションのキャラクターや、フリーハンドで描く植物、色などをコーディネートして制作しました。

  5. キャリアと現在の活動:

    • オーストラリアの広告代理店でデザイナー、アートディレクターとして勤務後、2019年からフリーランスとして活動(約6-7年目)しています。現在はシドニー(ノーザンビーチ)を拠点に活動しています。そこでいつもサーフィンしていて、波はめちゃくちゃいいです。

    • 日本での仕事も増えてきており、アメリカやヨーロッパなど英語圏のクライアント(バンドポスター、過去には日産の仕事も)も多いですね。

  6. 今後の展望:

    • 国内外問わず、隔てなく仕事をしていきたいですね。日本での仕事(特に壁画など残せるもの)を増やしていきたいです。

 

L U I S E  O N O

1989年生まれ。神奈川県平塚市出身。“成長”をテーマに、植物の生い繁る様や波の流れ、自然界に溢れるエネルギーを有機的な線で表現している。2010年、イベントでのライブペイントにてキャリアをスタート。その後、国内外問わず店舗や商業施設の壁画制作を行なっている。近年では、地元平塚市のオリジナルナンバープレートや婚姻届、駅構内のラッピングデザイン等、行政とのコラボレーションをしながら地元でも精力的に活動を行っている。https://www.instagram.com/luiseono/

今回はグリーンルームとビラボンとのコラボTをデザイン

  • 名前の由来とアートの世界に入ったきっかけを教えてください:

    • 「ルイーゼ」という名前は本名で漢字で留依聖です。母親が名付けたんですが、二十歳の時に母親が亡くなったため、詳しい理由は聞けずじまいになってしまいました。

    • 母親の死をきっかけに、後悔しない生き方をしたいと思い、元々好きだった絵を描くことを本格的に始めました。特に壁画に惹かれ、壁画アーティストを目指すようになりました。

  • Billabongとの出会いとコラボレーション:

    • 以前、オーストラリアのメルボルンにワーキングホリデーで行った際、Billabongのショップでアートワークが施された商品(バスタオルやポーチなど)に感銘を受け、購入しました。そのアートワークが自身の作風にも影響を与えています。

    • 今回のBillabongとのコラボレーションは、マーケティングの方など関係者からの推薦がきっかけなんです。

    • ビラボン・ギャラリーのコラボレーションでは、「Know Your Heart Wave」というテーマで、海の波と人の心の動きを重ね合わせた作品や、ミツバチの巣(BEEHIVE)をモチーフに人が集うイメージを表現した作品などを制作しました。

  • 今後の展望:

    • 自分自身、子供が生まれたことで、より前向きにやりたいことに挑戦するようになったので、今後は海外の壁画フェスティバルに参加するなど、さらに活動の場を広げていきたいと考えています。

    • 平塚出身で、海は身近な存在だったんですが、サーフィンを積極的にやるわけではなかったですが、サーファーの姿や海の風景は常に見ており、それがアートのインスピレーションになっています。

    • 経済的な理由で趣味を持つことを控えていた時期もあったのですが、母親の死を機に「好きなことをやって死にたい」という思いが強くなりました。

 

今回グリーンルームのために来日したタイ・ウィリアムズ。彼の作品をフィーチャーした新しいビラボン ギャラリー コレクションも展開

取材協力:BILLABONG MENS
[Instagram] https://www.instagram.com/billabong_japan/
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問い合わせ:ボードライダーズジャパン株式会社/BILLABONG 0120-32-9190