田岡なつみ、井上楓がラウンド3進出。WSLロングボード・ツアーBioglan Bells Beach Longboard Classic

井上楓 Credit: © WSL / Miers

ベルズ・ビーチ、ビクトリア、オーストラリア(2024年7月18日木曜日)-2024年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)ロングボード・ツアー(LT)の第1戦、バイオグラン・ベルズ・ビーチ・ロングボード・クラシックは、男子と女子のオープニング・ラウンドが終了し、コンペティションがスタートした。

 

ベルズ・ビーチは、2~3フィートのセミ・クリーンの波を提供し、16ヒートが終了。エリミネーション・ラウンドへの舞台が整う中、世界のベスト・ロングボード・サーファーがショーを繰り広げた。

 

 

ヒートのスタートで出遅れたセントラルコースト代表のカイ・エリス・フリント (AUS)は、男子のオープニング・ラウンドで、今イベントで最も高いシングル・ライディングとなる7.70(10点満点)を含む2ウェイブ・トータル15.03(20点満点)を記録し、注目を集めた。

 

またノースカロライナのトニー・シルヴァーニ (USA)は、その経験を発揮し、忍耐強い試合を展開し、最終的に2ウェイブ・トータル13.60をスコアし、これまでのイベントで2番目に高いスコアを叩き出した。

 

その他、3度のWSLワールド・ロングボード・チャンピオンに輝いたソレイユ・エリコ(USA)、テイラー・ジェンセン (USA)、クリントン・ゲスト(AUS)、エドゥアール・デルペロ(FRA)、日本の田岡なつみ(JPN)らベテランがラウンドオブ16へダイレクトに勝ち上がった。

 

カニエラ・スチュワート(HAW) Credit: © WSL / Nic Phillips
カイ・サラス(HAW) © WSL / Cait Miers
ホノルア・ブルームフィールド (HAW) © WSL / Cait Miers
ケリス・カレオパア(HAW)© WSL / Cait Miers

 

カニエラ・スチュワート(HAW)、現ワールド・チャンピオンのカイ・サラス(HAW)、3度のワールド・チャンピオンに輝いたホノルア・ブルームフィールド (HAW)、そしてケリス・カレオパア(HAW)らハワイアン勢もラウンドオブ16に進出。

 

午後にコンディションが良くなると、カレオパアは2ウェイブ・トータルで12.50をスコアし、これまでの女子イベントで最高得点を記録した。

 

井上楓 Credit: © WSL / Miers

 

昨日行われたビクトリア・トライアル優勝者の井上楓(JPN)は、女子オープニング・ラウンドのHEAT 3で印象的な勝利を収めた。

井上は、長いノーズライドを披露し、エンドセクションへのコミットメントを見せ、14.17のソリッドな2ウェイブ・トータルを記録した。

井上鷹と桜の兄妹もベルズに出場しているが、ラウンド16に進出できなかったため、明日のエリミネーション・ラウンドで戦うことになる。

 

井上鷹 Credit: © WSL / Nic Phillips
井上鷹 Credit: © WSL / Nic Phillips

 

今大会では日本から井上鷹、田岡なつみ、ワールドツアー初参戦の浜瀬海の3名に加え、トライアルで優勝した井上楓と準優勝となった井上桜の姉妹がワイルドカードを獲得して出場。

 

H4で浜瀬海は、カイ・サラス(HAW) とトライアル勝者のギャビン・イドーニ(USA)と対戦。H8で井上鷹は、ロジェリオ・ジュル・アール・エスキヴェル(PHL)、 サム・クリスチャンソン(RSA)と対戦。しかし、浜瀬も井上も思うような波を掴めず3位でラウンド2の敗者復活ラウンドへ回った。

 

井上楓 Credit: © WSL / Miers

 

トライアル勝者の井上楓は、H2でソフィア・カルヘイン(HAW) キラ・モルナー(AUS)と対戦。井上楓は後半に入り4.70をスコアし、3.73でバックアップしてトップに躍り出る。

更に井上はインサイドでハング10を決めるなどし、6.50をスコアしてリードを広げる。リズムを掴んだ井上は続けて素晴らしいコンビネーションマニューバーを披露。インサイドでリエントリーをメイクし7.67をスコアして圧勝。ラウンド3へ勝ち上がった。

 

「前のヒートが兄(井上鷹)のヒートだったんですけど、その時は波が小さくて良くなかったんですけど、自分のヒートはいい波がきて、いいライディングができて良かったです。ここ音阿弥はショアブレイクをメイクするのが難しいんですが、昨年の失敗を活かしてメイクできるように頑張りました。」

 

妹の井上桜は、H3でケリス・カレオパア(HAW)シヴェ・ジャラード(ASM)と対戦し、インサイドでノーズライドを決めスコアを集めるも惜しくも3位で敗退。敗者復活ラウンドへ。

 

田岡なつみ  Credit: © WSL / Miers

 

田岡なつみは、H6でアリス・リモイン(FRA) ナタリア・ヴンダーリッヒ(HAW)と対戦。田岡はスタートから4.33をスコア。続けて5.33をスコアしてトップに躍り出る。

 

しかし、後半に入り、バックハンドでナタリアが6.93のハイスコアをマーク。逆転トップに。しかし残り5分を切って、田岡が再び波をキャッチ。ハング5を組み入れた安定感のあるコンビネーションマニューバーで5.30をスコア。再びトップに躍り出てラウンド3へ勝ち上がった。

 

 

「波は少しトリッキーで、風の影響を受けていましたが、クリーンな波を選ぶようにしました。今回は本気で、一週間前から一人でベルズ入りして、しっかり練習も出来たので、いい気持ちで試合に臨めました。次の試合も一つ一つ丁寧に頑張りたいと思います。」

 

明日敗者復活戦のラウンド2が行われれば、H6で浜瀬海は、 チェイス・リーダー(USA)と対戦。H7で井上鷹は、イグナシオ・ピニャータロ(URY)と対戦。井上桜は、女子のH 3でアリス・リモイン(FRA) と対戦する。

 

オフィシャルサイト:

Bioglan Bells Beach Longboard Classic

Bells Beach, Victoria, Australia