スナッパー・ロックス、クイーンズランド、オーストラリア(2024年4月29日月曜日)-2024年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャレンジャー・シリーズ(CS)の第1戦、Bonsoy Gold Coast Pro presented by GWMの3日目は、スナッパー・ロックスで素晴らしいパフォーマンスが繰り広げられた。
女子のラウンドオブ32では、イベント最大のヒートトータルが目撃された。クーランガッタのクリーンな2フィートの波の中で、最近チャンピオンシップ・ツアー(CT)から降格させられたサーファーたちが、ラウンドオブ16への道のりで雪辱を果たした。
ブロンテ・マコーレーとヴァヒネ・フィエロが、スナッパーで極上のバックハンドを披露
ブロンテ・マコーレー(AUS)とヴァヒネ・フィエロ(FRA)は、ラウンドオブ32のオープニングで、これまでのイベントで最も高いシングルウェイブ・スコアを記録し、仲間たちに警告を発した。
マコーレーは9.50(10点満点)、フィエロは9.17をスコア。その直後、元CTコンペティターのマコーレーがもうひとつのミディアムサイズのセットを見つけ、8.33をマークして2ウェイブ・トータル17.83(20点満点)と今大会で最も高いスコアを出した。
対戦相手の脇田紗良(JPN)とロージー・スマート(AUS)にとっては不運な結果となったが、フィエロとマコーレーのパフォーマンスと経験は、ラウンドオブ16進出を決めるには十分すぎた。
「今のバンクはとても楽しいですね。あそこに行きたくて、うずうずしていました」と語ったマコーレー。「2、3人しかいないスナッパーでサーフィンをするのは本当に楽しいし、自分たちのヒートでは良い波が来て本当にラッキーだった。結果がどうであれ、ただサーフィンをして、オープンアップしたい。あと何回大会があるのか、今年はどうなるのか分からないので、サーフィンを楽しみたかったんです」。
ヒート2では、天才的な才能を持つエリン・ブルックス(CAN)がクリーンなスナッパーロックスでショーを披露し、最初の2本の波で13.50のヒート・トータルをマークした。ブルックスのテクニックは完璧で、グーフィーのナディア・エロスターベ(EUK)とともに勝ち進んだ。
スペンサー、シルバ、ニコルズ、ロビンソン、ピーターソンはゴールドコーストで復活
ミッドシーズン・カットに届かずチャンピオンシップ・ツアーから降格させられた悔しさからわずか1週間後、ルアナ・シルバ(BRA)はスナッパーロックスのラウンド・オブ16で圧倒的なパフォーマンスを披露し、この日3番目に高い2ウェイブ・トータルを記録してラウンド・オブ16進出を決めた。
シルバのフロントサイドでの落ち着いたテクニック、そしてセットの波を待つ忍耐力は、16.33の2ウェイブ・トータルをもたらした。しかし、単純な勝利ではなく、ローカル・サーファーのコビー・エンライト(AUS)が今日4番目に高い15.77のヒート・トータルで最後までプッシュし、彼女もラウンドオブ16進出を決めた。 またローカル・サーファーのコビー・エンライト(AUS)もヒート・トータル15.77で最後までプッシュ、 彼女もラウンドオブ16に進出した。
「良い波の後は足が震えるんです」と語ったシルバ。「ここはハイパフォーマンスなサーフィンをするには最高の場所。海の中のウェイブプールみたいですね。コビーと、あんな風に戦えて本当に良かったです。9.00はマジカルな波。ここであんな波をゲットできて本当にうれしい。本当に自信がつきました。またカットを失敗した後で、ああいうスコアが出せて良かった」
今イベントのヒート・トータルで同率2位となったのは、ベテランのサリー・フィッツギボンズ(AUS)で、彼女は今日のラウンドオブ16進出の際、スピードとキレを見せた。かつてゴールドコーストで2位となったフィッツギボンズは、ここゴールドコーストで大きな結果を残し、リクオリファイに向けてパーフェクトなスタートを切りたいところだ。
レイキー・ピーターソン(USA)は、この日のオープニング・ヒートで、35分のヒートのほぼ中盤までプライオリティを持って待ち、セット・ウェイブでトリガーを引くとソリッドな7.00ポイント・ライドを記録し、ポイント・アップの途中にもプライオリティを使って1本決めてトップに立った。
ピーターソンのフロントサイド・アタックはスナッパーロックスのウォールとの相性が抜群で、2018年に彼女がこの場所でCT優勝を飾った要因でもある。ピーターソンは、2025年にWSL CTシーズン・ワイルドカードとしてここに出場するため、再びスナッパーで経験を積めることを喜んでいる。
「控えめに言っても、めまぐるしい2週間だった」とピーターソンは語った。「でもここに来れて良かった。来年ワイルドカードをもらえるという知らせを受けてから、ここでストレスなくサーフィンできるのはいいこと。ヒートで早いスタートを切ることに集中しようとしていたので楽しめました。
自分がやろうとしていたことにうまくトライできたとは思っていませんが、これはスタートであり、来シーズンまでに取り組めることです。私にとってはナーバスなヒートでした。ここのドローには才能が溢れていて、この波では誰もが自分の才能を発揮することができるので、確かに緊張しましたね。ここと似たような波の場所出身なので、ここは自分のスタイルに合っていると感じています」
ゴールドコースト・プロ・イベントの覇者、インディア・ロビンソン(AUS)は、大会3日目のもう1人の傑出したパフォーマンスで、2ウェイブ・トータルで15.10(20点満点中)をスコア。その中にはエクセレントな8.00ポイントのライディングも含まれていた。
先日、ミッドシーズン・カットに失敗したロビンソンは、スナッパーでの自信に満ちた演技で立ち直り、同じビクトリアの元CTコンペティターのニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)と共にラウンドオブ16進出を決めた。
「ここ数週間は大変だった」とロビンソンは語った。「でも、スナッパーに戻ることができたのは、自分にとって最高の後押しになります。今週は自分自身にプレッシャーをかけすぎず、あるがままを受け止めています。この数カ月は大きかった。
去年優勝したことはもちろん夢のようなことだったけど、あの優勝の仕方が自分の自信につながったと思うし、より強いマインドセットを持った今のアスリートになっていると思う。ここでパドルアウトすると、自分が何をすべきか、何を求めているのかがわかるような気がする。私はニッキーが大好きだから、彼女とヒートを共にし、2人でヒートを勝ち進むことができたのはクールだった」。
オーストラリア出身のデュオ、イザベラ・ニコルズとメイシー・キャラハンは、ラウンドオブ32のヒート4でその経験を発揮し、松岡亜音(JPN)とラウラ・ラウプ(BRA)という若手を抑えて勝ち上がった。ニコルズはヒート・トータル15.00ポイントを記録し、ヒート優勝とラウンド16進出を決めた。
またサンディエゴのアリッサ・スペンサー(USA)も、ラウンドオブ32のヒートで忍耐強いサーフィンを見せ、2ウェイブのみでヒートトータル13.00をマークし、ヒート勝利を決め、2025年のCT入りを目指してラウンドオブ16進出を決めた。
ネクストコールは明日、4月30日(火)午前7時45分(オーストラリア現地時間)、8時スタートの可能性がある。
現地時間の 2024年4月30日7時45分 は、
日本時間の 2024年4月30日6時45分です。
Bonsoy Gold Coast Pro Presented by GWM 女子ラウンドオブ32結果:
HEAT 1:レイキー・ピーターソン(USA)13.10 DEF. ヨランダ・ホプキンス(POR)10.50、ゾーイ・ベネデット(USA)10.23、ベラ・ケンワーシー(USA)8.57
HEAT 2:エリン・ブルックス(カナダ)13.50 DEF. ナディア・エロスターベ(EUK)13.10、エウェレイウラ・ウォン(HAW)10.80、ケアラ・トモダ・バナート(HAW)10.77
HEAT 3:インディア・ロビンソン(AUS)15.10 DEF. ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)12.56、テレサ・ボンバロ(POR)10.63、ザーリ・ケリー(AUS)8.16
HEAT 4:イザベラ・ニコルズ(AUS)15.00 DEF. メイシー・キャラハン(AUS)12.73、松岡亜音(JPN)12.36、ラウラ・ラウプ(BRA)11.17
HEAT 5:ルアナ・シルバ(BRA)16.13 DEF. コビー・エンライト(AUS)15.77、サラ・バウム(RSA)12.60、モード・ル・カー(FRA)11.97
HEAT 6:ブロンテ・マコーレー(AUS)17.83 DEF. ヴァヒネ・フィエロ(FRA)15.54、ロージー・スマート(AUS)14.23、脇田紗良(JPN)12.27
HEAT 7:アリッサ・スペンサー(USA)13.00 DEF. テッサ・タイセン(フランス)12.40、エリー・ハリソン(AUS)11.20、フィリッパ・アンダーソン(AUS)8.63
HEAT 8:サリー・フィッツギボンズ(AUS)16.60 DEF. ソフィア・メディーナ(BRA)14.50、ソル・アギーレ(PER)11.33、フランシスカ・ベセルコ(POR)9.37
ボンソイ・ゴールドコースト・プロ Presented by GWM 女子ラウンドオブ16のマッチアップ:
HEAT 1:レイキー・ピーターソン(USA)対ナディア・エロスターベ(EUK)
HEAT 2:エリン・ブルックス(CAN)対ヨランダ・ホプキンス(POR)
HEAT 3:インディア・ロビンソン(AUS)対メイシー・キャラハン(AUS)
HEAT 4:イザベラ・ニコルズ(AUS)対ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)
HEAT 5:ルアナ・シルバ(BRA)対ヴァヒネ・フィエロ(FRA)
HEAT 6:ブロンテ・マコーレー(AUS)対コビー・エンライト(AUS)
HEAT 7:アリッサ・スペンサー(USA)対ソフィア・メディーナ(BRA)
HEAT 8:サリー・フィッツギボンズ(AUS)対テッサ・タイセン(FRA)
Bonsoy Gold Coast Pro Presented by GWM 男子ラウンドオブ32の組み合わせ:
HEAT 1:ジョシュ・バーク(BRB)対リーバイ・スローソン(USA)対ティアゴ・カリーク(FRA)対ジャクソン・バンチ(HAW)
HEAT 2:ミヒマナ・ブレイカ(PYF)対 ジョアオ・チアンカ(BRA) 対デビッド・シルバ(BRA) 対 ジャービス・アール(AUS)
HEAT 3: チャーリー・キュボーン(FRA)対 ナット・ヤング(USA)対 マルコ・ミニョ(FRA)対 マイキー・マクドナー(AUS)
HEAT 4:マキシム・フスナット(FRA) 対 カラム・ロブソン(AUS) 対大原洋人(JPN) 対 ダコダ・ウォルターズ(AUS)
HEAT 5:サミュエル・プポ(BRA)対 マテウス・ハーディ(BRA)対 イアン・ゴウベイア(BRA)対 ルーカス・シルベイラ(BRA)
HEAT 6:アレホ・ムニーツ(BRA)対 アラン・クレランド(MEX)対 ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)対 ジャドソン・アンドレ(BRA)
HEAT 7:カイアス・キング(AUS)対オスカー・ベリー(AUS)対カイ・オドリオゾラ(ESP)対ディラン・モファット(AUS)
HEAT 8:ディミトリ・プーロス(USA)対ジョージ・ピター(AUS)対マイケル・ロドリゲス(BRA)対イアン・ジェンティル(HAW)
詳細はWorldSurfLeague.comを参照のこと。
Gold Coast, Queensland, Australia