2024年Vansパイプ・マスターズ4日目で最終日となった本日。コンディション不良でレイデイが続いていたコンテストも予報通りサードリーフがブレイクするヒュージデイでオン。
ノースショアの一部ではインフルエンザが流行っているようで、症状がひどい選手は欠場。なんとかヒートに登場する選手もいたようだ。
今大会のオフィシャルなライブ配信は行われなかったが、男子優勝のネイザン・フローレンスが自身のYouTubeチャンネルを使ってパイレーツ・ブロードキャスターとなって大会をライブ中継。男子ファイナルでは兄のジョンジョンが解説するなど盛り上がりを見せた。
巨大な波が次々と押し寄せ、地面を揺らし、階段までスープが押し寄せる中、大会は男子のラウンド3からスタート。厳しいコンディションが続きボードも折れた。
男子ヒート5では日本の佐藤魁が登場。3ラウンド目にしてパイプらしい波に巡り会えた佐藤はポケットライドでソウルアーチを描き、檜舞台でバレルをメイク。ビーチでは拍手が湧き上がった。
同じヒートでは、その日一番のビッグウェイブにコア・スミスがテイクオフ。バレルにプルイン。ドギードアでメイクし、ビーチは大爆発し、歓声を上げた。当然のことながら、コアは30ポイントを獲得し、パーフェクトライドを決め男子ファイナリスト4名が決定し、女子ファイナルへ続いた。
女子ファイナルはケイティ・シマーズ、エリン・ブルックス、モアナ・ジョーンズ・ウォン、ベティルー・サクラ・ジョンソンの4名。
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想定外のサイズアップに、サーフボードのチョイスも選手にとっては厳しいものとなった。ハワイに持ち込んだ最大のボードは6フィート3インチだったため、ケイティ・シマーズはゾーイ・マクドゥーガルから6’6″のボードを借りて出場した。
ファイナルでは、ケイティが最初に波をキャッチ。そして、パーフェクトなパイプチューブに滑り込み、19ポイントをスコアした。それが初めて乗るボードとは誰も気づかなかったはずだ。
ファイナルの序盤、モアナはヘッドディップで7ポイントをスコアしたが、彼女もインフルエンザとも闘っているという噂だ。
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それに負けじと、1時間のファイナルの半分ほどが過ぎた頃、エリン・ブルックスが、自信に満ちたドロップと、トリプルオーバーヘッドのクローズアウトに突っ込んだ。 その果敢なチャージに16ポイントが与えられ、ケイティに次ぐ2位となった。
エリンは21ポイントでバックアップし逆転。ベティルーとモアナがその後を追ったが、エリンのスコアに匹敵するものはなかった。
来シーズンからCTサーファーとして出場が決定した、フィジー・プロ・チャンピオンの彼女は、7万ドルの賞金を獲得し、キャリアの幕開けに向けて勢いをつけた。
男子ファイナルは、ネイザン・フローレンス、アイバン・フローレンス、アル・クレランド・ジュニア、コア・スミスの4名が顔を揃えた。
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女子の決勝が終わる頃には、風がオンショアに変わりラインナップは酷く乱された。
まず、ネイザン・フローレンスは素早く2つのライトとレフトの波を掴み、15と12をスコア。風によってラインナップが壊滅状態にもかかわらず、そこが彼がホームであることの証明だった。
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30分が経過したが、誰も波に乗ることができず、コンディションは悪化の一途をたどった。
50分が経過したが、依然として誰もスコアのつく波に乗ることができなかった。
残り9分で、アルが崩れやすいセクションを数回攻めた。
一方で、ネイトはパイプの的確な波を何とか見つけ、26.5ポイントをスコアして首位の座をさらに固める。
時計のカウントダウンが進むにつれ、ビーチから歓声が上がり、ネイトの勝利が確定。
地球上で最もバレルを攻めたパイレーツ・ブロードキャスター、ネイザン・フローレンス、おめでとう! 2024年のVansパイプ・マスターズで勝利を決めた。
男子優勝:ネイザン・フローレンス(HAW)
2位:アラン・クレランド・ジュニア(MEX)
3位:コア・スミス(HAW)
4位:アイバン・フローレンス(HAW)
女子優勝:エリン・ブルックス(CAN)
2位:ケイティ・シマーズ(USA)
3位:ベティル・サクラ・ジョンソン(HAW)
4位:モアナ・ジョーンズ・ウォン(HAW)
VANSパイプ・マスターズ
https://liveheats.com/events/310511
https://www.instagram.com/vanssurf/
今大会のオフィシャルなライブ配信は行われていないが、@vanssurf、@surfline、@stabのソーシャルメディアをフォローし最新情報をゲットできる。