浜瀬海は2戦連勝、茅ヶ崎で5連覇を達成。田岡なつみも連勝。クリオマンション 茅ヶ崎ロングボードプロ最終日

優勝した浜瀬海と田岡なつみ

湘南の茅ヶ崎パーク(ヘッドランドビーチ)で行われている JPSA さわかみ S.LEAGUE 24-25 ロングボード第2戦「クリオマンション 茅ヶ崎ロングボードプロ」。DAY-2となる今日が最終日。

会場は雲もあるが、晴れ。風は昨日と変わってオフからサイドオフで面はクリーン。波はヒザモモでコシのサイズも入る。ロングボード向けの波で、テクニックを魅せることができるコンディション。

田村聡美
田村聡美
田村聡美
宮崎友祈子
宮崎友祈子
宮崎友祈子

 

まずは女子から。クォーターファイナルに勝ち残っていたアマチュア選手の田村聡美、宮崎友祈子。ここを勝ち上がり、セミファイナルに進出で、嬉しい公認プロ資格を獲得。

しかしながら、セミファイナルではトッププロの洗礼を受けて、あと一歩及ばず。残念ながらここで敗退。

 

田岡なつみ
吉川広夏

その女子の決勝は田岡なつみ、菅谷裕美、吉川広夏、市川梨花の4人。潮は大潮で10:12AMが引きいっぱい。試合は上げこみながら、セットの本数が減る予感のスタート。セミファイナルで今日のシングルハイスコアの9.50ポイント、トータルハイスコアの18.00ポイントを出した田岡なつみが積極的に攻める展開で試合はスタート。

 

マリブの試合で足を負傷し、今回はテーピングをして出場した田岡なつみ

 

田岡が8.67ポイント、バックアップ8.20ポイントとエクセレントを出して、セミファイナルの勢いのままリード。吉川は4本目に8.00を出し、追撃するもバックアップを上げられないまま試合が進行。菅谷、市川もアベレージはだすものの、攻め手に欠けるまま時間だけが過ぎる。

 

菅谷裕美
市川梨花

 

試合終了の3分前にはセットが止み、万事休す。それでも最後の演技で吉川が6.53ポイント、菅谷がインサイドまで繋いで、7.23ポイント出すも逆転はならず。そのまま田岡の優勝が決まった。これで茨城の第1戦に続き2連勝と国内は負けなし。おめでとう!

 

勝因は波が少なくなる前に先攻でポイントを稼ぐこと。実際、右にポジショニングして、ライトの波を乗るとそのまま、今度は左に移動。そして、今度はレフトの波に乗ることを繰り返す。さらにその際、相手選手の位置も確認して、優先権が無くても乗れるなら乗るという完璧な戦略で完勝。

 

田岡なつみが2戦連続優勝

 

田岡なつみ
田岡なつみ

「今日は本当にいい波に乗れて、良いスコアを出せて優勝できて本当に最高です。」と田岡が語った。「Sリーグ開幕戦で優勝できて、今年は国内戦の全てに出場できる予定なので、1試合ごとしっかり優勝してグランドチャンピオンを目指したいと思います。

国内戦の次は3月になるんですが、海外ではアブダビのウェイブプールで行われるので、今世界ランクで3番なので今年は世界一を目指して頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします。」

 

浜瀬海
秋本祥坪

 

続いて男子。ファイナルは浜瀬海、堀井晢、秋本祥坪、森大騎。やはり、女子の決勝を見て、波数が少ないと判断した浜瀬が1本目からノーズを引っ張りインサイドまでつないで 8.17ポイントを出してスタートダッシュ。

 

堀井哲

 

秋本はライトで7.00ポイント、堀井はレフトのセットを掴んで7.37ポイントと追撃態勢。森はじっくり波を待つ。浜瀬はセミファイナルでハング5からハング10を引っ張り、インサイドで当てこんで、完璧な演技。これが10点満点でトータル18.03ポイントと茅ヶ崎の波を攻略した勢いのまま、バックアップの7.80ポイントも揃えて、試合をコントロール。

 

森大騎

 

ここに待ったを掛けたのが秋本。起死回生ののライディングは、セットの波でパワーゾーンをキープしながら流れるような演技。ノーズ、マニューバーも含めボードコントロールも見事でスタイル全開。逆転には8.97ポイント必要で、この演技には8.27ポイントと僅かながら足らず。

 

浜瀬海

 

この時点で試合も3分を切って、秋本のニードは7.70ポイント。ここで浜瀬が優先権を使って、秋本をブロック。ウネリはそのまま入らずに、ここで浜瀬の優勝が決まった。これで浜瀬も田岡なつみと同じく、第1戦の茨城に続き2連勝を飾った。おめでとう!

 

パーフェクト10の浜瀬海、茅ヶ崎で5連覇。

浜瀬海
浜瀬海

「昨日はオンショアのコンディションで、今日はオフショアのスモールコンディションで全く違うコンディションになることは前日から分かっていて、乗るボードを変えながら、モチベーションを調整しようかなって思っていました。今日と昨日では石黒さんシェイプの違うボードを使ったんですけど、それが良かったのかなって思います。」と浜瀬が語った。

 

セミファイナルでは長いハングテンでパーフェクト10をスコアした浜瀬海①↓
浜瀬海②
浜瀬海③

 

今大会は追い詰められる場面もあったが、メンタルの強さについて尋ねられると「乗れば勝てると常に思っていて、練習の時から、乗る波乗る波、毎回8点以上、9点以上のハイスコアを出す練習とかしていて、考えてなくても、そうなっていたいという感じですかね。

応援ありがとうございました。茅ヶ崎で5連覇できて本当に嬉しいです。次は来週からアブダビで行われるWSLの3戦目に行ってくるんですけど、そこでも自分のサーフィンを見せて、勝てるようにがんばってくるので、引き続き応援お願いします」

 

次戦となるロングボード第3戦は 2025年の3月中旬に千葉県千葉県南房総市の南千倉で開催予定。そして、今年度の「S.LEAGUE」次戦はショートボード、マスターズの第2戦が 、10/17-20 静岡県下田市 多々戸浜で開催される。お楽しみに!

 

JPSA さわかみ S.LEAGUE 24-25 ロングボード第2戦 
「クリオマンション 茅ヶ崎ロングボードプロ」

日程:9/15-16
場所:神奈川県茅ヶ崎市 茅ヶ崎パーク(ヘッドランドビーチ)

優勝:田岡なつみ、浜瀬海
2位:吉川広夏、秋本祥坪
3位:菅谷裕美、堀井哲、4位:市川梨花、森大騎

男子
優勝:浜瀬海(2000pt ¥500,000)
2位:秋本祥坪(1720pt ¥250,000)
3位:堀井晢(1440pt ¥150,000)
4位:森大騎(1360pt ¥ 100,000)

女子
優勝:田岡なつみ(2000pt ¥ 150,000)
2位:吉川広夏(1720pt ¥70,000)
3位:菅谷裕美(1440pt ¥50,000)
4位:市川梨花(1360pt ¥30,000)

特別協賛:明和地所 株式会社
後援:茅ヶ崎市

 

プレゼンターは
明和地所株式会社 代表取締役社長 原田英明氏
さわかみグループ 原直也氏
茅ヶ崎市議会議員 柾木太郎氏

 

 

ロングボードは全3戦のランキング戦となり、男子 24位以内、女子 12位以内が最終戦の「S.LEAGUE Grand Final」へ出場することができる。

ツアーランキングの計算は対象となる各試合の獲得ポイントの内、最低ポイントの1戦分をカットした合計ポイント。対象の試合が3試合以下の場合は、全戦のポイント合計となる。

 

「S.LEAGUE 」ではクォーターファイナルから選手紹介を現場とライブ放送に向けて行う。入場ゲートで紹介後、海に続く花道を進む。(田岡なつみ、浜瀬海)

祭日ということもあって、多くのギャラリーがこの茅ヶ崎パークに集まった。

記念のトロフィーと今シーズンは三角となった優勝ボード。

表彰式終了後にはサイン会。ファイナリストの男女それぞれ4人(浜瀬海、秋本祥坪、堀井晢、森大騎、田岡なつみ、吉川広夏、菅谷裕美、市川梨花)が大会ポスターにサインして、ファンとの交流を図った。

明和地所 サステナビリティ ビーチクリーンでは、選手、運営スタッフ、ギャラリーに加え、明和地所、三井住友建設の社員の方々も参加。

インスタグラム フォトコンテストも行われ、澤村緯央さんが見事、選ばれました。賞金は1万円。明和地所株式会社 代表取締役社長 原田英明氏から記念のパネルも授与。

明和地所 サステナビリティ ビーチクリーンの後は大抽選会。特賞はビーチクルーザーにボードキャリア付。

 

クリオマンション 茅ヶ崎 ロングボード
大会オフィシャルサイト:https://sleague.jp/2024/2stl.php