ベルズ・ビーチ、ビクトリア、オーストラリア(2024年3月27日水曜日)-ワールド・サーフ・リーグ(WSL)2024チャンピオンシップ・ツアー(CT)第4戦「リップカール・プロ・ベルズ・ビーチ Presented by Bonsoy」の2日目もマッシブな アクションが繰り広げられた。
コンペティションは、ウィンキポップに移動し3~4フィートのセミクリーンの波が用意された。大会2日目は女子のエリミネーション・ラウンドとラウンドオブ16、そして男子のラウンドオブ32の5ヒートが終了し、ビッグ・スターたちの明暗を分けた。
世界ランキング1位のピックラムと大会連覇中のライトが敗退
世界No.1のモリー・ピックラム(AUS)は、ウインキポップでのラウンドオブ16で2024CTルーキーのソイヤー・リンドブラッド(USA)に敗退した。
ピックラムは、エリミネーション・ラウンドを強いられながらも、ラウンドオブ16進出を決め、その後、調子を取り戻したかったが、リンドブラッドはその日のハイエスト・ヒート・トータル15.67(20点満点)をスコア。
リンドブラッドはバックハンドでシャープなパフォーマンスを見せ、クオーターファイナル進出を決め、ミッドシーズン・カットラインを上回る結果を確実なものにした。
「ポルトガルでの敗戦の後、本当に気合いが入っていて、7点台や8点台のスコアが出せると分かって気分が良かったので、このイベントに本当に興奮して臨みました」とリンドブラッドは語った。
「ウィンキポップでサーフィンするのはまだ3回目ですが、とても素晴らしい波です。ホームのトレッスルズを思い出します。正直、ラウンド16に進出できて本当に嬉しい。カットのことはあまり考えていません。今年はツアー1年目だし、正直プレッシャーも感じていないですね。サーフィンを続けてハイスコアを出したいだけです。」
ローカル・トライアル勝者のエリー・ハリソン(AUS)は、2度のリップカール・プロ・ベルズ・ビーチ優勝経験を持つタイラー・ライト(AUS)を抑えて勝ち上がる大番狂わせを引き起こした。ヒート終盤、ライトとハリソンは一進一退の攻防を繰り広げ、何度もリードが入れ替わる接戦の末、ハリソンが勝利を掴んだ。
「ヒートドローが出るのを見たとき、”やばい “って思いました。 タイラーのことはとても尊敬しているし、海の中で一番いい人で、私を褒めてくれるし、とてもクールな女性なんです」と語ったハリソン。
失うものは何もないという気持ちでヒートに臨みました。冷静になろうと思って、セットが入るパーフェクトなチャンスを待ち、ビッグスコアを狙いました。その後、もう1本決まり、スコアになるかどうか分からなかったけど、成功して本当に嬉しかったです。ベルズでのサーフィンは夢のようで、家族や友達が応援してくれて、毎年考えていたことが現実になりました。どう振る舞えばいいのかわからなくて、ちょっと変な感じです」
怪我人リプレイスで出場のモーガン・シビリック(AUS)は、今日も逆転のテーマを持ち続け、ウィンキポップのタフなコンディションの中、世界4位のジャック・ロビンソン(AUS)を破る力強いパフォーマンスを見せた。シビリックはラウンドオブ16で、ライアン・カリナン(AUS)と対戦する。
「最高の気分、 またここに来てCTに出場できることに感謝しています。そして、いくつかのヒートをメイクし、波を2本揃えることができたのは、本当に嬉しい。」と語ったシビリック。
「本当に良かった。リップカールのホームに来て、昨日のパンピングするボウルでサーフィンをするのが夢でした。ジャックとマンオンマンでサーフィンができるなんて本当に最高。彼とは仲が良いので、ちょっとしたバトルができて良かったです。そして、トップでフィニッシュできたのは最高でした。」
世界チャンピオンに君臨するキャロライン・マークス(USA)は、ラウンドオブ16で女子イベント最高の2ウェイブ・トータルを記録し、好調のソフィー・マカロック(AUS)を下した。マークスはバックハンドでクリティカルなターンを決め、2ウェイブ・トータル15.67(20点満点)をスコアした。
マークスはクオーターファイナルでタティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)と対戦する。 15.67(20点満点)の2ウェイブ・トータルをスコアした。マークスはクオーターファイナルでタティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)と対戦する。
「本当に楽しかった。ウィンキポップでサーフィンするのが大好きなんです。波も違うし、ボードも違うものに乗ったから、いつもと違うサーフィンができて楽しかった」とマークスが語った。
「周りの状況や、誰がドローから脱落しているかは常に意識しているけど、本当に自分のことに集中しようとしているんです。この大会では長い間、女性のグーフィーフッターが優勝していないし、その記録を打ち破りたい。この大会は私のヒーローがたくさん優勝しているので、常に優勝したい大会なんです」。
サミュエル・プポ(BRA)は、今日の最高得点となる8.50を記録し、レオナルド・フィオラバンティ(ITA)を抑えて、ラウンド最高のヒートトータル15.23をマークし、圧倒的なパフォーマンスを見せた。プポはベルズの前にミッドシーズン・カットラインを大きく下回っていたが、ここでの好成績は残りのツアーシーズンの出場権を確保しようとする彼にとって貴重なものとなった。
「とても意味のあることで。コンテストはまだ序盤戦だけど、このラウンドオブ32は接戦が多く、僕のベストを尽くしてくれている。」とプポは言った。
「この旅は、精神的にも、感情的にも本当に厄介なもので、眠れない夜もあった。悪い結果が続くと、冷静でいるのが難しくなります。もしかしたら何か間違ったことをしているのかもしれない。いつかはうまくいくと信じて、同じことを続けるのは辛いですよ。マーガレットリバーに結果を託したくないから、このヒートをメイクできて嬉しいです」
世界ランキング2位で、昨年のベルズ・イベント優勝者のイーサン・ユーイング(AUS)は、土壇場でリップカールのワイルドカード、ジョージ・ピター(AUS)に勝利し、僅差でメジャー・アップセットをかわした。ジャッジによる最終スコアの発表をウィンキポップの海岸線で聞いたユーイングは、最後に6.43をスコアしてピターを大逆転して勝利を掴んだ。
「最後の波はかなりいい感じだった。正直、他の波よりも良かったかも。でも難しいコンディションだったね」とユーイングは語った。
「ジョージはとても良いサーファーで、僕はいくつかミスを犯したけど、それを乗り越えてストークしている。今日は多くの番狂わせがあったけど、自分のことだけに集中するようにしている。課題は山積みで、もっと上を目指していきたい」。とユーイングは、ベルズ連覇の夢を持ち続けている。
リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ Presented by Bonsoy
女子エリミネーション・ラウンド結果:
HEAT 1:ソフィー・マカロック(AUS)13.17 DEF. モリー・ピックラム(AUS)11.50
インディア・ロビンソン(AUS)4.67
HEAT 2:ケイトリン・シマーズ(USA)12.04 DEF. タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)11.23
アリッサ・スペンサー(USA)10.56
女子ラウンドオブ16結果:
HEAT 1:ジョアン・ディフェイ(FRA)15.46 DEF. サリー・フィッツギボンズ(AUS)13.17
HEAT 2:エリー・ハリソン(AUS)13.73 DEF. タイラー・ライト(AUS)12.74
HEAT 3:ソイヤー・リンドブラッド(USA)15.67 DEF. モリー・ピックラム(AUS)11.74
HEAT 4:ブリサ・ヘネシー(CRC)12.74 DEF. レイキー・ピーターソン(USA)12.73
HEAT 5:キャロライン・マークス(USA)15.67 DEF. ソフィ・マカロック(AUS)12.10
HEAT 6:タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)11.97 DEF. ルアナ・シルバ(BRA)11.67
HEAT 7:ケイトリン・シマーズ(USA)13.10 DEF. イザベラ・ニコルズ(AUS)12.93
HEAT 8:ガブリエラ・ブライアン(HAW)13.83 DEF. ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)12.04
男子ラウンドオブ32結果:
HEAT 1:モーガン・シビリック(AUS)13.64 DEF. ジャック・ロビンソン(AUS)12.93
HEAT 2:ライアン・カリナン(AUS)14.50 DEF. イマイカラニ・デヴォルト(HAW)7.13
HEAT 3:サミュエル・プポ(BRA)15.23 DEF. レオナルド・フィオラバンティ(ITA)9.70
HEAT 4:マシュー・マクギリブレイ(RSA) 10.66 DEF. コナー・オレアリー(JPN)9.34
HEAT 5:イーサン・ユーイング(AUS)12.93 DEF. ジョージ・ピター(AUS)12.73
男子ラウンドオブ32 残りのマッチアップ
HEAT 6:ラムジ・ブーキアム(MAR)対リアム・オブライエン(AUS)
HEAT 7:ガブリエル・メディーナ(BRA)対コール・ハウシュマン(USA)
HEAT 8:五十嵐カノア(JPN)対ジェイコブ・ウィルコックス(AUS)
HEAT 9:グリフィン・コラピント(USA)対タリー・ワイリー(AUS)
HEAT 10:ミゲル・プポ(BRA)対クロスビー・コラピント(USA)
HEAT 11:バロン・マミヤ(HAW)対ケリー・スレーター(USA)
HEAT 12:ジェイク・マーシャル(USA)対フレデリコ・モライス(POR)
HEAT 13:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)対ケイド・マトソン(USA)
HEAT 14:ヤゴ・ドラ(BRA)対イアン・ジェンティル(HAW)
HEAT 15:イタロ・フェレイラ(BRA)対和井田リオ(INA)
HEAT 16:ジョーディ・スミス(RSA)対カイオ・イベリ(BRA)
女子クオーターファイナル・マッチアップ
HEAT 1:ジョアン・ディフェイ(FRA)対エリー・ハリソン(AUS)
HEAT 2:ソイヤー・リンドブラッド(USA)対ブリサ・ヘネシー(CRC)
HEAT 3: キャロライン・マークス(USA)対 タティアナ・ウェストン-ウェブ(BRA)
HEAT 4:ケイトリン・シマーズ(USA)対ガブリエラ・ブライアン(HAW)
詳細はWorldSurfLeague.comを参照のこと。
ライブを見る
リップカール・プロ・ベルズ・ビーチ、 Presented by Bonsoy は、2024チャンピオンシップ・ツアーの次の開催地である。大会は3月26日に開幕し、2024年4月6日に閉幕する。大会の模様は、WorldSurfLeague.com、無料のWSLアプリ、WSLのYouTubeチャンネルでライブ放送される。
https://www.worldsurfleague.com/events/2024/ct/199/rip-curl-pro-bells-beach/main