アラモアナ・ボウルズ、オアフ、ハワイ(2024年6月14日金曜日)ワールド・サーフ・リーグ(WSL)ハワイ/タヒチ・ヌイ・クオリファイング・シリーズ(QS)とロングボード・リージョナル・クオリファイング・シリーズ「ローカル・モーション・サーフ・イントゥ・サマー At Home In The Hawaiian Islands」が、6月10日から17日までのコンテスト期間を設けて、ハワイ・オアフ島サウスショアのアラモアナ・ボウルズで開催された。
Highlights Finals Day // Local Motion Surf Into Summer At Home In The Hawaiian Islands
伝統的なイベントであるローカル・モーション・サーフ・イントゥ・サマーは、昨年2023年にQSイベントに戻り、ロングボードQSも加わり、リージョナル・コンテンダーにとって極めて重要なクオリファイ・イベントという位置付けになった。
2024/2025年ハワイ/タヒチ・ヌイ・クオリファイング・シリーズ(QS)シーズン最初の開催地である「ローカル・モーション・サーフ・イントゥ・サマー」では、ヴァイヒティマハナ・インソ(HAW)とイズキール・ラウ(HAW)がパンピングするアラモアナ・ボウルズで優勝。
6-8フィート、時にはそれ以上の波がラインナップに押し寄せ、イベント開始以来最高のQSコンペティションデーと誰もが言った。そんな素晴らしいコンディションの中で、ラウとインソはハイパフォーマンスを披露し、激しい争いを制しサウスショアを制覇した。
ファイナルは一進一退の攻防が続き、アラモアナ・ボウルズ・ローカルのヴァイヒティマハナ・インソが、ディフェンディング・チャンピオンのケアラ・トモダ=バナートを逆転する8.10と8.50をスコアする圧倒的なパフォーマンスを見せ、ハワイの海で初のQS勝利を獲得した。
素晴らしい一日は、アラモアナ・ボウルズで行われたファイナルで最高潮に達した。ディフェンディング・チャンピオンであるケアラ・トモダ・バナート(HAW)は、2023年のファイナリストであるエウェレイウラ・ウォン(HAW)、そして、この地域で急成長している2人、スカイ・スーツ(HAW)とヴァイヒティマハナ・インソ(HAW)を相手に連勝を狙った。
トモダ・バナートは強烈なバックハンドで7.50(10点満点)を叩き出し、スーツが5.50、インソが5.00をスコア。スーツは一時リードを保ったが、トモダ・バナートが6.90で再びリード。しかし、アラモアナ・ボウルズの波を知り尽くしたインソは8.10というエクセレント・スコアで応戦。
残り時間が少なくなる中、インソはニードスコア6.30と追い込まれていたが、海が彼女に珠玉の波をもたらし、フォアハンドのパワーチャージを見せ、ヒートベストとなる8.50をスコアして大逆転。そのままタイムアップまで持ちこたえ、インソがQS初優勝を飾った。
「今日の波は、これ以上ないほど恵まれた波で、これ以上望むものはありません。」とインソが語った。
「ここは自分にとってのホームブレイクだし、いずれ波が来るような気がしていたんです。多くの波で転倒し、多くのミスを犯しましたが、幸運にも海が用意してくれた最後の1本をゲットすることができました。昨年の反省から、良いスタートを切りたかったし、ランキングのトップに立つなんてクレイジーです」
サウスショアのイズキール・ラウは、セミファイナルでイベントベストとなる18.80のヒートトータルを含む、パーフェクトに近いエクセレント・ライディングを何本も披露し、ファイナルデーで終始執拗に攻め続けた。
元チャンピオンシップ・ツアー(CT)のエリート、イズキール・ラウ(HAW)は、ファイナルで実績のある新人のジャクソン・バンチ(HAW)、イベントの脅威であるオリバー・ジーツ(NDL)とマカナ・フランツマン(HAW)というメンバーと対戦。
オリバー・ジーツは、素晴らしいフォームでクリティカルな 「ビッグボウル 」セクションでバックハンドを駆使し、ダイナミックなターンでフィニッシュ。エクセレントな8.50でファイナルをスタートさせた。ジーツはその後もステイビジーで攻め続け、バックアップに5.15をマークして、大差をつけて追い込んだ。
一方、イズキール・ラウはバックハンドでバレルをメイクして、パーフェクトに近い9.00をスコア。しかし、ラウのライディングの直後にジーツが6.75をスコア。バンチはボードが折れて後退。
ラウは辛抱強く「ビッグボウル 」でもう1度ワールドクラスのバックハンドアタックを披露し 7.00をマーク。ジーツのヒートトータル16.00(20点満点)に並んだ。
そしてハイエスト・スコア9.00を持っていたラウがタイブレイクを破り、サウスショアでのイベントタイトルをキープし、娘が生まれてから初の優勝となるボウルズでのキャリア初のQS優勝を決めた。
「娘が生まれてから初めての優勝です。 とても素晴らしいことだし、これは私がこれまでボウルズで勝った数少ないコンテストの一つだ」とラウは語った。
「ラウンドオブ64のヒートで「ビッグボウル 」をサーフする可能性があるのを見て、それがファイナルデイまで残るモチベーションになったんです。
本当に楽しいヒートを戦うことができたし、本当にいい波でサーフィンができた。優勝できたときは、パドルアウトして、優勝したことなんか気にもしていませんでした。セミファイナルのようにもっと波を取りたかっただけでしたね。」
ラウは、ラウンドオブ32、クオーターファイナル、セミファイナルで大活躍し、スタートから終了まで存在感を示した。サウスショアローカルであるラウは、セミファイナルでビッグボウルで複数のバレルを見つけ、9.70を含むイベントベストの18.80を記録した。ラウはQSランキングで首位に立ち、今シーズンに向けて前進し続ける。
LQSでケリス・カレオパア(HAW)とカニエラ・スチュワート(HAW)で優勝
Highlights Finals Day // Local Motion Surf Into Summer At Home In The Hawaiian Islands Longboard
2023年ワールドタイトル争いで第2位となったケリス・カレオパアとカニエラ・スチュワートのペアは、アラモアナ・ボウルズの澄み切ったコンディションの中、ワールドクラスのフォームを披露して、ファイナルデーで表彰台の頂点に立った。
ロングボードの試合は3-4フィートの理想的なコンディションの中で行われ、スタイルと冷静さを披露したケリス・カレオパア(HAW)とカニエラ・スチュワート(HAW)が激戦を勝ち抜いて優勝。ワイキキのWSLロングボード・チャンピオンのカイ・サラス(HAW)とアメリカン・サモアのシヴェ・ジャラード(ASM)が2位となった。
女子ファイナルは、2023年ワールド・タイトル2位のケリス・カレオパア(HAW)、2023年イベント・ファイナリストのケアニ・カヌロ(HAW)とナタリア・ワンダーリッヒ(HAW)、そしてシヴェ・ジャラード(ASM)が顔を揃えた。
スローなコンディションの中で、カヌロの僅かなリードでファイナルがスタートすると、カレオパアが最初の波で6.25(10点満点)をスコア。カヌロとカレオパアが再びリードを奪い合うと、ジャラードがノーズとスタイリッシュなカーヴィング・マニューバーを披露し、ヒート・ベストの6.50をスコア。
しかし、ファイナルはまだ終わっておらず、終了間際にカレオパアとヴンダーリッヒの最後の応酬でカレオパアが4.85をスコア。カレオパアにとっては、昨シーズンのハンティントン・ビーチ・ロングボード・クラシック以来の優勝となった。
2023年世界タイトル2位のカニエラ・スチュワートは、ファイナル・デーを9.00でスタート。スチュワートと現ロングボード世界チャンピオンのカイ・サラスは、最後まで競り合い、スチュワートが最後に8.05をスコアして勝利を手にした。
男子ファイナルは、ディフェンディング・イベント優勝者で、WSLロングボード・チャンピオンに君臨するカイ・サラス(HAW)、2023年ワールド・タイトル2位のカニエラ・スチュワート(HAW)、2023年イベント・ファイナリストのマイケル・ヴァン・ホーエンシュタイン(HAW)、そして好調のマイカ・デソト(HAW)が対戦。
オープニング・エクスチェンジでは、スチュワートとヴァン・ホーエンシュタインがエクセレント・レンジをヒット。しかし、サラスも7.50をスコアし、ヴァン・ホーエンシュタインの7.75と並ぶパフォーマンスを披露。
その後、サラスは8.90をマークして優位に立ち、連勝への道を歩むかに見えたが、スチュワートは最後のチャンスをものにし、8.05をスコアして、2024年大会のタイトルを獲得した。
「とても楽しいし、波もパーフェクトだった」と語ったスチュワート。「みんなと一緒にサーフィンできて、友達ともサーフィンできて、最高の気分。カイと一緒だと緊張します。僕とカイは2年連続のファイナル。彼がスコアを出してくれて、本当に楽しかったです。
昨年はジョン(マイケル・ヴァン・ホーエンシュタイン)がツアーに参加したし、今年は彼の弟のマイケルが参加することになって最高です。私たちは家族として一緒に世界を旅することになり、とても特別なことです」。
クオーターファイナルでの圧勝から始まったスチュワートのファイナルデイでの快進撃は、セミファイナルで16ポイントプラスのヒートトータルを記録する絶好調ぶりを見せ、その勢いのまま表彰台の頂点に立った。
2024年ハワイ/タヒチ・ヌイ・ロングボード・リージョナルで勝利を収めたスチュワートは、初の世界タイトルを目指し、世界の強豪の中でやり残したことを探す。
またシヴェ・ジャラードも素晴らしいパフォーマンスを披露し、2024 WSLロングボード・ツアーへのクオリファイを決めた。
シヴェ・ジャラード(ASM)はプレッシャーの中、カレオパアのような実力者や著名なタレントと戦い、その冷静さは、彼女がこの地域のトップ選手と競い合うだけの実力があることを証明。WSLロングボードツアーのクオリファイを果たし、世界のエリートの中で自分の才能を披露するチャンスを得た知らせを受け、喜んでいた。
「クオリファイできて本当に嬉しいし、自分の競技人生の中で最高の日です。とても楽しかったです。ケリスはとても良いサーファーだし、キーニやナタリアとヒートを共にするのはとても楽しかったわ。波が一日中エピックで、家族と一日を過ごせたことは、私にとって特別なことでした。すごく恵まれているし、素晴らしいことです」。
詳しくはworldsurfleague.comを参照のこと。
https://www.worldsurfleague.com/events/2024/qs/270/local-motion-surf-into-summer/main