
フィリップ・アイランド、ビクトリア州 / オーストラリア(2025年3月19日水曜日) – ワールド・サーフ・リーグ(WSL)のクオリファイシリーズ(QS)3,000のフィリップ・アイランド・プロは大会3日目。
今日もコンペティションが続き、男子ラウンドオブ64が終了した後に、女子のトップシード選手たちがケープ・ウーラマイでサーフ。女子のベスト16が決定した。

アジア・パシフィック地域で最も有望な新進気鋭のサーファーたちは、4~6フィートレンジで非常にクリーンな素晴らしいコンディションに恵まれた。
元チャンピオンシップ・ツアー(CT)選手であるソフィー・マカロック(AUS)は、驚異的な強さで競技に復帰し、ここまでのイコール・ハイエストの2ウェイブ・トータルをスコアして、16.35(20点満点)を記録した。

マカロックの波の選択は的確で、コーナーをうまく使い、高速でアグレッシブなターンで波のフェイスを攻めた。さらに勝利を決めるのに10点満点中9.35のシングルウェーブを記録した。
「あれは良かったです。あれは完璧な波だと分かっていました」とマカロックは言った。「あの波がどれほど開くのか分からなかったから、最初のターンに全力を尽くしました。それからターンのあと上を見たら、もう1ターンもらえました。自分にとって、ここに来られて嬉しいです。波は最高で、天気も良いので、今日は良い日です。」

中国のオリンピック選手であるスーチー・ヤン(CHN)は、オーストラリアで初めての試合に出場し、早々に存在感を示した。エクセレントな8.00ポイントを獲得し、ラウンドオブ16に進出した。WSL QSへの出場は2度目となるヤンは、QSレベルでの中国人選手の最高成績という歴史を作りたいと考えている。
中塩佳那(JPN)と脇田紗良(JPN)の日本人選手2名は、フィリップ・アイランド・プロでそれぞれラウンドオブ16への出場権を獲得し、チャレンジャー・シリーズの出場権獲得の望みを明日に繋げた。
アジア地域ランキング首位の都築虹帆(JPN)も、2025年のチャレンジャー・シリーズに向けて地域トップの座を確保すべく、ラウンドオブ16に進出。
佐藤李(JPN)がこの日の最後のヒートで敗退したため、中塩と脇田は今週、確かな結果を残すことによってCSクオリファイできる可能性が残っている。
「セットも大きくて、手前の波を乗ろうとしてもセットを喰らってしまうし。凄くポジションをキープするのが難しかったんですけど、とりあえず2本乗ってラウンドアップ出来たので良かったです。次のラウンドも頑張るので、応援よろしくお願いします。」
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この日、ビクトリア州出身の注目選手、ザビエル・ハクスタブル(AUS)は、ラウンドオブ64に残った男子選手の中で最高のパフォーマンスを披露し、この日のオープニングヒートで14.50というソリッドなヒートトータルスコアを記録した。
ケープ・ウーラマイでの経験が功を奏したハクスタブルは、卓越したウェイブセレクションで余裕の勝利を収め、ラウンドオブ32へのスポットを獲得した。

「波は最高だ。信じられないような波がいくつもある」とハクスタブルは語った。「昨日は仲間のサーフィンを全部見ていたので、自分も早く海に入りたかった。でも、今日の最初のヒートで波に乗れたことは自分にとってかなり良かったと思う。フィリップ・アイランドで試合ができるのは最高だ。ビクトリア州に住んでいるので、QSが家の近くで開催されるのは嬉しいよ」

また、同じビクトリア州出身のエリー・ハリソン(AUS)とニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)も、今日行われたラウンドオブ32のヒートを勝ち進んだ。元CT選手のヴァン・ダイクは、ホームブレイクであるケープ・ウーラマイで勝利を収め、カムバックをパーフェクトなスタートを切ることを目指している。
「パドルアウトしてファンウェイブを見つけることができて本当に良かったです」とヴァン・ダイクは言った。かなりソリッドな波で、大変な作業ですが、波が来ると本当に楽しいです。地元で試合ができるのはとても嬉しいですし、まだこんなに美しい秋の天候を楽しめるのは素晴らしいことです。本当に感謝しています。」
ニュージーランド代表のオリンピアン、ビリー・ステアマンド(NZL)は、フィリップ・アイランドというホームから離れたホームで快適そうに見え、2つの波の合計13.25というスコアを記録し、ラウンドオブ64でヒート勝利を収めた。
ステアマンドのバックハンドは、いつも通り完璧で、ナチュラルフッターである彼は、多くのターンセクションとチューブ・タイムを見つけた。

「母がフィリップ・アイランドに住んでいたことがあって、ここで過ごしたことがあるんです。戻ってきて友人や家族と再会できて本当に嬉しいです」とステアマンドは語った。
「ラグラン(ニュージーランド)には本当に良いレフトがあるんです。だからレフトが大好きなんです。すぐに良い波をキャッチして、そこからどんどん乗れたので、自分にとって素晴らしいヒート勝利となりました。」
本日男子のラウンド3であるラウンドオブ64の全ヒートが終了。アジア・ランキング1位のブロンソン・メイディをはじめ、2位の加藤翔平、3位の安室丈、5位の岩見天獅、7位の鈴木仁、7位の田中大貴、12位の新井洋人、14位の小濃来波は敗退となった。
日本人選手ではランキング4位の伊東李安琉と6位の西慶司郎 のみがラウンドアップでラウンドオブ32へ勝ち進んだ。
アジアでは、ランキング11位のジョン・マーク・トコン(フィリピン) 13位 のマデ・ジョイ・サトリアン(インドネシア) 24位の バルン・タンジュン(インドネシア)の3名が勝ち上がっている。
ライブランキングではに西慶司郎が4位に浮上。伊東李安琉が5位でクオリファイ圏内に入っている。
女子はR2から登場の大村奈央、高橋花音、馬庭彩がここで敗退。R3ではランキング1位の都築虹帆、4位の中塩佳那、6位の脇田紗良がラウンドアップでR4へ。5位佐藤李、7位松田詩野は敗退となった。
明日は男子R32から再開予定で、H4西慶司郎、H5伊東李安琉、女子R16が行われれば、H1脇田紗良、H2中塩佳那、H4都築虹帆。
フィリップ・アイランド・プロ
スケジュール 4日目:3月20日(木)
ケープ・ウーラマイ
ネクストコールは午前7:00に7:30スタートの可能性あり。現地時間
男子QS RD32、ヒート1~8
その後は全ディビジョンは待機
2025年フィリップ・アイランド・プロ QS 3,000は、3月17日から22日まで、ビクトリア州バス・コースト・シャイアのフィリップ・アイランド、ケープ・ウーラマイで開催される。詳細は WorldSurfLeague.comをご覧ください。