大会直前情報。MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル初日、スーパーチューボスでバレル対決の可能性あり

記者会見に登場した左フレデリコ・モライス(POR)、ケイトリン・シマーズ(USA)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)、イタロ・フェレイラ(BRA)© WSL / Laurent Masurel

ポルトガル、ペニシェ、プライア・デ・スーパーチューボス(2025年3月14日金曜日) — 世界トップクラスのサーファーたちによる、ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)第3戦となるMEOリップ・カール・プロ・ポルトガル presented by Corona Ceroがいよいよ開幕する。

 

大会期間は3月15日から3月25日まで。スーパーチューボスでは、現地時間午前7時30分にファーストコールを行い、午前8時に試合開始の可能性がある。

 

現地時間の 2025年3月15日7時30分 は、
日本時間の 2025年3月15日16時30分です。

 

 

世界ランキング1位のシマーズとフェレイラは、好調を維持できるか

 

昨年の世界チャンピオンで、現在世界ランキング1位のケイティ・シマーズ(USA)は、パイプで2位、アブダビで優勝と、ファイナルデーに連続出場を果たし、シーズンを勢いよくスタートした。シマーズは、その勢いとポルトガルでの過去の成功を活かし、ランキング首位の座を維持したいところだ。

オープニングラウンドでは、シマーズはディフェンディングイベント勝者のジョアン・ディフェイ(FRA)とイベントワイルドカードのヨランダ・ホプキンス(POR)と対戦する。

 

ケイティ・シマーズ(USA)© WSL / Laurent Masurel
ケイティ・シマーズ(USA)© WSL / Brent-Bielmann

 

「私たちはここで戦うためにここにいるのです。だから、ここで勝つことが私たちの目標なのです」とシマーズは語った。

「私はポルトガルが大好きです。毎朝飲むコーヒーも、ペストリーも、すべてが大好きです。もちろん、波も最高です。ある意味、故郷と似ているところがある。波も似ているし、気温や天候も似ている」と語った。

 

アブダビでの歴史的な勝利が記憶に新しい世界ランキング1位のイタロ・フェレイラ(BRA)も、今シーズン初のCT優勝を果たしたばかり。2019年の世界チャンピオンは、2018年と2019年にこのイベントで連覇を果たしており、スーパーチューボスには慣れ親しんでいる。

フェレイラは、CTルーキーのジャクソン・バンチ(HAW)とイベントワイルドカードのフレデリコ・モライス(POR)とオープニングラウンドで対戦する。

 

金髪で登場したイタロ・フェレイラ(BRA)© WSL / Laurent Masurel
エアリバースを決めるイタロ WSL / Poullenot

 

「2014年以来、本当に良い思い出がある。今日まで、ここペニシェで2度優勝し、素晴らしいパフォーマンスで別のファイナルにも進出した」とフェレイラは語った。

「来るたびに歓迎され、いつも大きな波がある。コンテストの合間にも、トレーニングのためにポルトガルに来るのが好きなんだ。アブダビでも優勝したから、自信もあるし、パフォーマンスにも高いモチベーションを持っているよ。」

 

 

ポルトガル初日、スーパーチューボスでバレルショーケースの可能性あり。さらに期待できるスウェルが間もなく到着

 

サーフラインによる公式予報によれば、土曜日はサイズを維持、日曜日はサイズダウン傾向。来週半ばに大西洋の遠方にあるシステムからペニシェに別のスウェルが届く見込みだ。コンテストウィンドウの最後の数日間は、良い波が期待できるポジティブな気象パターンに変化することが予想されている。詳しくはこちら。(英語)

 

タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)© WSL / Manel-Geada

 

タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)は、昨年のこのイベントでセミファイナル進出を果たし、CTランキング4位で2024年シーズンを終えた。

ウェストン・ウェブは、これまでに4度のファイナルデー進出、そして2022年のイベント優勝を含む、ポルトガルで安定した好成績を残している。オリンピック銀メダリストのウェストン・ウェブは、今シーズンここまでラウンド・オブ・16で連続して敗退しているため、ランキングを挽回したいところだ。

 

「ここはツアーの中でもお気に入りの場所のひとつです」とウェストン-ウェブは語った。「とても特別な場所です。サーファーとして、波、人々、食べ物など、すべてが大好きです。ポルトガルは世界でもお気に入りの場所のひとつです。いつも素晴らしい波があります。時には自分が競技をしていることを忘れてしまうほどで、最高の波を探しているだけなのです」

 

 

ヨランダ・ホプキンス(POR)とフレデリコ・モライス(POR)は今回のイベントワイルドカードとして出場する。

モライスは2017年に初めてCTシーズンに出場し、昨年はミッドシーズン・カットでツアーから脱落した。最近手術を受けたにもかかわらず、6月に始まるチャレンジャー・シリーズでCTに復帰し、再クオリファイすることを決意している。

 

ホプキンスは、昨シーズンはCTクオリファイまであと一歩のところで、チャレンジャー・ランキングで8位となり、惜しくも逃した。2025年のMEOリップ・カール・プロ・ポルトガルは、彼女にとってワイルドカードでの2度目のCT出場となる。

 

フレデリコ・モライス(POR)© WSL / Laurent Masurel

 

「足の手術から3ヶ月が経ち、調子は良い。サーフィンを再開したのは1週間半前だが、気分は良い」とモライスは言った。

「MEOは常に自分と共にあって、決して自分を見限らなかった。自分の目標はシンプルだ。クオリファイし直したい。それが焦点だ。難しいことは分かっているが、自分にはそれができる。一度ならず、何度もそれをやってのけてきたからね」

 

レクサス・パイプ・プロで負傷したライアン・カリナン(AUS)は、MEOリップ・カール・プロ・ポルトガルへの出場を辞退した。WSLヨーロッパ・クオリファイ・シリーズで現在1位のジョーガン・クズネット(FRA)が、カリナンの怪我による交代選手として出場する。

 

この交代枠は通常、チャレンジャー・シリーズ(CS)のランキングで次に順位の高いサーファーに与えられる。

 

ポルトガルでのイベントのワイルドカードとしてガティエン・デラヘイ(FRA)が選ばれたため、CSランキングで次に高い順位のサーファーはジャスティン・ベクレット(FRA)だったが、怪我のため出場できず、WSLコミッショナー事務局は、プロ・タガズー・ベイでのモロッコでの勝利後、QSランキングでトップに躍り出たクズネットにスポットを提供した。

 

 

五十嵐カノアはH11、コナー・オレアリーはH9

コナー・オレアリー© WSL / Max-Physick

 

2戦が終了した時点でコナー・オレアリー(JPN)は、現在世界ランキング16位。初戦のパイプで17位から、アブダビで9位と調子を上げて来ている。今回のポルトガルのオープニングラウンドでは、H 9でジェイク・マーシャル(USA)イマイカラニ・デヴォルト(HAW)と対戦。

 

五十嵐カノア Photo by Thiago Diz/World Surf League

 

JSサーフボードへの移籍が発表された五十嵐カノア(JPN)今回のポルトガルから新しいサーフボードで登場する。どんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみだ。

 

今シーズンはパイプで9位、アブダビで5位と好調な滑り出しを見せているカノア。過去にポルトガルのCTでは、2度も3位入賞を果たしており、今回も活躍が期待され、H 11でジョアオ・チアンカ(BRA)マシュー・マクギリヴレイ(RSA)と対戦する。

 

コロナ・セロがワールド・サーフ・リーグの公式ビールパートナーに決定

 

数々の受賞歴を誇るノンアルコール・ビール・ブランドのコロナ・セロは、ワールド・サーフ・リーグとの4年間の新たなパートナーシップ締結を発表した。

これは、コロナとの8年間にわたるパートナーシップを基盤とした、ノンアルコール・ビール・ブランドとのリーグ初のグローバル・パートナーシップとなる。

 

詳細については、WorldSurfLeague.comをご覧ください。

 

MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル・プレゼンテッド・バイ・コロナ・セロ女子オープニングラウンドのマッチアップ:

HEAT 1:キャロライン・マークス(USA)vs. レイキー・ピーターソン(USA)vs. サリー・フィッツギボンズ(AUS)

HEAT 2:モリー・ピックルム(AUS) vs. エリン・ブルックス(CAN) vs. ルアナ・シルバ(BRA)

HEAT 3:ケイトリン・シマーズ(USA) vs. ジョアン・ディフェイ(FRA) vs. ヨランダ・ホプキンス(POR)

HEAT 4:ブリサ・ヘネシー(CRC) vs. ヴァヒネ・フィエロ(FRA) vs. イザベラ・ニコルズ(AUS)

HEAT 5: タイラー・ライト(AUS) vs. ガブリエラ・ブライアン(HAW) vs. ベラ・ケンワージー(USA)

HEAT 6: タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA) vs. ソーヤー・リンドブラッド(USA) vs. ベティルウ・サクラ・ジョンソン(HAW)

 

MEOリップ・カール・プロ・ポルトガル presented by Corona Cero 男子オープニング・ラウンドのマッチアップ:

HEAT 1:バロン・マミヤ(HAW)vs.コール・ハウシュマン(USA)vs.エドガード・グロッジア(BRA

HEAT 2:リオ・ワイダ(INA)vs.クロスビー・コラピント(USA)vs.マルコ・ミニョット(FRA

HEAT 3:グリフィン・コラピント(USA)vs.ジョージ・ピター(AUS)vs.イアン・ジェンティル(HAW

HEAT 4: ジャック・ロビンソン(AUS) vs. リアム・オブライエン(AUS) vs. ガティエン・デラヘイ(FRA)

HEAT 5: イーサン・ユーイング(AUS) vs. セス・モニーツ(HAW) vs. ジョーガン・クズネット(FRA)

HEAT 6: イタロ・フェレイラ(BRA) vs. ジャクソン・バンチ(HAW) vs. フレデリコ・モライス(POR)

HEAT 7:ヤゴ・ドラ(BRA)vs. ジョエル・ヴォーン(AUS)vs. サミュエル・プポ(BRA)

HEAT 8:ジョーディ・スミス(RSA)vs. ラムジ・ブキアム(MAR)vs. アラン・クレランド(MEX)

HEAT 9:ジェイク・マーシャル(USA)vs. コナー・オレアリー(JPN)vs. イマイカラニ・デヴォルト(HAW)

HEAT 10:フィリッペ・トリード(BRA)vs. イアン・ゴウベイア(BRA)vs. アレホ・ムニーツ(BRA)

HEAT 11:五十嵐カノア(JPN)vs. ジョアン・チアンカ(BRA)vs. マシュー・マクギリヴレイ(RSA)

HEAT 12:レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)vs. ミゲル・プポ(BRA)vs. デイヴィッド・シルバ(BRA

 

ライブ中継を視聴

コロナ・セロ提供MEOリップ・カール・プロ・ポルトガルは、3月15日から25日まで開催される。本イベントはWorldSurfLeague.com、および無料WSL Appにてライブ中継される。

 

詳細はWorldSurfLeague.comをご覧ください。