一般社団法人 日本サーフィン連盟(以下 NSA)は、INTERSTYLE 2024 内にて今年度の「波乗りジャパン」強化体制とISA世界大会についての記者会見を行った。登壇したのはNSAの酒井厚志 理事長、佐藤正麗穂 副理事長に、JPSAの牛越峰統 強化委員長に加え、JPSA理事長の細川哲夫氏。
健全なスポーツとしてのサーフィンを発展させ、世界トップクラスの選手の育成を進めます。
まずは理事長の酒井厚志氏から「昨年より強化体制が変わり、この4月からはさらに一新して臨んでまいります。今年はオリンピックイヤーです。
オリンピック代表選手がどのような活躍をするのか、話題が集中するところではございますが、今年度から2028年ロサンゼルス、2032年ブリスベンのオリンピックを目指し、さらに若手の強化に力を入れていく方針でいます。
プロアマ問わず、健全なスポーツとしてのサーフィンを発展させ、世界トップクラスの選手の育成を進めてまいります。」と挨拶があった。
JPSAの細川理事長からも「JPSAとしてもNSAさんと一緒に、しっかりと強化選手を選出し、オリンピックで金メダルを取るように協力していきたいと思います。」と日本のアマとプロのサーフィン団体がタッグを組んで選手育成に臨むことを誓った。
続いて牛越峰統 強化委員長から今月の23日からプエルトリコで行われる「ISAワールドサーフィンゲームス」について「男子が五十嵐カノア、稲葉玲王、女子の松田詩野は出場することで、オリンピックへ出場権を獲得となります。
コナー柄沢オレアリーは5位以内に入ることで、自ら出場権を獲得していただきたい。女子に関しては7位以内までに入賞し国別1位を狙い、3人揃って本大会出場権を獲得していただきたいと思っております。」と目標が語られた。
その他、この記者会見で発表された項目は下記のとおり。
[2024年 サーフィン競技強化指定選手選考基準]
・シニア枠
①NSA メンクラス・ウィメンクラスランキング上位 2 名
②WSL2023 日本人ワールドランキング上位 8 名(男女)
但し、日本国籍を有し、NSA 及び JOC の規定に準じるCT選手は強化指定選手
としていつでも追加し選抜することができる。
③JPSA 日本ランキング上位 6 名(男女)
④強化部推薦 2024 オリンピック パリ大会(タヒチ)の波に適した選手
⑤2020 東京オリンピック出場選手
※ISA世界選手権代表はナショナルチーム期間として登録年(参加年)より2年間、強化指定選手として更新することができる。
※WSLのランキングやスケジュール、怪我などの変更事由に伴い、CS参戦メンバーに加わった場合、強化指定選手としていつでも追加し選抜することが出来る。
⑥2023WSL「ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ(WJC)」出場選手
⑦2023ANOC日本代表選出選手、補欠選手
・ジュニア枠U18・U18G・U16・U16G
①2023NSA ジュニアクラスランキング上位 8 名
②2023NSA ボーイズクラスランキング上位 8 名
③2023NSA キッズクラスランキング上位 8 名
④2023NSA ガールズクラスランキング上位 8 名
⑤強化部推薦 2024・28 オリンピック パリフランス大会(タヒチ)、ロサンゼルス大会
の波に適した選手
⑥強化部推薦 U18 の選手で海外またはプロで活躍する選手を選考することができる。
※各ジュニア以下のクラスで対象年齢者が 8 名以下の場合、NSAランキングより翌年のU18・U16対象クラスに分け計8名をランキングより追加選抜する場合がある。
※ISA世界ジュニア選手権代表・補欠選手はナショナルチーム育成期間として登録年(参加年)と翌年の2年間を強化指定選手として更新する。
⑦2023WSL「ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ(WJC)」出場選手
●その他
※ジュニア・ガールズクラスの強化指定選手選考者で、シニアクラスに上がる選手はシニアクラスの強化指定選手とする。
赤字:新たに追加された選考基準
[2024強化指定選手(内定者)一覧]
現在、選手(80名)の承諾、登録処理中の為、 3月にNSAのHPにて正式発表する。
[2024 ISA 世界ジュニア選手権について]
2024 ISA World Junior Surfing Championship 大会概要
●開催期間:2024年5月3日(金)~12日(日)
会場:Surf City El Salvador El Sunzal/La Bocana
出場選手:U18 Boys3名、U18 Girls3名
U16 Boys3名、U16 Girls3名
日本代表選考基準は下記のとおり。
※ 該当者が年齢によりクラスが上がる場合、推薦枠とする。
U18 Boys
・前年のNSAランキング1位 … 前年1位がOPENになるため推薦枠
・ジュニアオープン優勝 … NSAジュニアオープンSMジュニア優勝者
・推薦枠 … NSAジュニアオープン終了後発表
U16 Boys
・前年のNSAランキング1位 … 髙井汰朗
・ジュニアオープン優勝 … NSAジュニアオープンSMボーイズ優勝者
・推薦枠 … NSAジュニアオープン終了後発表
U18 Girls
・前年のNSAランキング1位 … 前年1位がU16のため推薦枠
・ジュニアオープン優勝 … NSAジュニアオープンSWジュニア優勝者
・推薦枠 … NSAジュニアオープン終了後発表
U16 Girls
・前年のNSAランキング1位 … 石井有沙
・ジュニアオープン優勝 … NSAジュニアオープンSWガールズ優勝者
・推薦枠 … NSAジュニアオープン終了後発表
→残り10名は下記大会終了後に発表
4/12-14 「第32回ジュニアオープンサーフィン選手権大会(2024)」
会場:高知県東洋町 生見サーフィンビーチ
[2024 ISA ロングボード世界選手権について]
2024 ISA World Longboard Championship 大会概要
●開催期間:2024年4月18日(木)~25日(木)
会場:Surf City El Salvador El Sunzal
出場選手:MEN 2名、WOMEN 2名
日本代表選考基準は下記のとおり。 3月6日予備日7日 (場所未定:後日発表)に選考会を行い、代表を決める。
NSAランキング上位男女:2名
JPSAランキング上位:4名
WSLランキング上位:2名
[波乗りJAPAN/NAMINORI JAPAN マーケティングについて]
株式会社ケイズプロジェクトとマーケティング独占契約締結。日本サーフィン界の活性化を念頭に、サーファーが注目される環境づくりやサーフィンに対する関心度を高めることを目的とする。
https://www.nsa-surf.org/news/detail/430
[波乗りJAPAN/NAMINORI JAPAN ユニフォームについて]
ユニフォームサプライヤー、サプライスポンサーとして契約した「RASH wetsuits」 がBEAMSのブランド「SSZ」デザイン監修で「2024年度サーフィン日本代表オフィシャルユニフォーム」を製作。
実際のウェットスーツのカッティングラインを表現したものとなっており、これまでにないユニークなコレクションとなった。
本ユニフォームは、2024年2月23日より南米プエルトリコで開催される「ISA WORLD SURFING GAMES」から着用予定になっている。
デザインした加藤忠幸氏は「サーフィンにおいてラインが重要だと思っていましたので、曲線をカッティングで表現してます。シルエットはストリートよりにルーズにしました。
最大のポイントは、日本の日の丸を背負って競技するので、背中に国旗を入れています。日本のプライドというか、熱いスピリッツが世界に伝わるんじゃないかなと思ってデザインさせていただきました。」と語った。
https://rashwetsuits.com/news/rash_beams_ssz/
記者会見の最後には今回、ユニフォームを披露した大野修聖、田中樹コーチから、プエルトリコで行われる「ISAワールドサーフィンゲームス」についての抱負が語られた。
大野修聖コーチ
「今までにない最強のチームだと思っていますのでチーム優勝です。そして、個人が一番良い成績を残せば残すほどチーム優勝に近づきますので、(個人で)優勝狙って頑張っていきたいと思います。」
田中樹コーチ
「一つでもメダル多く。そして女子のオリンピック3枠を目指して、女子の方もプッシュしながら、上位を目指してチーム一丸となって頑張っていきたいと思います。日本から応援よろしくお願いします。」
問合せ:日本サーフィン連盟 強化部
メールアドレス:staff@nsa-surf.org
電話:03-6434-7341
FAX:03-6434-7795
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