メイシー・キャラハンが女子チャレンジャーシリーズ初のパーフェクト10を達成。男女ベスト8が決定。

メイシー・キャラハン

スナッパーロックス、クイーンズランド、オーストラリア(2024年5月3日金曜日)-スナッパーロックスは、2024年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャー・シリーズ(CS)の第1戦、Bonsoy Gold Coast Pro presented by GWM大会5日目は、ワールドクラスのコンディションで迎えた。

 

 

男子と女子のラウンドオブ16の出場者は、3フィートから5フィートのレンジのパンピング・コンディションの中、複数のチューブ・ライドとエクセレント・スコアを記録してクオーターファイナルが決定。DJフィッシャーが7人のWSLレジェンドとラインナップを共有し、スナッパーロックスの何千人ものファンにショーを披露した「フィッシャー&フレンズ・フリーサーフ」で、素晴らしい一日は幕を閉じた。

 

メイシー・キャラハン、スナッパーロックスでパーフェクト10

 

メイシー・キャラハン© WSL / Cait Miers

 

 

元CTコンペティターのメイシー・キャラハン(AUS)は、スナッパーロックスのラウンドオブ16でパーフェクトな10ポイント・ライドを記録。優勝候補のインディア・ロビンソン(AUS)との対戦の序盤から圧倒、レイト・テイクオフで複数のバレルにプルイン。

数本のソリッド・スコアを記録した後、キャラハンは最終的にパーフェクトなダウン・ザ・ライン・チューブを見つけ、スピッツ・アウトして、2ウェイブ・トータルを18.67(20点満点中)で終了。クオーターファイナルでは、仲間のイザベラ・ニコルズ(AUS)と対戦する。

 

メイシー・キャラハン© WSL / Andrew Shield

 

 

「正直、言葉が出ないです」と語ったキャラハン。「人生で最高のヒートでした。最後にもうひと踏ん張りして、来年こそはCTに復帰したいです。良い波が来るのを待っています。今年初めての試合ですが、 今のところ、とても満足しています。

ここではスクラップを拾い集めるのに慣れているので、少しスペースができたことにストークしています。コーチは『岩の向こうで波を待て。30分あるから、ジェットスキーのアシストを使って、岩の奥で待って、やってごらん』って言われたんです。楽しかったです。運が良かったのか何なのかわからないけど、とにかく最高だった」。

 

サミュエル・プポ(BRA)© WSL / Andrew Shield

 

男子ラウンドオブ16のヒート5は、CSに降格した2人のサーファー、サミュエル・プポ(BRA)とジェイコブ・ウィルコックス(AUS)のエキサイティングな対戦となった。イベント優勝者であるプポは、序盤からレールサーフィンで9.17(10点満点)をスコア。そして、レイトドロップからチューブライドを決め9.53をマーク。

驚異的なバックサイド・チューブライディングで知られるウィルコックスは、多くのバレルライドで出口を見つけることができなかった。プポの18.70の2ウェイブトータルは、今大会これまでで最高得点となった。

 

サミュエル・プポ(BRA)© WSL / Andrew Shield

 

「楽しかった」と語ったプポ。「まだ多くの良いサーファーが残っているので、あまり先走ったり、連勝することを考えるのは難しいです。この波は、みんなからクレイジーなパフォーマンスを引き出してくれるし素晴らしい。ジェイコブはすごくいいサーファーだけど、僕はあの波でいいリズムをつかめたような気がします。この調子をキープできることを願っています。」

 

サリー・フィッツギボンズ(AUS)© WSL / Cait Miers
サリー・フィッツギボンズ(AUS)© WSL / Andrew Shield

 

女子のラウンドオブ16の最終ヒートでは、ベテランのサリー・フィッツギボンズ(AUS)が、ディープ・チューブ・ライドと一連のマッシブなフロントサイド・ターンで9.33をマーク。フィッツギボンズのパフォーマンスが圧倒し、テッサ・タイセン(フランス)は惜しくもここで敗退となった。

フィッツギボンズと同様に、最近CSに降格したサーファーのニコルズもチューブとターンのコンビネーションで8.17を記録し、同じオージーのニッキー・ヴァン・ダイク(AUS)に勝利。

 

ブロンテ・マコーレー(AUS)© WSL / Andrew Shield
ブロンテ・マコーレー(AUS)© WSL / Cait Miers

 

地元期待のコビー・エンライト(AUS)は、ラウンドオブ16のH6で、勢いに乗るブロンテ・マコーレー(AUS)を振り切ることができず。マコーレーのバックハンド・アタックは、エクセレントスコアをマーク。西オーストラリア出身の彼女はクオーターファイナル進出に向けて9.23(10点満点)を叩き出した。 

 

ボンソイ・ゴールドコースト・プロで準々決勝進出者決定

 

ダコダ・ウォルターズ(AUS)© WSL / Cait Miers

 

チャーリー・キュボーン(FRA)とダコダ・ウォルターズ(AUS)は、チャレンジャー・シリーズでソリッド・スコアを記録し、ファイナル・デーに向けてチャージしているフレッシュな2人として、今週ずっと注目を集めていた。ラウンドオブ16で対戦し、勝利したのは若きオージーのウォルターズで、大原洋人を下したマイキー・マクドナー(AUS)とのクオーターファイナル進出を決めた。

 

「クオーターファイナルに勝ち進むことができて嬉しいです。」とウォルターズ。「予選を通過したのは随分前のことで、このイベントを待っていたような気がします。私はいつも競争するのが好きだけれど、フリーサーフィンに結構フォーカスしてきて、両方できると思う。競技はとても楽しい。最高のサーフィンをしているのは、コンペティションのジャージを着ている時だと感じています」。

 

ルアナ・シルバ(BRA)© WSL / Andrew Shield

 

ルアナ・シルバ(BRA)はCT降格からの復活を続け、ヴァヒネ・フィエロ(FRA)に圧勝してクオーターファイナル進出を決めた。シルバは、正確なカーブとスナップ、そして数本のチューブ・ライドを披露し、エクセレントな8.07を含む14.40のソリッド・ヒート・トータルをスコア。

 

「あのヒートでは少しミスをしたような気がしますが、8点台を出す事が出来て良かったです」と語ったシルバ。「自分のウェイブ・セレクションは良かったと思いますが、これだけパーフェクトだと良い波を選ぶのは簡単です。波を掴んだら、演技をしなければなりませんが、緊張で難しいかもしれません、 だから、自分のパフォーマンスには満足しているし、もっと上を目指していきたい」。

 

 

この日のオープニング・ヒートでは、元ゴールドコースト・プロ・イベント優勝者のレイキー・ピーターソン(USA)がナディア・エロスターベ(EUK)に僅差で敗退。ピーターソンは、序盤に2本のミドルレンジのスコアをマークし、鋭いライディングを披露。

 

エロスターベは、少しラインを下げ、序盤に2本の波で転倒。チューブライディングが難しいこの日、このグーフィーフッターはチャンスをものにし、複数のメジャーマニューバーをスマッシュしてクオーターファイナル進出を決め、2024チャレンジャーシリーズ第1戦でのキャリアベストを確実なものにした。

 

「会場に着いて、その素晴らしい波を目の当たりにした時、信じられなかったです」と語ったエロスターベ。「いい大会になるとは思っていたけど、こんなになるとは。パーフェクトな波がたくさんあるヒートの中で、自分を落ち着かせて最高の波を狙うしかありませんでした。

レイキーとの対戦では、ベストの波に乗る必要があるとわかっていたし、幸運なことに良い波に乗れました。岩の裏側には素晴らしいバレル・ウェイブがあるんですが、自分のバックハンドのバレル・ライディングはベストではないので、ターンに集中する必要があると分かっていました。」

 

アリッサ・スペンサー(USA)© WSL / Andrew Shield
エリン・ブルックス(CAN)© WSL / Cait Miers

 

またその他には、ジョシュ・バーク(BRA)、アレホ・ムニーツ(BRA)、アリッサ・スペンサー(USA)エリン・ブルックス(CAN)がラウンドオブ16でヒート勝利を収め、明日スナッパーロックスのファイナルデーを戦う。

 

ゴールドコーストの観衆を魅了したフィッシャー&フレンズ・フリーサーフ

 

スーパースターが集合 © WSL / Cait Miers
多くのギャラリーが集まった Brydie-Watson

 

この日の最終ヒートは、世界的に有名なオーストラリアの音楽プロデューサーであり、元プロ・サーファーのポール・フィッシャーが、クーランガッタ・ローカルのステファニー・ギルモア(AUS)、チェルシー・ヘッジス(AUS)、ミック・ファニング(AUS)、ディーン・モリソン(AUS)、ジョエル・パーキンソン(AUS)、マーク・オクルーポ(AUS)、そして11度のワールド・チャンピオンに輝いたケリー・スレーター(USA)を含む7人のWSLレジェンドと共に、スナッパー・ロックスのラインナップで1時間のフリー・サーフィンを行いました。

 

ケリーのライディングに歓声が湧く。© WSL / Andrew Shield

 

ラインナップで唯一、世界タイトルやスナッパー・イベントのファイナルや優勝を経験していないサーファーはフィッシャーだけだったが、「アウト・トゥ・ランチ」フェスティバルの一環として、明日の夜、クーランガッタ・ビーチで3万人のファンを前に試合を控えた彼は、ショーの主役となった。


明日、5月4日(土)はファイナル・デー、
早ければ午前7時35分(オーストラリア東部標準時)にスタートとなる。

 

 

Bonsoy Gold Coast Pro Presented by GWM男子ラウンド16結果:
HEAT 1:ジョシュ・バーク(BRB)9.34 DEF. デイヴィッド・シルヴァ(BRA)7.44
HEAT 2:ジョアオ・チアンカ(BRA)12.67 DEF. ティアゴ・カリック(FRA)6.06
HEAT 3: ダコダ・ウォルターズ(AUS)13.74 DEF. チャーリー・キュボーン(FRA)11.20
HEAT 4:マイキー・マクドナー(AUS)14.83 DEF. 大原洋人(JPN)10.40
HEAT 5:サミュエル・プポ(BRA)18.70 DEF. ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)11.30
HEAT 6:イアン・ゴウベイア(BRA)11.04 DEF. アレホ・ムニーツ(BRA)10.57
HEAT 7:ジョージ・ピター(AUS)15.13 DEF. オスカー・ベリー(AUS)11.84
HEAT 8:マイケル・ロドリゲス(BRA)16.74 DEF. ディラン・モファット(AUS)11.00

Bonsoy Gold Coast Pro Presented by GWM 男子クオーターファイナル組み合わせ:
HEAT 1:ジョシュ・バーク(BRB)対ジョアオ・チアンカ(BRA)
HEAT 2:ダコダ・ウォルターズ(AUS)対マイキー・マクドナー(AUS)
HEAT 3:サミュエル・プポ(BRA)対イアン・ゴウベイア(BRA)
HEAT 4:ジョージ・ピター(AUS)対 マイケル・ロドリゲス(BRA))

Bonsoy Gold Coast Pro Presented by GWM 女子ラウンド16結果:
HEAT 1:ナディア・エロスターベ(EUK)13.50 DEF. レイキー・ピーターソン(USA)12.33
HEAT 2:エリン・ブルックス(CAN)14.50 DEF. ヨランダ・ホプキンス(POR)9.00
HEAT 3:メイシー・キャラハン(AUS)18.67 DEF. インディア・ロビンソン(AUS)13.50
HEAT 4:イザベラ・ニコルズ(AUS)12.50 DEF. ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)11.16
HEAT 5:ルアナ・シルバ(BRA)14.40 DEF. ヴァヒネ・フィエロ(FRA)13.97
HEAT 6:ブロンテ・マコーレー(AUS)17.10 DEF. コビー・エンライト(AUS)9.50
HEAT 7:アリッサ・スペンサー(USA)10.63 DEF. ソフィア・メディーナ(BRA)7.56
HEAT 8:サリー・フィッツギボンズ(AUS)16.00 DEF. テッサ・タイセン(FRA)8.33

Bonsoy Gold Coast Pro Presented by GWM女子クオーターファイナル組み合わせ:
HEAT 1:ナディア・エロスターベ(EUK)対エリン・ブルックス(CAN)
HEAT 2:メイシー・キャラハン(AUS)対イザベラ・ニコルズ(AUS)
HEAT 3: ルアナ・シルバ(BRA) vs. ブロンテ・マコーレー(AUS)
HEAT 4:アリッサ・スペンサー(USA)対サリー・フィッツギボンズ(AUS)

 

詳細はWorldSurfLeague.comをご覧ください。

Bonsoy Gold Coast Pro

Presented By GWM

Gold Coast, Queensland, Australia