エラ・マカフレイ(USA)とウィンター・ヴィンセント(AUS)がQS5000ニアス・プロ優勝。伊東李安琉3位

Nias Pro QS 5000で優勝したエラ・マカフレイ(USA)とウィンター・ヴィンセント(AUS)。

ラグンドリ・ベイ、ニアス/インドネシア(2024年6月13日木曜日)エラ・マカフレイ(USA)とウィンター・ヴィンセント(AUS)は、ニアス島ラグンドリ・ベイの4~6フィートのパンピング・サーフで開催された2024年ニアス・プロ・ワールド・サーフ・リーグ(WSL)クオリファイング・シリーズ(QS)5000で優勝した。

マカフレイとヴィンセントがトップに立ち、若いキャリアで最大の勝利を飾ったように、QSの大会としては最高の波でが試合が行われた歴史的なイベントとなった。

 

 

男子ファイナルでは、マンリー・ビーチの若手、ウィンター・ヴィンセント(AUS)が、ほぼ1週間前のオープニングラウンドからファイナルに向けてチャージしていた元チャンピオンシップ・ツアー(CT)選手でもあるベテランのジョシュ・カー(AUS)と対戦した。

 

ウィンター・ヴィンセント(AUS)Credit: WSL / Tim Hain
ウィンター・ヴィンセント(AUS)Credit: WSL / Tim Hain


スローなコンディションの中、カーは序盤から忙しく動き回り、パワフルでスタイリッシュなカービングターンを決め、序盤でリードを奪った。やがて爆弾セットがやってきた。

 

カーは最初の波でテイクオフし、チューブにプルインして8.50(10点満点)をスコアしたが、ヴィンセントにとって幸運なことに、より大きな波が後方にあり、すの波でチューブをメイクして9.63をスコア。

 

そして、残り20秒でもう1セットが到着。カーは最初の波に再びテイクオフし、ターンを決めたが、ヴィンセントは2本目の波でチューブを決め、ヒートトータル18.46(20点満点)で優勝を決めた。

 

優勝したウインターとジョシュ・カー Credit: WSL / Tim Hain

 

「一生忘れられない日になりました」と語ったヴィンセント。「友達みんながここに戻ってきてくれて、パンピングする波、そしてカージー(ジョシュ・カー)とのファイナル、これ以上のことはありません。ジョシュ・カーは僕のアイドルの1人で、波が良い時に対戦するのはとても怖いコンペティターです。

 

これはQSイベントとしてはワールド・ベストの波。だから、それに参加できて本当に嬉しい。今までで最高の大会かもしれません。昨日は人生最高の波が来たし、今週はバレルが多い。

インドに来て、クルイとニアスの両大会で良い結果を残せたことは、残りのチャレンジャーシリーズへのプレッシャーから解放され、とてもホッとしています。」

 

エラ・マカフレイ(USA)Credit: WSL / Tim Hain

 

エラ・マカフレイ(USA)は昨年の二アスのプロジュニアと今年のQSイベントでも準優勝して、二アス入りした。彼女のこの波での経験は、特にオーストラリアのヤングスター、オシャーナ・ロジャース(AUS)と対戦したファイナルで発揮された。

マカフレイはこのコンディションをパーフェクトに乗りこなし、最初のライディングで7.33をスコアすると、最終的には今週のベスト・チューブの1つである8.83をマークした。

 

マカフレイの2ウェイブ・トータルは16.16で、ロジャースはコンビネーション・シチュエーション(2つのスコアが必要)に陥り、最終的に彼女は2つのマッシブなバックサイド・スナップでそれを破り、8.17をスコアしたが、それをバックアップすることができず、マカフレイがキャリア最大の勝利を手にした。

 

エラ・マカフレイ(USA)Credit: WSL / Tim Hain

 

「世界で一番好きな波で優勝できて、とても興奮しています。」とマカフレイが言った。「今までで最高のイベントだと思います。波も最高で、毎日バレルに次ぐバレルで、10点台が何本も出て、サーフイベントとしては過去最高の波でした。

良いサーファーがたくさんいるこの地域で戦えるのは素晴らしいことです。私はアメリカ出身なので、ポイントは関係ないのですが、すべては経験のためです。ここのサーファーはみんなリッピングするので、優勝できて、ファイナルであのようなバレルに乗れたことに興奮しています。」

 

エラ・マカフレイ(USA)とオシャーナ・ロジャース(AUS)Credit: WSL / Tim Hain
準優勝のオシャーナ・ロジャース(AUS)Credit: WSL / Tim Hain

優勝こそ逃したものの、今日の結果はオシャーナ・ロジャース(AUS)のキャリアの中でも断然大きなものであり、この調子を残りのシーズンも続けることが出来れば、2025年のチャレンジャー・シリーズへのクオリファイに向けて素晴らしい道を歩むことになる。

 

ジョシュ・カー(AUS)Credit: WSL / Tim Hain


ジョシュ・カー(AUS)は、娘のシエラ・カー(AUS)がQSとインドネシアが提供するホロー・パーフェクト・ウェイブで経験を積もうとするのをサポートするためにこのイベントに参加した。

カーは、純粋に誰もいない海でサーフィンをするためにこのイベントにエントリーしたが、もう少しで優勝するところだった。

シエラはこのイベントで最も印象的なパフォーマンスを見せたが、セミファイナルで準優勝のロジャースにノックアウトされ、父と娘がQS 5000イベントでファイナルの表彰台を分かち合うというおとぎ話のような可能性に終止符を打った。

 

「バレルをゲットしたかったし、自分のツインニーにも乗りたかった。」とカーが言った。「この2つのことができたし、ファイナルに進出できたのは明らかにボーナスだ。コンテストで連日あんなに多くのバレルを経験したのは何年ぶりだろう。またこのような波でジャージを着てサーフィンをするのはとても楽しかったし、また少し競争心を持つことができた。素晴らしいイベントだったし、コンペティティブ・サーフィンとしては最高だった」。

 

今大会絶好調で3位入賞を果たした伊東李安流 Credit: WSL / Tim Hain
ラストヒートはヒートベストとなる9.70をマークするも海の神に見放されて惜しくも敗退となった伊東  Credit: WSL / Tim Hain

 

ラグンドリ・ベイでの試合はまだ終わっておらず、本日は男女QSファイナルを行った後に男子プロジュニアのラウンドオブ32が8ヒート行われた。

 

H1岩見天獅、H2酒井仙太郎、H3渡邉壱孔、金沢太規、H4鈴木一歩、白井翔、H5加藤翔平、H6佐藤利希、山本来夢、H7岡野漣、森大斗、加藤賢三、H8小濃来波、一色 海平亜が出場。

 

男子プロジュニアのクオーターファイナルには、H1岩見天獅、H3岡野漣、小濃来波、佐藤利希、H4加藤賢三、山本来夢の6名が勝ち上がり、いよいよ明日がファイナルデイとなる見込み。

 

ニアス・プロは6月8日 – 15日の日程で開催。

Nias Pro Nias, Lagundri Bay, Indonesia