インドネシアで最も歴史があり、名声あるサーフ・コンテストと言われる、バリ島のパダン・パダンで開催される究極のチューブライド・コンテスト「RIP CURL CUP PADANG PADANG (リップカール・カップ・パダン・パダン)」。
今年のホールディング・ピリオドは、インドネシアの最良のスウェル・シーズンのピークとされる2024年8月1日から31日までで、大会は8月19日にスタートを切ったが、アイコンヒートとR1を行なって終了。昨日8月27日にファイナルデイを迎えた。
今年は、女子部門が初開催。8名のまた今回初のアイコン・ヒートでは、サーフィンのレジェンドであるジム・バンクス、バララム・スタック、そしてジョエルとトッシュの親子デュオなどが登場するスペシャルヒートで、クリーンなバレルを彼らがメイクする姿に盛り上がりを見せた。
今回の招待選手では、男子は初日にハイエストスコアを出したハワイのメイソン・ホーをはじめ、オーストラリアのジョエル・パーキンソン、ノア・ディーン、ポルトガルのニック・ヴォン・ラップ、南アフリカのマイケル・フェブラリー、インドネシアのメガ・サマディ、マデ ・アディ・プトラなどが参戦。
女子では、エリン・ブルックスがフィジープロ優勝後に駆け付け、ハワイのパイプラインの女王であるモアナ・ジョーンズ・ウォン、ココ・ホー、オーストラリアのウィロー・ハーディ、ジギー・マッケンジー、インドネシアのカイラニ・ジョンソン、ジャスミン・スチューダーらが出場。
ファイナルデイは本来のパダンパダンではなかったが、ノア・ディーンとモアナ・ジョーンズ・ウォンが優勝。スウェルがなく、オンショアの風が強かったため、バレルになる波は少ないコンディションだった。
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しかし、ノアとモアナとそれでもその中からバレルになる波を選び、素晴らしいパフォーマンスを披露した。
男子サーファーのトップ4はラウンド1から変わらなかったため、ノア、メイソン・ホー、ジョエル・パーキンソン、そしてマデ・アディ・プトラが先週のファーストラウンドのスコアでファイナル進出を決めた。43歳のジョエル・パーキンソンが準優勝した。
「自分が優勝するとは思ってもみなかった」とノアは語った。「僕のゴールは純粋に楽しむことと、僕のヒーローであるメイソン・ホーとサーフィンをすることだった。結果的に僕が優勝できて、最高の気分だよ」と語った。
一方、女子では、この日の最初のヒートでは、眠ったような海でリズムをつかめなかったエリン・ブルックスを追い抜き、スローな展開を巧みに読み切ったのがパイプラインの女王のモアナが勝利。
モアナは2022年にパイプラインで開催された女子初のチャンピオンシップ・ツアー・コンテストで優勝しており、彼女はパダン初の女子チャンピオンとなった。
「この勝利は信じられない」とモアナは語った。「コンディションは難しかったけど、それだけに満足感がある。海が何を投げかけてくるかわからない、それが魅力なんです。素晴らしい女子とサーフィンをして、トップに立つことができた。パダンパダンはまさにマジカルです」。
「初めてのバリ島、リップカールのパダンカップに招待され、とても興奮しました。ずっとこの大会に招待されたかったし、今年は女子部門が初めてできた年だったので、この大会でサーフィンをして優勝できたことは、私にとってさらに特別なことです。」
女子優勝:モアナ・ジョーンズ・ウォン
2位:ジャスミン・スチューダー
3位:ウィロー・ハーディ
4位:カイラニ・ジョンソン
男子優勝:ノア・ディーン
2位:ジョエル・パーキソン
3位:メイソン・ホー
4位:ボル・アディ・プトラ