西慶司郎、伊東李安琉がベスト16、 中塩佳那、都築虹帆がベスト8進出。QS3000フィリップ・アイランド・プロ4日目

西慶司郎 © WSL / Tom Bennett

フィリップ・アイランド、ビクトリア州 / オーストラリア(2025年3月20日木曜日) – ワールド・サーフ・リーグ(WSL)のクオリファイシリーズ(QS)3,000のフィリップ・アイランド・プロは大会4日目。

本日は男子ラウンドオブ32、女子ラウンドオブ16、男子プロジュニア・ラウンドオブ64が終了した。クロスショアが強く吹き、ここ数日よりも予測しにくい波となったが、3-4フィートの波で選手たちは素晴らしいパフォーマンスを披露した。

 

コンテスト会場 © WSL / Tom Bennett

 

ビクトリア州出身のサーファーたちは、カール・ライト(AUS)、タリー・ワイリー(AUS)、ザビエル・ハックスタブル(AUS)、ウィリス・ドゥーマー(AUS)、エリー・ハリソン(AUS)が今日、ヒートごとに勝ち進み、ファイナルデーに向けて邁進している。

現在、地域ランキングで5位につけているハックスタブルは、ラウンドオブ16に進出すれば、2025年のチャレンジャーシリーズへの出場権をほぼ確実に獲得できる。

 

 

「自分にとって必要な場所に確実に近づけるので、その波に乗れることに興奮しています」とハックスタブルは言った。

「今日はクロスショアが強くなっていますが、それでもかなり良い波です。QSでは、スウェルとエネルギーがあるのはとても素晴らしいことです。地元の近くで試合ができるのは良いことですし、数日連続で波が良くなっていることに興奮しています。」

 

エリー・ハリソン(AUS)© WSL / Tom Bennett

 

リージョナル・ランキングではかなり下位に位置しているものの、エリー・ハリソン(AUS)は、2025年のチャレンジャー・シリーズへのスポットをすでに確保しているため、フィリップ・アイランドでは自信につながるような結果を残したいところだ。

 

タリー・ワイリー(AUS)© WSL / Tom Bennett

 

タリー・ワイリー(AUS)は、上位7名のサーファーがすでにイベントから敗退しているため、ここで好成績を収めれば、まだチャレンジャー・シリーズへの出場権を獲得できる可能性がある。

 

中国のスーチー・ヤン(CHN)はフィリップ・アイランドで対戦相手を圧倒し続け、イベントで頭角を現し、元CT選手のソフィー・マカロック(AUS)を破り、自身をクオーターファイナル進出に導いた。

 

ヤンのヒート勝利とクオーターファイナル進出は、この規模のWSLイベントにおける中国選手の最高成績である。ヤンは、競技再開時にラウンドオブ16の注目選手であるルビー・トルー(AUS)と対戦する。

 

オセアナ・ロジャース(AUS)© WSL / Tom Bennett

 

オセアナ・ロジャース(AUS)は、女子ラウンドオブ16で際立ったパフォーマンスを見せ、20点満点中13.15点を獲得し、ラウンド最高得点を記録してクオーターファイナル進出を決めた。ロジャースのヒート勝利は、彼女のランキングを押し上げ、2025年のチャレンジャー・シリーズ出場権獲得ラインに食い込んだ。

 

日本の中塩佳那(JPN)は、ラウンドオブ16で非常に重要なヒート勝利を収め、チャレンジャー・シリーズの出場権獲得に望みをつないだ。中塩は現在アジアランキングで4位につけているが、2位と3位の選手が今回欠場しているため、このまま彼女が勝ち続ければアジアランキングで3位以内に入る可能性が残されている。

 

 

「他の選手たちが敗退していくのを見てきた自分にとって、これは本当に重要なヒート勝利でした」と中塩は語った。「もう他の選手の結果に頼る必要はありません。自分の運命は完全に自分でコントロールできるので、あとは勝ち続けるだけです。きょうの試合で、厳しい状況でもそれができることが分かりました。」

 

今日、ヒート勝利を収めた日本の伊東李安琉(JPN)と西慶司郎(JPN)は、CSクオリファイ圏内に食い込んだ。西はランキング6位から2位へと躍進。これにより伊東は5位へと後退したが、さらにラウンドアップを続ける勢いがある。

 

西慶司郎(JPN)© WSL / Tom Bennett

 

本日の日本人選手は男子R32のH4で西慶司郎が、オーストラリアのタリー・ワイリーとマイキー・マクドナー、フィリピンのジョン・マーク・トコンと対戦。バックハンドの素晴らしい高速パフォーマンスと、フォアハンドのブローテールエアで圧倒して1位でラウンドアップ。

 

「このヒートを勝ててCSクオリファイをゲットできて最高に嬉しいです。このイベントに優勝して日本の旗を掲げられるように頑張ります」と笑顔の西が言った。

 

 

ビッグエアを見せた伊東李安琉(JPN)© WSL / Tom Bennett

 

H5では伊東李安琉が、ザビエル・ハックスタブルにトップを譲るもヒートハイエストの7.10 を4.65でバックアップし、カレブ・タンクレッド、マックリン・フリンを抑えて2位でラウンドアップ。

 

都築虹帆© WSL / Tom Bennett

女子R16では、H1で脇田紗良がヒートベストの6.50をスコアするもバックアップが見つけられずに敗退、H2では好調な中塩佳那が昨日に続きトップ通過でクオーターファイナル進出。H4ではアジアQSランクトップの都築虹帆が最後に6.10をスコア。ブザービーターで2位に入り勝ち進んだ。

 

 

 

アジア地域のチャレンジャー・シリーズ(CS)に出場できる選手枠は、男子QS上位5名+ワイルドカード1名、女子QS上位3名+ワイルドカード1名。

 

ライブランキングで女子はQSアジア・ランキングトップがQF進出の都築虹帆、今回は欠場ながら2位の松岡亜音は25/26シーズンもCS確定する見込み。QF進出している中塩佳那は現在9707ポイントで4位。現在3位の池田美来を越えるには、ファイナル進出が必要だ。都築と松岡はCS3シーズン目となる。

 

 

男子では、西慶司郎はラウンドオブ16まで勝ち上がったことで、少なくとも7239ポイントを獲得することとなり、アジアQSランキングで4ランクアップして2位まで浮上。これでCSクオリファイが確定する見込みとなった。

 

伊東李安琉もラウンドオブ16まで勝ち上がったことで、少なくとも6857ポイントを獲得することとなり、アジアQSランキングで5位以上が確実。これでCSクオリファイが確定する見込みとなった。

同時に加藤翔平、安室丈の5位以内が確実となり、CSクオリファイが確定する見込みとなる。

 

フィリップ・アイランド・プロジュニアの男子ラウンドオブ64も終了。強いオンショアの風と激しい雨にもかかわらず、オーストラリア/オセアニア地域から集まった20歳以下のサーファーたちは素晴らしいパフォーマンスを披露した。

 

ウィル・マーティン(AUS)はラウンドで最も高い2つの波のトータルスコアを記録し、マックリン・フリン(AUS)、ジャクソン・ドリアン(HAW)、レニックス・スミス(AUS)もソリッドなパフォーマンスを披露し、ラウンド32に勝ち進んだ。

 

フィリップ・アイランド・プロ

スケジュール 5日目:3月21日(金)

午前7時、ケープ・ウーラマイにて午前7時30分スタートの可能性あり。

男子プロジュニア、RD64 H15-16

その他のすべてのカテゴリーはスタンバイ。

 

男子R16が再開されれば、H2西慶司郎、H4伊東李安琉、
女子QFが行われれば、H2中塩佳那、H3都築虹帆。

 

 

2025年フィリップ・アイランド・プロ QS 3,000は、3月17日から22日まで、ビクトリア州バス・コースト・シャイアのフィリップ・アイランド、ケープ・ウーラマイで開催される。詳細は WorldSurfLeague.comをご覧ください。