五十嵐カノアがベスト16進出。コナー・オレアリーは17位。MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル4日目

ポルトガル、ペニシェ、プライア・デ・スーパーチューボス(2025年3月18日火曜日)WSLチャンピオンシップツアー(CT)第3戦となる MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル presented by Corona Ceroは大会4日。

男子ラウンドオブ32のから再開され、 本日の試合は40分間のヒートでオーバーラップ・フォーマットが採用された。 

 

 

強力な西からのうねりがスーパーチューボスに到達し、クリーンなコンディションでソリッドな波で試合は進んで行った。しかし予報通り午後からオンショアの風が強まり、予定されていた男子ラウンドオブ16はキャンセルとなった。

 

イベントは3月19日(水)と3月20日(木)の2日間休止となる。次のコールは現地時間3月21日(金)となる。

 

「ポルトガル沿岸に巨大なストームが接近しているため、サーファーたちに強いオンショアの波を与える代わりに、私たちは今後2日間イベントを中止する。金曜日に再度アナウンスする」とWSLコミッショナー代理のレナト・ヒッケルは語った。

 

 

 

ラウンドオブ32のH6では、コナー・オレアリー(JPN) がコール・ハウシュマン(USA)と対戦。ビッグ・グーフィーフッター対決となった。

 

コナー・オレアリー  © WSL / Manel Geada

コナーはノン・プライオリティ・ヒートではバックハンドで5.50をスコアして開始。更にビッグセットを掴みパワフルなターンから特大スプレーをあげ5.20をスコアしてヒートをリード。コールもヒートスコア9.34と追い上げる。

コール・ハウシュマン(USA)© WSL / Manel Geada

後半のプライオリティ・ヒートに入り、コール・ハウシュマンがレフトの波を掴み、フォアハンドでテールハイのエアリバースをメイク。5.80をスコアして逆転。コナーはニード5.48。

 

コナー・オレアリー © WSL / Manel Geada

攻めのサーフィンを見せるがインサイドが決められずにスコアを伸ばせない。僅差の戦いではあったが、そのままタイムアップとなりコナーはここで敗退。17位でフィニッシュとなった。

 

 

H12で五十嵐カノア(JPN)がマシュー・マギリヴレイ(RSA)と対戦。

 

五十嵐カノア © WSL / Laurent Masurel

 

ノン・プライオリティ・ヒートの前半からレフトの波に的を絞り、バックハンドでチャージしたカノア。3.00と4.50を揃えてトップを維持。マシューはワンライドで5.83をスコアする。

 

五十嵐カノア © WSL / Manel Geada

 

ポルトガルを第2の故郷と呼び、ローカルナレッジ的なアドバンテージを有するカノアにしても今日の波は手強い。

 

マシュー・マギリヴレイ(RSA)© WSL / Manel Geada

 

バックアップを3.20に伸ばしたカノアだったが、マシューが2.67をスコアして逆転トップに。プライオリティ・ヒートの後半に入り、レフトのビッグセットを掴んだカノアは、フローターでセクションを抜け、クローズアウトするリップでビッグリエントリーをメイク。6.83というヒートのベストスコアを叩き出す。

 

五十嵐カノア © WSL / Manel Geada
五十嵐カノア © WSL / Manel Geada

 

さらにカノアは掘れたセクションでテールを蹴り上げ、大きなスプレーをあげるビッグターンを決め、素晴らしいコンビネーションでバックアップを5.07まであげて、リードを広げる。そのままカノアが逃げ切り、ラウンドオブ16へ勝ち上がった。

 

「実際に波に乗ってみないとわからないことがたくさんあります。良い波だと思ったのに結局クローズアウトだったこともあれば、それほど良くないと思ったのにプライオリティが回ってきて良い波だったこともあります。」とカノアは今日の波について語った。

 

「ここは家から45分くらいの距離にあるので、今日みたいな日は絶対に車で来ないですね。ここでのサーフィンは、本当に良い時だけです。ここで試合に出場すると、意表を突かれます。ちょっと待てよ、という感じです。家は近所にあるのですが、どんな感じなのかさえ知りません。

ある意味では良い面も悪い面もありますが、自分の車があって、友達がいて、以前にも同じ経験をしたことがあるとわかっているだけで安心感があります。そういうものがすべて組み合わさって、安心感を与えてくれます。だから、少しは緊張が和らぎますね。」

 

ラウンドオブ16へ勝ち上がった五十嵐カノアは、H6で今シーズン絶好調のインドネシアのリオ・ワイダと戦う。

 

 

MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル presented by Corona Cero 男子ラウンドオブ16対戦表:

HEAT 1:ジャック・ロビンソン(AUS)vs. リアム・オブライエン(AUS)

HEAT 2:ヤゴ・ドラ(BRA)vs. イマイカライ・デヴォルト(HAW)

HEAT 3:イーサン・ユーイング(AUS)vs. コール・ハウシュマン(USA)

HEAT 4:フィリッペ・トリード(BRA)vs. ジョーディ・スミス(RSA)

HEAT 5:イタロ・フェレイラ(BRA)vs. ジョエル・ヴォーン(AUS)

HEAT 6:和井田リオ(INA)vs. 五十嵐カノア(JPN)

HEAT 7:マルコ・ミニョ(FRA)vs. セス・モニーツ(HAW)

HEAT 8:レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)vs. バロン・マミヤ(HAW)

 

ライブ中継を見る

MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル presented by Corona Ceroは、現在から3月25日まで開催される。イベントはWorldSurfLeague.com、無料WSL Appでライブ放送される。

 

詳細はWorldSurfLeague.comをご覧ください。