川瀬心那が敗者復活ラウンドを勝ち上がる。松岡亜音17位。WJCワールド・ジュニア・チャンピオンシップ2日

フィリピン、サンフアン、ラウニオン、ウルビストンドビーチ(2025年1月14日火曜日)— ワールド・サーフ・リーグ(WSL)のワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・プレゼンテッド・バイ・TPBフィリピンの2日目は、女子のエリミネーション・ラウンド敗者復活ラウンドが終了した。

ウルビストンドビーチでは2~3フィート前後のスーパークリーンな波が続き、昨日不調だったイベントのトップシードの選手たちも調子を取り戻した。

 

 

WSLワールドジュニアチャンピオンのシエラ・カーが2日目に大技を披露

 

シエラ・カー© WSL / Cait Miers

 

WSLワールドジュニアチャンピオンのシエラ・カー(AUS)は、フロントサイド・エア・リバースで素晴らしいパフォーマンスを披露。大会2日目にしてエクセレントな8.33(10点満点中)をスコアした。

 

カーはフィリピンのワイルドカード選手キャスレイア・カサール(PHL)を破る2ウェイブ・トータル14.66(20点満点)をスコアした。これは、今大会の女子イベントで最高得点である。

 

「ヒートが始まってすぐに波が来たので、パドルアウトしているときにその波を見つけて乗ったんです」とカーは語った。

「かなりハードなセクションに見えたけど、うまくいったし、ランディングもスムーズだった。あのエアをメイクしたら、とにかくリップし続けたい気分でしたね。

少しスピードが落ちたので、スタートがうまくいったことに満足してます。フィリピンには以前にも来たことがあるけど、ラウニオンは初めてで、とてもいい場所ですね。

波も楽しかったし、地元の人たちもとても親切だった。昨年はCTレベルのサーフィンを経験していたので、そこで得た経験をワールド・ジュニア・チャンピオンシップで活かすことができてよかったです」と語った。

 

 

エリミネーション・ラウンドのヒート5では、ソフィア・メディーナ(BRA)とコハイ・フィエロ(PYF)が対戦し、WSLワールドジュニアタイトルを獲得した兄弟姉妹(ガブリエル・メディーナ2013年、ヴァヒネ・フィエロ2017年)の後に続くべく、両選手とも一歩でも近づきたいと願っていた。

 

ヒート中、何度もトップが入れ替わる接戦となったが、最終的にはメディーナが9.33のヒートトータルをスコアし、0.03ポイント差で辛くも勝利した。

 

ルアナ・シルバ(BRA) © WSL / Cait Miers

 

元チャンピオンシップ・ツアー(CT)の選手であるルアナ・シルバ(BRA)は、ウルビストンドビーチの波のリズムをつかんだようで、エリミネーション・ラウンドのヒート3でフィリピンのワイルドカードのマーラ・ロペス(PHL)を破った。

シルバのスムーズなフロントサイドのレールサーフィンは、モナリザ・ポイントの長い掘れ上がる波と完璧にマッチしていた。

 

川瀬心那© WSL / Cait Miers
川瀬心那© WSL / Cait Miers

 

敗者復活ラウンドのR2を強いられた川瀬心那は、H2でジャニール・ゴンザレス・エチェバリ(EUK) と対戦。同じレフトハンダー同士でバックハンドでの勝負。ヒート前半をリードされた川瀬。

 

しかし、じっくりと波を待ち、ヒート後半に入りビッグセットを掴んだ川瀬は深いボトムターンからクリティカルセクションで板を切り返すビッグターンをメイク。クローズセクションもビッグフィニッシュで7.5という高得点をスコア。R3へ勝ち上がった。

 

 

「サイズダウンして波数も少なくなったんですけど、その中でセットに乗ることができて、いいライディングができたので良かったです。

ここラウニオンは初めてのポイントで波も読みづらくて、わからないところが多かったんですけど、このラウンドを勝ち上がれたので、次のラウンドでいい波をゲットできるように頑張ります。」

 

松岡亜音© WSL / Cait Miers
松岡亜音© WSL / Cait Miers

 

H 4で松岡亜音は リード・ヴァン・ワゴナー(USA)と対戦。アメリカ代表のワゴナーは、イベントの有力選手の一人である松岡亜音(JPN)を破るという素晴らしいパフォーマンスを見せ、松岡は惜しくも17位でフィニッシュとなった。

 

 

WSLワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・プレゼンテッド・バイ・TPBフィリピンのハイライトは、WorldSurfLeague.comをご覧ください。

 

2024年ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ女子エリミネーション・ラウンド結果

HEAT 1: シエラ・カー(AUS)14.66 DEF カスレイア・カサールス(PHL)2.84

HEAT 2: 川瀬心那 (JPN) 12.57 DEF. ジャニール・ゴンザレス・エチェバリ (EUK) 11.60

HEAT 3: ルアナ・シルバ (BRA) 9.67 DEF. マラ・ロペス (PHL) 4.14

HEAT 4: リード・ヴァン・ワゴナー (USA) 12.50 DEF. 松岡亜音(JPN) 6.97

HEAT 5: ソフィア・メディーナ(BRA) 9.33 DEF. コハイ・フィエロ(PYF) 9.30

HEAT 6: ロージー・スマート(AUS) 11.67 DEF. アナスタシア・ヴェンター(RSA) 10.17

HEAT 7: エリー・ハリソン(AUS)13.07 DEF. カイラ・ジェーン・デ・ラ・トーレ(PHL)2.97

HEAT 8: アネット・ゴンザレス・エチャバリ(EUK)10.66 DEF. リリー・ヘニー(RSA)4.80

 

2024年ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ女子16強対戦

HEAT 1:ルアナ・シルバ(BRA) vs. リード・ヴァン・ワゴナー(USA

HEAT 2:アネット・ゴンザレス・エチャバリ(EUK) vs. サノア・デンプフレ・オリン(CAN

HEAT 3:ソフィア・メディナ(BRA) vs. アイラ・ハパッツ(AUS

HEAT 4:ロージー・スマート(AUS) vs. ヒナ・マリア・コンラディ(FRA

HEAT 5: シエラ・カー(AUS)vs. 川瀬心那(JPN)

HEAT 6: アリーナ・ロドリゲス(PER)vs. ジャリー・ストークス(AUS)

HEAT 7: エリー・ハリソン(AUS)vs. 中塩佳那(JPN)

HEAT 8: ラウラ・ラウプ(BRA)vs. カタリナ・ザリキエイ(PER)

男子エリミネーション・ラウンドの組み合わせ

HEAT 1:レオ・カサール(BRA) vs. トビー・エスペホン(PHL)

HEAT 2:ブレア・バートン(USA) vs. 岩見天獅(JPN)

HEAT 3:ヘイター・ミューラー(BRA) vs. マックリン・フリン(AUS)

HEAT 4: フランシスコ・オルドニャス(POR)vs. マーロン・ハリソン(AUS)

HEAT 5: ダニエル・エムスリー(RSA)vs. ケオニ・ラサ(EUK)

HEAT 6: ブロンソン・メイディ(INA)vs. ルーク・スワンソン(HAW)

HEAT 7: ライアン・カイナルオ(BRA)vs. ノア・アークフェルド(PHL)

HEAT 8: カウエット・フラザオ(BRA)vs. ディラン・ドネガン・ドス・サントス(ESP)