TEAMジャパンが明日のファイナルデイを前に単独首位に立つ。ISAワールド・ロングボード・チャンピオンシップ

波乗りジャパン Credit: ISA / Pablo Jimenez

サーフ・シティ・エルサルバドル – 2024年4月24日

2024年サーフ・シティ・エルサルバドルISAワールド・ロングボード・チャンピオンシップの大会5日目。エルサルバドルは、サーフ・シティの至宝、エル・スンザルのライトハンド・ポイントにパーフェクト・コンディションを再びもたらした。

4フィートから6フィートのラインナップで、明日のファイナルデーに進むために戦う世界のベスト・ロングボーダーたちのスキルが披露された。

 

Highlights – Competition Day 5 – 2024 Surf City El Salvador ISA World Longboard Championship

 

浜瀬海 Credit: ISA / Pablo Jimenez
井上鷹 Credit: ISA / Pablo Jimenez

日本は、リーダーボードのトップに立ち、4人のサーファー全員がドローの最後まで残った唯一のチームとなった。男子チームの井上鷹と浜瀬海はともに勝ち進み、本戦ファイナルに進出する4人のうちの2人に残り、田岡なつみは女子の本戦ファイナルに進出した。2018年の銅メダリストである田岡は、各ヒートを心から楽しんでいるようだ。

 

田岡なつみ Credit: ISA / Pablo Jimenez
田岡なつみ Credit: ISA / Pablo Jimenez

 

「チームワークが一番だと思います。ひとつの大きな家にみんなで泊まるのは、実は初めてなんです」と語った田岡。「ずっと一緒にご飯を食べているんですから、それだけでも価値があります。

25分のヒートで、多くの時間があるように感じていますし、本当に良い波を2本ゲットして、スコアメイクできたことが嬉しかったです。メダルのことは考えないようにしています。ただ、本当に良い波を掴んで、それからパフォーマンスに集中するようにしています」。

 

吉川広夏(JPN) Credit: ISA / Pablo Jimenez
吉川広夏 Credit: ISA / Pablo Franco

 

吉川広夏(JPN)は、女子メインイベント・ラウンド4で、トップ3との差がわずか0.37という非常にタイトなヒートを戦い抜き、チーム・ジャパンの中で唯一リパチャージに回った。

 

2013年シルバーメダリストのレイチェル・ティリー(USA)と2023年カッパーメダリストのゾーイ・グロスピロン(FRA)の2名は、ヒートトータルで同じ13.00を記録。直前の波でメインイベントに残るかと思われた吉川だったが、2023年銀メダリストのマリア・フェルナンダ・レイエス(PER)と共にリパチャージへ。

 

男子は、エル・スンザルが提供する非常に長いライディングの最後まで、複数のタイトなヒートがパフォーマンスレベルを押し上げ、体を張ったパフォーマンスを披露。

 

井上鷹 Credit: ISA / Pablo Jimenez
井上鷹 Credit: ISA / Pablo Jimenez

 

日本の井上鷹は、カルロス・バヒア(BRA)が最終セクションでボードをクラッシュし怪我を負った後でも、2つの素晴らしいライディングを岩に乗り上げてフィニッシュ。

2023年の銀メダリストであるバイアは、2024年にさらに上を目指すことを決意しており、井上、エドゥアール・デルペロ(フランス)、浜瀬海(JPN)とともにメインイベント・ファイナルに進出したことで自信を持った様子。

 

カルロス・バヒア、ブラジルチーム Credit: ISA / Pablo Franco

 

「まずは、エル・スンザルで素晴らしいイベントを開催してくれたエルサルバドルに感謝したい」と語ったバイア。「自分のためにも、ブラジルのためにも金メダルを獲りたい。昨年はあと一歩で金メダルを手にすることができたので、今年は全力を尽くしています」

 


多くのビッグネームがリパチャージに回り、長く厳しい戦いの末に敗退となった。2019年世界チャンピオンのブノワ’ピッコロ’クレメンテ(PER)は、彼の弟子であるセバスチャン・カルデナス(PER)に早々に敗退。

 

一方、2018年ゴールド・メダリストで2023年WSLチャンピオンのカイ・サラス(HAW)は、彼の弟子であるカニエラ・スチュワート(HAW)によってリパチャージに送られ、彼自身もリパチャージへ。

 

リパチャージ・ラウンド6で、2度の銀メダリストであるベン・スキナー(ENG)と激しいバトルを繰り広げたサラスは、この日最も高いヒート・トータル16.50を記録した。

 

またブラジル女子のアタランタ・バティスタとルアナ・ソアレス、オーストラリア女子のタリー・ホワイトとキラ・モルナーも敗退。

 

アリス・リモイン(FRA) Credit: ISA / Jersson Barboza
アリス・リモイン(FRA) Credit: ISA / Pablo Franco

 

連覇中のディフェンディング・チャンピオン、アリス・リモイン(FRA)は、リパチャージ・ラウンド4のヒートで、ソウル・アーチをクリティカルなロング・ノーズ・ライドを成功させ、パーフェクトに近い9.77をスコアして、このイベントのハイエスト・シングル・ウェイブ・スコアをマーク。彼女の2ウェイブ・ヒート・トータルは16.44で女子のハイエストとなった。

 

「昨日の風で女子がサーフするのは、バンプがあって大変だったから、今日はスーパーハッピーでした。」とリモインが語った。「とても楽しかった。フリーサーフィンのことばかり考えていたので、とても楽しかったです」。

 

コンペティションは現地時間4月25日(木)午前7時、日本時間の4月25日22時からエルサルバドルで行われ、isasurf.orgでライブ配信される。

 

日本の快進撃は続く。サーフ・シティ・エルサルバドルISAワールド・ロングボード・チャンピオンシップは大会5日目

 

名 称 : 2024 ISA World Longboard Championship

主 催 : 国際サーフィン連盟(ISA)

期 間 : 2024年4月19日(金)〜25日(木)

開催地 :Surf City El Salvador

出場選手:MEN / 井上鷹、浜瀬海
     WOMEN / 田岡なつみ、吉川広夏

 

大会ライブはこちらから。

・ISA 大会HP


https://isasurf.org/event/2024-surf-city-el-salvador-isa-world-longboard-championship/

・NSA HP  
https://www.nsa-surf.org/