MEOリップ・カール・プロ・ポルトガルは女子の準々決勝と男子ラウンドオブ32のマッチアップが決定

ケイトリン・シマーズ(USA)© WSL / Laurent Masurel

ポルトガル、ペニシェ、プライア・デ・スーパーチューボス(2025年3月16日、日曜日) — 本日、ワールド・サーフリーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)第3戦となるMEOリップ・カール・プロ・ポルトガル presented by Corona Ceroは、女子と男子のエリミネーション・ラウンド、そして女子のラウンド・オブ・16を終了した。

 

スーパーチューボスはパーフェクトなコンディションではなかったが、2~4フィートの波は、重要なセクションで大技を繰り出すには十分だった。 ネクストコールは、3月17日(月)の午前6時50分(日本時間の3月17日15時50分)の予定。

 

 

マークス、ピックラム、ライトが女子クオーターファイナルをリード

 

元世界チャンピオンでオリンピック金メダリストのキャロライン・マークス(USA)は、ラウンド16でイザベラ・ニコルズ(AUS)を破るソリッドなパフォーマンスを披露した。マークスはセット波を見つけることで高いスコアを出し、バックハンドアタックが世界トップクラスであることを証明した。

 

キャロライン・マークス(USA)© WSL / Manel Geada

 

「なんだかホームにいるような感じです。フロリダよりずっと良いので、興奮しています」とマークスは語った。

「新しいボードでサーフィンしてみましたが、とても良かったです。マット・バイオロスとチーム全員に感謝しています。次にサーフィンするときは、おそらくコンディションがまったく異なるでしょうから、その瞬間を楽しみ、自分自身に集中し、海が協力してくれることを願っています」と語った。

 

モリー・ピックラム(AUS)とルアナ・シルバ(BRA)の2人のサーファーは、どちらもソリッドなライディングを披露し、僅差の接戦となった。ピックラムはサーフィンにさらに積極性と集中力を発揮し、力強いスタートでシルバを上回り、次のラウンドに進出した。これにより、ピックラムは今シーズン3回連続でクオーターファイナルに進出したことになる。

 

モリー・ピックラム(AUS)© WSL / Laurent Masurel

 

「ここはポルトガル、波はビーチブレイクで、自分のサーフィンに自信があるし、もっとできることがあると感じていました」とピックラムは言う。

「ルアナはサーファーとしてとても上手で、何かを証明しようと本気で挑んできました。だから、これは凄い戦いになるだろうと思っていました。そして、その戦いに勝てて嬉しいです。」

 

タイラー・ライト(AUS)© WSL / Laurent Masurel

 

CTのベテラン選手同士の戦いでは、2度のワールドチャンピオンに輝いたタイラー・ライト(AUS)が、常に脅威となる存在であるサリー・フィッツギボンズ(AUS)と対戦した。体調が万全ではないにもかかわらず、ライトは素早く動き、2つのスコアを獲得して守りに入ると、フィッツギボンズに良いスコアのチャンスを与えなかった。

 

前大会優勝者ディフェイ、シマーズがスーパーチューボスでシンクロ

 

インスタで妊娠を報告したジョアン・ディフェイ(FRA)妊娠16週目でクオーターファイナル進出。お腹を気遣いながらヒートを勝ち上がる。次はオリンピック金メダリストの@caroline_markssと対戦 © WSL / Laurent Masurel
ジョアン・ディフェイ(FRA)© WSL / Manel Geada

 

ディフェンディングチャンピオンのジョアン・ディフェイ(FRA)は、豊富な経験を活かして、ヴァヒネ・フィエロ(FRA)を破り、クオーターファイナルへのスポットを獲得した。ディフェイのウェイブセレクションは的確で、よりクリーンなフェイスと、フィエロとのやり取りで優位に立つためのウォールのあるセクションを多く選んだ。

 

「自分にとって本当にオープンな波に乗ることができたけど、その後はハードでしたね。オープンフェイスを見つけられなかったような気がしています」とディフェイは言った。

「ヴァヒネの近くにポジションを取らず、ある程度の距離を保ち、ただ波に乗るだけというのが自分の目標でした。勝利できてとても嬉しいです。そして、ここでのサポートにとても感謝しています。ヨーロッパでの自分の最後のイベントで勝てて本当に嬉しいです。」

 

ストレートエアーを決めたケイトリン・シマーズ(USA)© WSL / Laurent Masurel

 

イエロー・ジャージを着て輝くケイトリン・シマーズ(USA)は、スーパーチューボスのラインナップで楽しんでいるように見えた。シマーズは、女子のドローで目にした中でも最も進歩的なサーフィンをさらりと披露していた。

 

シマーズのテクニックは、イベントのワイルドカードであるヨランダ・ホプキンス(POR)との違いを生み出すポイントとなった。カリフォルニア出身のシマーズは、グラブレールでフロントサイドのストレートエアをきれいに決め、7.67(10点満点中)をスコアした。

 

スラッシュのスタイルが良いケイトリン・シマーズ(USA)© WSL / Laurent Masurel

 

「これが毎日、ピアの南側で私が練習していることです。これがツアーで1年中待ち望んでいることです」とシマーズは語った。

「ツアーではこのようなコンディションの日は2日あるかどうかです。私は小柄なので、小波が大好きです。サーフィンも競技も大好きで、だから、それをやめるつもりもない。だから、ヒートでうまくいくように、必要なことは何でもしなければならないんです」

 

 

男子ラウンド32では、終盤の逆転劇が勝負を決めた

 

マルコ・ミニョ(FRA)© WSL / Manel Geada
マルコ・ミニョ(FRA)© WSL / Laurent Masurel

 

ルーキーのマルコ・ミニョ(FRA)は、干潮でコンディションが厳しくなった中、辛うじて1位で勝ち上がった。ミニョ、セス・モニーツ(HAW)、そして2023年のイベント優勝者であるジョアオ・チアンカ(BRA)は、なんとか良いスコアを出すためにあらゆる波に乗った。しかしモニーツが最後にチアンカを敗退させるのに必要なスコアを獲得し2位で勝ち上がった。

 

マルコ・ミニョ(FRA)© WSL / Laurent Masurel

 

「良い波をスポットするのは難しいです」とミニョは語った。

「良いダブルアップがあるのに、それに気づかずに逃してしまいました。でも、いくつか見つけることができて良かった。楽しかったです。これからも学び、成長し続けたいですね。そして、こうしたチャレンジが自分を強くしてくれる。考え方を切り替えて、戦士のように、飢えた気持ちで、この戦いに挑まなければならないと思っています」と語った。

 

ジャッジは、リアム・オブライエン(AUS)のスピードとフローを評価し、10点満点中6.50をスコアしてエリミネーション・ラウンドのヒートでトップに躍り出た。このヒートは、エドガード・グロッジア(BRA)の高速でパワフルなサーフィンが大半を占めた。グロッジアは、イアン・ゴウベイア(BRA)との点差を広げるスコアを集めて2位で勝ち上がった。

 

男子エリミネーション・ラウンドの最終ヒートでは、合計29本の波がライディングされた。ルースでスピーディーなサーフィンを披露したサミュエル・プポ(BRA)が、ラムジ・ブーキアム(MAR)とジョージ・ピター(AUS)を抑えて次のラウンドに進出した。ブキアムは最後の波でヒート中の最高スコアをマークし、2位で勝ち上がり、ピターを敗退させた。

 

サミュエル・プポ(BRA)© WSL / Manel Geada

 

「自分のサーフィンの主な要素はスピードだと思うので、それを自分の有利に使える」とプポは語った。「今年はこれまでトリッキーな年だったが、残る5つのイベントで今から1年をスタートするような感じですね」

 

男子エリミネーション・ラウンドの他のヒートとは異なり、トリッキーなコンディションの中、デイヴィッド・シルバ(BRA)は爆発的なバックハンドと素早いアプローチでジェイク・マーシャル(USA)に圧勝し、イベントワイルドカードで地元の人気者であるフレデリコ・モライス(POR)を敗退させた。マーシャルもまた、自身初となるCT勝利を目指し、2位でラウンドオブ32へと駒を進めた。

 

ブライアンとケンワージーがクオーターファイナルの残りのスポットを獲得

 

2024年のルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いたソイヤー・リンドブラッド(USA)は、ルーキーのベラ・ケンワージー(USA)とラウンド16で対戦。ほとんどのヒートで、リンドブラッドは序盤に獲得した2つのスコアでトップを維持していた。しかし、トップの座を維持するには十分ではなく、ケンワージーが逆転。クオーターファイナルへの切符を手に入れた。

 

今日のファイナルヒートでは、ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)とガブリエラ・ブライアン(HAW)が互いに迫力ある演技を繰り広げ、僅差のスコアとなった。 アブダビでの3位に続き、ブライアンが2大会連続のクオーターファイナル進出を決めた。

 

「ありきたりな表現だがけど、ヒートごとに全力を尽くすだけです」とブライアンは語った。「昨日のことは忘れて、今日は今日に集中する。次のラウンドのことなど考えられない。ただ、その瞬間を全力で生き、自分にとってベストを尽くすだけです」 コンペティターはこれだね。

 

ネクストコールは3月17日(月)の午前6時50分で、試合開始予定時刻は午前7時5分となる。

試合が再開され、男子ラウンドオブ32がスタートとなれば、H6でコナー・オレアリー(JPN) はコール・ハウシュマン(USA)と対戦。H12で五十嵐カノア(JPN)は. マシュー・マギリヴレイ(RSA)で対戦する。

 

 

 

MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル presented by Corona Cero 女子エリミネーション・ラウンド結果:

HEAT 1: ヨランダ・ホプキンス(POR)8.50  ベラ・ケンワージー(USA)8.33、ブリサ・ヘネシー(CRC)5.30

HEAT 2: ルアナ・シルバ(BRA)9.80 DEF. レイキー・ピーターソン(USA)9.60、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)8.56

MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル presented by Corona Cero 女子ラウンド・オブ・16結果:

HEAT 1: キャロライン・マークス(USA)13.24 DEF. イザベラ・ニコルズ(AUS)7.90

HEAT 2: ジョアン・ディフェイ(FRA)9.37 DEF. ヴァヒネ・フィエロ(FRA)9.00

HEAT 3: モリー・ピックラム(AUS)11.03 DEF. ルアナ・シルバ(BRA)8.87

HEAT 4: タイラー・ライト(AUS)10.67 DEF. サリー・フィッツギボンズ(AUS)6.54

HEAT 5: ケイトリン・シマーズ(USA)13.24 DEF. ヨランダ・ホプキンス(ポルトガル)8.03

HEAT 6: エリン・ブルックス(CAN)13.67 DEF. レイキー・ピーターソン(USA)10.34

HEAT 7: ベラ・ケンワージー(USA)11.33 DEF. ソイヤー・リンドブラッド(USA)8.37

HEAT 8: ガブリエラ・ブライアン(HAW)12.06 DEF. ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)12.00

MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル presented by Corona Cero 女子クオーターファイナルの組み合わせ:

HEAT 1: キャロライン・マークス(USA)vs. ジョアン・ディフェイ(FRA)

HEAT 2: モリー・ピックラム(AUS)vs. タイラー・ライト(AUS)

HEAT 3:ケイトリン・シマーズ(USA)vs. エリン・ブルックス(カナダ

HEAT 4:ベラ・ケンワージー(USA)vs. ガブリエラ・ブライアン(HAW

 

MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル Presented By Corona Cero 男子エリミネーション・ラウンド結果:

HEAT 1:デイヴィッド・シルバ(BRA)12.43 対 ジェイク・マーシャル(USA)9.73、フレデリコ・モライス(POR)8.07

HEAT 2:マルコ・ミニョ(FRA)9.40 対 セス・モニツ(HAW)8.50、ジョアオ・チアンカ(BRA)8.37

HEAT 3: リアム・オブライエン(AUS)11.63 DEF. エドガード・グロッジア(BRA)11.27、イアン・ゴウベイア(BRA)6.80

HEAT 4: サミュエル・プポ(BRA)11.50 DEF. ラムジ・ブキアム(MAR)11.33、ジョージ・ピター(AUS)11.06

 

MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル男子ラウンド32の対戦カード:

HEAT 1:ジャック・ロビンソン(AUS)vs. イアン・ジェンティル(HAW

HEAT 2:クロスビー・コラピント(USA)vs. リアム・オブライエン(AUS

HEAT 3:ヤゴ・ドラ(BRA)vs. サミュエル・プポ(BRA

HEAT 4:ジェイク・マーシャル(USA) vs. イマイカ・デヴォルト(HAW)

HEAT 5:イーサン・ユーイング(AUS) vs. ガティエン・デラヘイ(FRA)

HEAT 6:コナー・オレアリー(JPN) vs. コール・ハウシュマン(USA)

HEAT 7:フィリッペ・トリード(BRA) vs. アレホ・ムニーツ(BRA)

HEAT 8:ジョーディ・スミス(南アフリカ) vs. アラン・クレランド(メキシコ)

HEAT 9:イタロ・フェレイラ(ブラジル) vs. ジョーガン・クズネット(フランス)

HEAT 10:ラムジ・ブーキアム(モロッコ) vs. ジョエル・ヴォーン(オーストラリア)

HEAT 11:リオ・ワイダ(インドネシア) vs. デイヴィッド・シルバ(ブラジル)

HEAT 12:五十嵐カノア(JPN)vs. マシュー・マギリヴレイ(RSA)

HEAT 13:グリフィン・コラピント(USA)vs. マルコ・ミニョ(FRA)

HEAT 14:ミゲル・プポ(BRA)vs. セス・モニーツ(HAW)

HEAT 15:レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)vs. ジャクソン・バンチ(HAW)

HEAT 16:バロン・マミヤ(HAW)vs. エドガード・グロッジア(BRA)

 

 

ライブ中継を視聴

コロナ・セロ提供MEOリップ・カール・プロ・ポルトガルは、3月15日から25日まで開催される。本イベントはWorldSurfLeague.com、および無料WSL Appにてライブ中継される。

 

詳細はWorldSurfLeague.comをご覧ください。