ASFアジアサーフィン連盟は、アジア・オリンピック予選を兼ねた国際大会を8月にインド・マハーバリプラムで開催へ

ASF(Asia Surfing Federation=アジアサーフィン連盟)は、2025年の国際大会「ASF ASIAN SURFING CHAMPIONSHIPS 2025」を、8月3日から12日までの期間、インド・マハーバリプラムで開催すると発表した。

 

パーフェクトなライトハンダーのマハーバリプラム・ビーチでは2023年8月にWSLのQS3000イベントが開催。:WSL / SFI

 

 

開催地のマハーバリプラムは、1985年に世界遺産に登録された歴史ある海岸都市で、8世紀初頭に建立されたヒンドゥー教の海岸寺院が象徴的な場所。サーフィンと文化遺産が融合する特別な舞台で、アジア各国の代表選手たちが熱戦を繰り広げる。

 

 

本大会は、2026年に愛知・名古屋で開催される「第20回アジア競技大会(通称:アジア・オリンピック)」のサーフィン競技予選会も兼ねており、各国にとって極めて重要な大会となる。

 

アジア・オリンピックのサーフィン競技は、愛知県田原市を会場に、男子24名・女子24名が出場予定。各国最大で男女2名ずつの出場が可能だ。

 

池田美来 @asiansurfing
高井汰朗と石井有紗 @asiansurfing

 

予選は、2024年のモルディブ大会と今回のインド大会の2大会で構成。モルディブ大会では、日本の池田美来(OPEN WOMEN)、髙井汰朗(U18 Boys)、石井有沙(U18 Girls)が優勝し、日本はすでに男子1枠・女子1枠を獲得している。

 

岩見天獅 WSL / Tim Hain

 

今回のインド大会では、残る男女1枠ずつの確保がかかっており、日本代表にとって極めて重要な一戦となる。マハーバリプラムは、2023年にインド初開催のWSL QS3000大会の舞台でもあり、日本勢にとっては好相性の会場だ。

 

脇田紗良 WSL / Tim Hain

 

そのQS大会では、男子の岩見天獅が優勝、小濃来波が3位に入り、女子では脇田紗良が優勝、松田詩野が準優勝、中塩佳那と佐藤李も3位入賞と、日本勢が表彰台を独占した実績があり、十分勝つチャンスはあるだろう。

なお、本大会に向けた日本代表選考は、2月のインタースタイルで以下の通り発表済み。

 

・「ASF ASIAN SURFING CHAMPIONSHIPS 2025」

 

◇男子
1枠目:2024 WSL日本人上位1位
2枠目:2024 WSL日本人上位2位
3枠目:2025年3月 鴨川の選考合宿での選考
※CT選手の出場可否確認必要

◇女子
1枠目:WSL CSランキング日本人1位(都築有夢路)
2枠目:WSL QSランキング(2024-2025QSアジアランキング)上位1名(都築虹帆)
3枠目:3月 鴨川の選考合宿での選考

 

ただし、今大会はWSL CS第3戦「US OPEN」(7月26日〜8月3日)の最終日と日程が重なっており、主力選手のスケジュール調整が大きな課題となるだろう。

さらに、2026年アジア・オリンピックの日本代表最終選考は以下の通り設定されている。

 

・2026年「第20回アジア競技大会(アジア・オリンピック)」

◇男子
1枠目:2025 WSL 日本人ランク1位
2枠目:2025 WSL 日本人ランク2位
※CT選手の出場可否確認必要


◇女子

1枠目:2025 WSL 日本人ランク1位

2枠目:2025 WSL 日本人ランク2位

 

アジアオリンピックのサーフィン競技はショートボードで男子24名、女子24名で合計48名。各国の最高枠は男子2名、女子2名の合計4名までが出場できる。

これまでの予選で獲得された出場枠は「国枠」であるため、インド大会で勝利しても、その選手が自動的に日本代表に内定するわけではない。代表選手の決定は、あくまで2025年のWSL日本人ランキングを元に行われる。

アジア全体を見れば、日本は依然としてトップクラスの実力を誇るが、インドネシア、フィリピン、中国などが急速に力をつけており、油断はできない状況。

今大会で男女1枠ずつを確実に確保し、来年の本戦での金メダル獲得に向けて弾みをつけたいところだろう。

「ASF ASIAN SURFING CHAMPIONSHIPS 2025」への日本代表選手の正式な発表は後日、NSAから行われる。

 

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ASF(Asia Surfing Federation/アジアサーフィン連盟)について

ASFは、2018年9月に伊良湖で開催された「第1回アジア・ミーティング」を契機に発足した、アジア地域におけるISA(国際サーフィン連盟)の発展を推進する組織。日本サーフィン連盟(NSA)の入る事務所に事務局を置き、以下の体制と活動を展開している。

 

本部所在地: 日本(NSA内)
理事長: 酒井厚志(日本)

副理事長: Changcheng Zhou(中国)、Alireza Rostami Ezzat(イラン)
理事: Afridun Amu(アフガニスタン)、Arya Subyakto(インドネシア)、井本公文(日本)、
Mohmed Sobah(モルディブ)
事務総長: 宮部周作(日本)
参加国(15カ国): 日本、中国、インド、インドネシア、フィリピン、韓国、スリランカ、
台湾(チャイニーズタイペイ)、タイ、サウジアラビア、アフガニスタン、イラン、モルディブ、シンガポール、香港(中国)

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ASF公式HP:
https://asiansurfing.org/

ASF Instagram:
https://www.instagram.com/asiansurfing/

第20回アジア競技大会(愛知・名古屋):
https://www.aichi-nagoya2026.org/

NSA HP
https://www.nsa-surf.org/news/detail/711