元CTサーファーで、東京オリンピックのアメリカ代表でキャプテンを務めたコロへ・アンディーノたちが制作したsurf film『Hijinx』のtwo percent Surf JAPAN TOUR World Premier が開催され、静岡県牧之原を皮切りに千葉、東京、宮崎の4か所を回るジャパンツアーが行われた。
ジャパンツアーは、静岡、千葉と大盛況で、ツアー3日目は東京・渋谷で東京ポップカルチャーを経験して、代官山でハイクラスな人たちとの交流会となった。
渋谷AMAZON MUSIC STUDIOでは、プレス関係者や事前登録された人のみの招待制のイベントとして上映会とバンドによるライブ演奏が行われた。
グローバルなサーフカルチャーとリアルなサーフィンを体現することが、本物のサーフィンだと考えるコロへ・アンディーノが立ち上げた『Two Percent』。
次世代のサーファーを育成し、サーフィンの楽しさを広く伝える。そしてサーフィン文化や歴史の伝達・継承がプロジェクトの目指すところ。だから彼らはサーフフィルム製作に加え、コミニティイベントなども多く開催している。
渋谷AMAZON MUSIC STUDIO
TWO PERCENT & Saturdays NYC
またSaturday’s NYC 代官山では、『Two Percent』とSaturday’s NYCのコラボレーション・ローンチパーティが開催された。
意外な組み合わせの二つを繋げたのはプロサーファー兼クリエイティブ・ディレクターの湯川正人。
「コロへとはロスト繋がりで、何かできないかと相談を受けたんです。自分ができることを考えてこのコラボレーションが実現したんです」と湯川正人が説明した。
「” Hijinx (ハイジンクス)”は海との親しみから生まれたムービーなんだ。海の力を本当に体験しているのは、世界のわずか2%。(ここから彼らのチーム名が来ている)僕たちはそれを変えたいと願っている。若者と文化のために。ただ楽しんでください」とコロヘ・アンディーノが言った。
この映画については「僕がプロデュースしたんだ。ハリウッド用語はあまり使いたくないけど、お金を払ったからプロデュースしたということだね。そして、世界中を飛び回った。最後の7、8カ月は、ただ映像を撮り集めたんだ。」
今回のツアーについて.
今回のツアーは24箇所回る予定で、3分の1が終わった感じ。ブラジルやポルトガルにも行く予定。オーストラリアではいくつか楽しいショーがあったけど、千葉も雰囲気が良かったね。
志田でサーフィンをしたときは、60~70人くらいの子供たちが一緒にサーフィンをしてくれたんだ。子供たちはリッピングしていて、たぶん2時間か3時間かな、それが夜まで続いたんだ。
映画上映会は、子供たちが本当に夢中になっていた。大声で叫んだり、そしてクリップに興奮するんだ。映画を作るときは、それを望んでいるようなものだからね。彼らは全編を通して本当に興奮していて、34分間を通して全く退屈していなかった様子だった。最高のショーだったと言えるね。」
説明するまでもない2x オリンピック・メダリストのスカイ・ブラウンがサタデーズのパーティに来場。イギリスと日本の二重国籍を持つスケートボーダー&サーファーのスカイは、新ブランドTENOREに移籍し、彼女のウエットスーツをサンコーで作ることになり、今回のパーティに合流した。
またカリフォルニア大学バークレー校卒で元日本強化指定選手の興梠サラは、日米間の野球交流に尽力した祖父(アイク生原氏)を持ち、自身もサーフィンとビジネスで日本とアメリカの架け橋になりたいと『Two Percent』とBEWETを繋げ、今後の新たなビジネス展開を目指す。
この2%メンバーは、どんな関係でグループが出来てるの?
「2%は去年リリースした『SMOOCH』というムービーがきっかけで始まったんだ。今のサーフィン業界はつまらない。だからもっと前に進むために2%ブランド・コミュニティを立ち上げたんだ。
そうだね。チームとしては、かなり小規模だけど、グローバルなチームにしたいと思っている。パーフェクトにフィットして、みんなが好きなようにやって、仲良くならないといけない。一緒に旅をして、一緒に楽しみたいんだ。日本の選手も応援していきたいと思っているので、チームに加えたいと思っている」
サンクレメンテは、注目のサーファーたちがたくさん育っているけど、コロへも住んでいるサンクレメンテはどんな場所なの?
「サンクレメンテは他の場所と比べると小さな街だけど、子どもからミドルエイジまで上手いサーファーがたくさんいる。それがなぜかという理由ははっきりはわからないけど。
もちろんローワーズがあるけど、ただの波だからね。パイプラインでもないし。オーストラリアとかと比べると普通だよね。でも、お互いをプッシュし合っている。WSLの最終戦もあるしね。
いまサンクレメンテは勢いがある。そんな場所で会社を立ち上げることができてラッキーだと思っている。」
今回のサタデーズとのコラボレーションについて
「自分たちとやっていることが全く逆なのがサタデーズ・ニューヨークシティ・チームなんだ。とにかく美しくクラシックで、相反する二つが一緒になることが魅力的だと思ってコラボすることになったんだ。」
スーパーグロム時代、ジョン・ジョン・フローレンスやカリッサ・ムーアらと一緒に過ごしたアンディーノは、ゴールデンステイトが生んだスキルの高いサーファーのひとりとしてシーンに登場した。
雑誌の表紙を飾り、カイ・ネヴィルの映画出演、ナイキのウエットスーツ、Targetのスポンサー、そしてインドネシアへのボートトリップ。最もホットなサーファーとして注目された。
そして、コロへ・アンディーノは30歳になり、苦悩するするティーンエイジャーからメンター的存在へと変貌を遂げた。
10年にわたるCTでの活動のおかげで、現在CTで活躍するグリフィン&クロスビー・コラピント、コール・ハウシュマンなど複数のサンクレメンテ・サーファーたちは、カリフォルニアのサーファーたちがコンペティティブ・サーフィンの最前線に立つようになったのは彼のリーダーシップのおかげだと評価している。
様々な世代のムーブメントとカルチャーを巻き込んでコロへの第2章がスタートした。今後の更なる活躍に期待したい。