田岡なつみが2本のエクセレントで大会最高得点。女子ベスト8決定。S.LEAGUE 24-25 ロングボード第3戦「さわかみ千倉プロ」

田岡なつみ

JPSA さわかみ S.LEAGUE 24-25 ロングボード第3戦 「さわかみ千倉プロ」は千葉県南房総市南千倉海岸で開催。ロングボードはこの3戦目となる千倉を含め、全3戦のランキング結果により、千葉で行われる最終戦「S.LEAGUE Grand Final」への進出が決定する。

そのボーダーラインは、今大会終了後のランキングで男子が24位以内、女子は12位以内が出場権を獲得(現在、男子8名、女子2名が確定済み)。また、最終戦の「S.LEAGUE Grand Final」が来シーズンの25-26ツアーのS1への関門なるため、選手は少しでもランキングを上げ、優位に進めたいところだ。

この大会のエントリーは男子が男子67名、女子26名。前回の茅ヶ崎大会と比べると男子が12名、女子が7名減の合計93名が参加。NSA(日本サーフィン連盟)からは、渡辺真通がAMシードで参戦。R-1からの出場となり、トップシードが登場するR-4を勝ち上がれば、公認プロ資格が与えられる。

櫻井 鳳二

 

そして、グランドチャンピオン争い。ツアーランキングは、4戦中上位3戦のポイント合計で決定。同ポイントの場合は4戦の合計ポイント、さらに同順位なら最高ポイントで決定する。

 

S.LEAGUE チャンピオン争いの行方。

 

男子は浜瀬海が2連勝中でトップ。2位には堀井哲、森大騎、4位に秋本祥坪、田岡遼平と続く。上位3戦のポイント合計でツアーランキングが決定するので、浜瀬はこの大会で優勝すれば、グランドチャンピオンを自力で確定。

女子も田岡なつみが2連勝中で大きくリード。2位に吉川広夏、3位大橋寛子、4位市川梨花。こちらも浜瀬と同じく、優勝すればグランドチャンピオンが決まる。

 

柳本聖真

 

今日の会場は雲も多めながら晴れ。風はオンショアで昼頃にはサイドに変化。波はハラからムネサイズ。11時の引き潮時にはワイドなダンパーブレイクとなり、特に女子R-2では波をつなげるのが難しく、プアな点の戦いに。ただ、潮が上げに変わるとライダブルな波も増え、セットではカタサイズの波がブレイクするコンディションとなった。

 

今日のスケジュールは男子がラウンド1からラウンド3まで行い、予定されていたR-4は明日へ順延。女子はラウンド1からクォーターファイナルまでを終了し、セミファイナル進出のベスト8の顔ぶれが決まった。

 

田岡なつみ
田岡なつみ

 

まずは女子から。田岡なつみが圧倒的な演技力を発揮。波のセレクト、技のバリエーションともに秀逸で、本日のシングルハイエスト8.50ポイントを記録。バックアップも8.00ポイントとし、トータル16.50ポイントで圧巻のパフォーマンスを披露した。

 

吉川広夏
吉川広夏

次点は吉川広夏。7.83、5.60の合計13.43ポイントで他の選手を大きくリード。また、前回茅ヶ崎大会で公認プロ資格を獲得した宮崎友祈子がR-2、クォーターファイナルを勝ち上がり、見事に今年度のルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。

 

市川梨花
宮崎友祈子
平賀美香

セミファイナル進出:田岡なつみ、市川梨花、宮崎友祈子、栗田裕子、菅谷裕美、吉川広夏、平賀美香、榊原頼子。

千倉ではマニューバー用のサーフボードを使用している田岡なつみは、2本のエクセレントをスコア。「朝と比べてコンディションが凄く良くなったので、来る波、来る波、いい波に見えて、結構乗っちゃいました。

エクセレントの2本について「テイクオフのポジションとか、ノーズのかける位置とかを、もう少し調整したいなって感じです。まだ納得出来るライディングはなかったんですけど、ハイスコア出せてホッとしています。

今回使用しているボードは、普段のものよりは軽めのシングルフィンで、ノーズの幅も細くなっているので、最後のフィニッシュでリエントリーも決められる板を持ってきました。」

 

吉川広夏
「やっと出番が来たって感じで、気持ち良くサーフィンして来ました。朝は敢えてサーフィンせずに、ゆっくりお風呂に浸かったり、宿泊している部屋で自分の時間を大事に使って、あまり最初から試合にフォーカスせずにリラックスして観戦しながら試合に臨みました。

毎ヒート見ていてもコンディションが変わっているので、敢えて場所をどこにしようとか、プライオリティとかも考えずにやりました。たまたま左からゲッティングアウトしたんですが、その時に波が見えてきて、ヒート開始直後に波に乗れて良かったなって感じです。

今回の板はいつもより長さを少しだけ短くして、ノーズライディングの性能はそのままにターンの性能を上げて、自分の弱点のマニューバーとかを今年はもっと伸ばしていきたくて、挑戦という意味も込めてクラシカルなロングボードではなくて、ネオクラシックのようなノーズとターンができるボードを父に作ってもらっています。この板はWSLのフィリピンでも使って優勝したり、先日の選考会でも使って、凄く相性の良い板だと感じています。

 

 

櫻井鳳二
櫻井鳳二
渡辺真通

 

続いて男子。アマチュア唯一の挑戦者、NSAシードの渡辺真通はR-1で敗退。プロの壁の厚さを痛感する結果となった。一方、久しぶりに大会エントリーした櫻井鳳二は、柔軟なライディングを披露。その勢いは止まらずR-3も勝ち上がり、トップシードが登場するR-4進出を果たした。

 

柳本聖真
塚本将也

 

男子のトータルハイポイントはR-3の柳本聖真の13.43(7.00+6.43)ポイント。続くのが塚本将也の13.23(8.00+5.23)ポイントで、この8.00ポイントが男子のシングルハイエスト。

 

八木太一

それまではR-2で八木太一が出した7.50ポイントがハイエストだったが、塚本が塗り替えた。その好調だった八木もR-3では波を選びきれずに敗退と残念な結果。

 

米本好希
増山翔太
菊池里騎

 

あとはR-1からの勝ち上がりで、櫻井鳳二と同じく米本好希もR-4へ。ヒートをこなすごとに波の攻略が上手くなって期待大だ。他には増山翔太、菊池里騎が明日も勝ち上がりそうな予感。

 

 

明日のDAY-2の選手集合は朝の6:00AM集合。7:00AMには試合開始予定。

S.LEAGUE 24-25 ロングボード第3戦 DAY-2 ライブはAbemaで放映。
https://abema.app/U5Cr

 

2024-2025 S.LEAGUE
ルーキーオブザイヤー

女子:宮崎友祈子

 

セミファイナルに進出し、ルーキーオブザイヤーを獲得した宮崎友祈子 ホームポイントは鎌高前。「嬉しいことばっかりで、有り難い気持ちです。少しでも上へ上へ上がっていきたいです。ありがとうございます。朝と比べて潮がのって乗りしろがあるかなと思って、ライディングできたら良いなと思って波を選びました。サーフボードは自分の中では重めの板で、安定してよく走ってくれます。」

・大会 / HP
https://sleague.jp/2025/3rd_chikura.php
・S.LEAGUE
   https://sleague.jp/

・S.LEAGUE / Tour  
https://sleague.jp/tour.php

・JPSA / HP
https://www.jpsa.com/

クォーターファイナルから、会場およびライブ放送の視聴者向けに選手紹介が行われる。

選手のチェックイン。花粉がすごくて、選手も受付もマスクは必須。

選手には、コンペティターを示すピンクのバンドが配布される。

ビーチマーシャルはS.リーグのロングボード担当の木下デイヴィッド氏が務める。

Abema ライブ放送では実況MCを高橋みなとプロ、解説をマミさん(河村正美氏)と地元のサーフショップ『SOUTHERN COAST』鈴木国男氏。

ビーチアナウンサーは、バリ大会に続き今回も水野亜彩子プロが担当。選手の詳細な情報を把握し、的確なインタビューを行うことで定評がある。

今日の試合終了後には男子の選手会が行われる。選手会長は秋本祥坪プロ。

さわかみグループではマイルを通じて選手の皆さんを応援!ブースではマイル獲得や貯まったマイルで商品の交換を行なっています。

その商品の一つが、泡を出さないマッサージシャンプー「No Bubble」。自然環境に負担をかける泡を出さず、界面活性剤不使用である点が特徴。

Cureでは救急スタッフが待機。今回は稲田邦匡先生が担当しています。

ウォーターリスクマネージメントは毎大会、選手が安全に試合ができるように、海の中から陸から見守ってくれています。