【速報!】池田美来がQS5000とプロジュニアのW優勝。WSL APAC男女QS5000&プロジュニア「Krui Pro」

ウジュン・ボカール、クルイ、南スマトラ/インドネシア(2024年6月4日火曜日)-WSL APAC男女QS5000&プロジュニア「Krui Pro」は大会最終日。」

大会最終日は、昨日の凄まじいメイン会場から、バックアップサイトノクルイ・レフトに移動。このコンディションの違いに勝敗が大きく左右することになる。

 

 

女子QSクオーターファイナルH3で池田美来と都築虹帆が対戦。開始早々に池田美来は縦に上がるバックハンドのクリティカルターンをスタートから連発し、目の覚めるような8.33というエクセレントスコアでヒートを開始。バックアップもスコアして池田がリードを広げていく。

 

池田美来  WSL / Tim Hain
池田美来

 

一方、都築はポテンシャルのある波を待つ事を強いられて、完全に後手に回る。優先権を持って波を掴むもスコアを伸ばせずにワンサイドゲームというまさかの展開に。今大会、バックハンドでエクセレントを連発している池田がセミファイナル進出。

 

H4では松田詩野がオーストラリアのコーラル・デュラントと対戦。松田はスタートからセットを掴み、伸びのあるカーヴィングターンのコンビネーションで7.50という高得点を叩き出す。乗るべき波が見えているような松田はバックアップも4.00をスコアし、コーラルをコンビネーションに追い込む。

 

松田詩野

 

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しかし。ヒート後半に入りコーラルが7.67をスコア。ニード3.83まで追い上げる。松田は掘れ上がる厳しいセクションめがけて、4つのクリティカルなソリッドターンを決めて、エクセレントの9.33をスコア。

松田詩野の本気のサーフィンが披露されて圧勝、オリンピック出場に向けトレーニング積んできた松田の大きく成長した姿を見た。

 

 

セミファイナルで池田美来と松田詩野が対決。

 

池田美来 Credit: WSL / Tim Hain

 

QS5000女子セミファイナルH2では、池田美来と松田詩野が対戦。最初のエクスチェンジでは、松田詩野がバーティカルなオフザリップで6.33をスコア。それに対し池田もバックハンドで縦に上がる素晴らしいオフザリップで6.17をスコア。甲乙付け難い素晴らしい戦いが幕をあける。

 

3本目の波では松田が4.17、池田は5.00をスコア。池田がリードを取る。池田は早めにプルアウトし優先権を取りに行く。その後に池田はバックハンドで大きなスプレーをあげて、6.60をスコア。リードを広げていく。

 

松田のニードスコアは6.45まで広がった。優先権は松田で残り時間は10分を切った。その後は波が入らず、両者ともノーライドで時間だけが過ぎていき、残り2分で波を掴んだ松田。サイズのある波を掴んだが、セクションが出てこない波でスコアは5.83と逆転ならず。池田がファイナル進出。松田はQS3000で3位でフィニッシュ。

 

 

男子プロジュニアのファイナルでは、金沢太規が、ブロンソン・メイディ、ウエスティン・ハースト、マデ・アリヤナと対戦。ヒートはパジャールことマデ・アリヤナがフォアハンドで5.50をスコアしてリード。ブロンソンはスタートから果敢にチャージするもスコアが伸びない。金沢は4.17をスコアして2位につける。

 

金沢太規 WSL / Tim Hain

 

後半に入り、ウエスティン・ハーストがトップに躍り出て、金沢は3位に。さらに4位だったブロンソンがヒートベストの6ポイントをスコアして2位に浮上。ファイナルは激しく順位が入れ替わるクロスヒートとなり、最後のエクスチェンジで7.00をスコアしたブロンソンが逆転トップに躍り出て、昨年に続き2年連続優勝を決めた。

 

 

また女子プロジュニアでは池田美来、中塩佳那、川瀬心那が中国のニューカマーのイーヤオ・ワン(CHN)とファイナルで対戦。

 

QSでファイナル進出を決めた池田美来の勢いは止まらず、スタートから6.67という高得点でヒートを開始。3.50のバックアップでヒートをリードしていく。中塩佳那が4.50をスコアして2位、川瀬が3位で後半戦へ。

 

ヒート中盤に池田は優先権を逃してしまうミスを侵す。後半に入り、中塩佳那がセットの波をキャッチ。クリティカルなビッグターンを決めて5.17をスコア。川瀬も6.23をスコアして、池田を追い上げる。しかし池田もバックアップを5.27まで上げて、リードを広げていく。

 

ヒート終盤に入り、川瀬がフォアハンドのコンビネーションマニューバーで4.67をスコア。2位に浮上するも、最後は優先権を持った池田が波を掴み、バックアップを5.50に塗り替え、ヒートを完全にコントロール。池田が見事プロジュニアを制した。

 

 

男子QSでは昨日、一昨日と絶好調で勝ち進んできたジャービス・アールが、タジ・ストークスとファイナル対戦。前半に9ポイントをスコアされて後手に回ったジャービスだったが、ラストライドで9.03をスコアしたジャービスが大逆転勝利を決めた。

 

 

女子のQSファイナルは、ジュニアでも優勝したばかりの池田が、疲れを感じさせないパフォーマンスで7.23という高得点でファイナルを開始。

 

バックアップを4.27とした池田はファイナルを完全にコントロール。ジュニアのファイナル後には、プライオリティ・ミスや波選びのミスを修正したいと言っていた池田は見事QSファイナルでは修正して完勝。

 

池田美来が今シーズンの開幕戦となるQSとプロジュニアを完全制覇し、素晴らしいシーズンのスタートを切った。

 

「4つのヒートが終わってホッとしていますし、両方で優勝できて本当に嬉しいです。」と池田が語った。「本当に疲れました。4ヒートというのは、なかなかやることがないので。(笑)この勝利を誰に伝えたいですかという質問に池田は、「お父さんとお母さん、妹の真央、そして今回コーチングしてくれた大村奈央さん、応援してくださった多くの皆さんに感謝の気持ちを伝えたいです。次はニアスなんですけどそっちも楽しんでサーフィンします。」

 

 

オフィシャルサイト:

QS5000 & Pro junior Krui Pro

5月28日 – 6月4日
Ujung Bocur, Krui, Indonesia